【感想・ネタバレ】夜明けのはざまのレビュー

あらすじ

人生で間に合ったことと、
間に合わなかったこと、どちらが多いだろう。


大切な人との別れと自分自身の心の解放を描いた
本屋大賞受賞作家の感動作!


寂れた町にある、家族葬専門の葬儀社「芥子実庵」。大切な人を亡くし後悔や痛みを抱えながらも、「いつか」がいつ来てもよいように、「今」を生きようとする人々を力強く描き出した希望の物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

死について、家族について、結婚について考えさせられた作品だった。
人が死ぬのは怖い。
葬儀屋芥子実庵を舞台として、様々な人物の目線で物語が進んでいく。

この本を読んで思ったことは、人が死ぬのはいつか起きてしまうことだけれど、それをどう受け入れていくのか。
死んでしまっても、私たちはその人との思い出話をすることで、その人の生きていた存在を後世へつなげることができる。
きっと、一緒に生きていた人が思い出す限り、その人は生きているのだろう。
人によって生まれる環境も死ぬ環境も、全く異なる。
でも、私は人と比べることではなく、その人がどんな生き方をしたか、どんな人に出会ったか、どうやってその人を大切にしたのか、ということがその人の生きた証なのだと思った。
本を読みながら、自分の今を省みて思った。

結婚についても考えさせられた。
対等を望んでいても、どこか私たちの心には男女差が生じてしまう。
これは、男性であれ女性であれ、ときには傲慢や安心、ときには疑問が生じてしまう。
私は真奈さんのお母さんの言葉に心打たれた。
独身だから、真奈に自分の病気に伴う負担を負わせたくないと。
これは、単に独身を軽視したりしているのではなく、独身だからこそひとりで働き、ときにはひとりで抱えきれないような感情までも抱えなければならない。
一緒に荷物を持ってもらえる人がそばにいるという意味で、結婚が非常に魅力的に見えた。
夫婦で支え合ってるからこそ、子どもはもちろん、親や身内をも助けることができる。
また、その逆で助けてもらうこともあるだろう。
私はそういう意味で、一緒に生活をともにしたいと思える相手にすごく憧れた。
私も支えたい。支えられたい。一緒に頑張りたい。

死に向き合うことは怖い。
けれど、いずれ向き合わなければならない。
私も向き合うことができるのだろうか。

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2026年09月28日

Posted by ブクログ

毎度毎度、町田その子さんには泣かされる。人の想いってのをこんな丁寧に書ける人はなかなかいないと思う。みんな、誰かを想ってて、だれかに思われてる存在なのだと思わせてくれる。
時に人は、大切な人ほど、自分の幸せの物差しを押し付けてしまいがちだ。大切と思うほど傷つけてしまう。本当はみんな自分で幸せになる力を持ってるし、自分を幸せにできるのは自分だけなんだと思う。
だから、大切な誰かに幸せになってもらいたかったら、何かしてあげるんじゃなくて、振り向いた時にそこにいてあげることなんだと思う。
大丈夫だよ。ここにいるよ。だからまた、前を向いて。って言ってあげられることなんだと。
息子にとってのそういう存在になりたいと思いながらまた、今日も自分のこうするべき。こうした方がいい。を押しつけてしまうダメな母親だ。私。苦笑

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2026年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

町田そのこさんの本はどうしてこんなに苦しくも温かい気持ちにさせてくれるんだろう。
現実の痛みや人間の弱さ、傲慢さがこれでもかというほどリアルに描かれていて、自分の人生に照らし合わせて考えさせられてしまった。
葬儀屋の芥子実庵を主軸とした全5編で成り立つ本作。それぞれ視点が異なるけど、すべての章で私は号泣した。なので外では読まないことを推奨します。また、ちょっと弱ってるときや岐路に立たされているときに読むと余計に刺さると思う。
どうしても、結婚したいともがいていたアラサーのころの自分目線や母親目線で読むことが多く、「私が愛したかった男」と「あなたのための椅子」がしんどかった、共感できる描写が多すぎて…
親ガチャというワードがずっしりと重くのしかかる「芥子の実」もよかったな…
中学時代須田をいじめていた伊藤が、目のふちを赤くしながらゆっくりと父親の好物だった大判焼きを食べるシーンで終わるのがとてもよかった。
「どれだけ幸福そうに見えても、みんな、それぞれが何かを背負って生きてる。情けなさに歯噛みをしたことのない人間なんて、いないんだよ」
という芥川さんの台詞がこの本全体の大きなテーマの一つかなと思う。

