【感想・ネタバレ】歌われなかった海賊へのレビュー

あらすじ

『同志少女よ、敵を撃て』本屋大賞受賞後第一作のベストセラーがついに文庫化

ナチ政権下のドイツ。体制に反抗し、自由を求めるエーデルヴァイス海賊団の少年少女らが、「究極の悪」を前にとった行動とはーー

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Posted by ブクログ

「分かった気になってんじゃねえぞ」
全編通じて、そう言われている気がした。
まとめるとしたらこの一言になるけれど、他人を完璧に理解できる人間など1人もいないように、本作をまとめようとすること自体が既に謙虚さを失っている証左なのだろう。
それを前提としながら、本作の凄みの一端を記したい。
自己、他者との関係における自己、社会の中の一員としての自己、他者理解、文化…現代に通ずるあらゆる要素が深く描かれた物語である。全ての大人に読んでもらいたい。

「殴り方を教えてやる」の真意とは。
「自分を完璧に理解する他人が一人でもいるか」。相手にとっての自分も同じだろう。
かと言って、他者に無関心であることを本作は提示しない。社会に生きる一員としてのありようも描かれる。完全なる他者理解はできない。だが、私とあなたはつながっている。がゆえに、できることもあるのだと。

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2026年09月08日

Posted by ブクログ

敗戦濃厚のドイツで反ナチス活動に身を投じる少年少女たちを描く。前作に比べると人物描写や展開に首を傾げる部分があり没入感には欠けるものの、昏く重たい歴史的事実が物語の強度を保つ。戦争の凄惨さや不条理、倫理的葛藤へのアプローチも教科書的に感じられる面が多々あるものの、時代の闇に立ち向かった若者たちの痛切な足跡として、静かな哀しみを心に残す。

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2026年09月06日

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