主人公の真奈が、純也と別れるか仕事をとるかを選ぶところはどうにかしてこの二人が別れない方向にいってくれないだろうか…と祈るような気持ちで読んでいた。
真奈がとにかくいい子。それが根っからの善人ってわけではなく、等身大で悩み、もがいて、仕事にも恋愛にも家族にも真摯に向き合いながら成長していくところがいい。純也の気持ちもわかるだけに別れを選択してしまったのは辛かった。
40歳を過ぎてから学生時代の友達とは疎遠になってしまった身としては、楓子やなつめみたいな親友がいる、いた真奈はそれだけで幸せなんじゃないかなとも思ったし、ここまで信念をもって取り組める仕事に就けることも幸せだろうなと思う。
生と死、それから自分の生き方についても考えさせられて、ずっと余韻の残る本。

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2026年09月27日

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夫の祖母が亡くなった。

突然ではなかった。数週間前から緩和ケアに入って、いつ亡くなってもおかしくないと言われていた。近しい人の死に動揺した。それと同時に「死」について考えすぎるくらい考えた。

私の記憶で最後に誰かを看取ったのはもう15年も前の話。そこから数回、遠くもない知人が亡くなった。私は通夜にも葬儀にもいけなかった。ただただ怖かった。向き合いたくなかった。

でも今回は、逃げられない。「死」に向き合わないといけない。分かってはいたけど、怖かった。

本を読んで気を紛らわしたくなり、積読の中からこの本を手に取った。どんな内容なのかなんて覚えてなかった。

でもあまりにもリンクした。今の自分とリンクしすぎて怖かった。読まないでおこうかと思った。

でも勇気を出して読んだ。今読まないといけないと思った。

このタイミングでこの本に出会えてよかったと思う。本に挟まっていた町田そのこさんのメッセージに救われた。私にも「死」と向き合うべき時が来た。

けしのみはどこの家にもない。だもんね

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2026年09月25日

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死と向き合うことは後悔と向き合うことでもあるのかもしれないと、この小説を読んで思った。後悔のない人生なんてきっとない、だからこそ今を大切にしたい。

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2026年09月24日

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人はいつ死ぬかも、今後何が起こるかもわからない。後悔しないように生きるために、もがきながらも自分らしさを大切にして生きていきたい。自分を貫きつつもそれを人に押し付けず、周りの人にも耳を傾けて寄り添ってあげたい。「ぼくたちはあまりにも、明日に任せすぎている」という言葉にグサッときた。明日やればいっかとなってしまうけど、今を大切にしていかないとなあ。

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2026年09月23日

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近頃仕事や私生活があまり上手くいかず休職をしています。塞ぎ込む日々が続いていた時に久々にゆっくりとした時間があるなら本を読もうと思いSNSで調べたところこの作品が今の自分には良いのではないか?と思い救いを求めるように書店へ向かいこの作品を手に取りました。
昔から母の影響でミステリやホラー小説ばかりを読んでいたのでこの手の小説は初めて読みました。
作中には今の自分に刺さる言葉があちこちにありそれぞれの語り手達にとても感情移入しました。
帯に書いてあるように間に合ったことと、間に合わなかったこと。大なり小なり人それぞれ必ずあると思う。それを悔やんで立ち止まったり責任を誰かに押し付けてみたりしたことがあると思う。
しかし町田そのこ先生はその人間特有の「弱さ」を決して否定しない。悪いことじゃないんだよ。立ち上がり進むためなんだよ。と肯定してくる。
今悩みがある人。過去の過ちや後悔によって前に踏み出せない人。きっとこの作品が小さな光となって自分の先を照らしてくれるとおもいます。

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2026年09月23日

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綺麗事じゃなくてとても響いた
人の死は避けられない
向き合わない弱さがあってもいい
でも頑張りたいって思わせてくれる

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2026年09月22日

Posted by ブクログ

よかった!!!!

それにしても…時代やなぁ…と思った。
ほほー、そこはそうなるのねー、と最後感じた。

もう昭和じゃないもんね、令和だもんね。

でも母の病院に付き添って待ち時間に読んでたから重くて重くて…肩が凝りまくってもーた。
がしかし!
最後とてもスッキリした気分になった!

よかった!!!

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2026年09月17日

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本当に電車で読むのをお勧めしません。涙が出てしまうからです。
生きるということは、いずれ死ぬってことなのになあ。どうしてこんなに怖いんだろうと思う。でも、別に怖いと思うのは悪いことではないし、そんな自分の気持ちを大切にしようと思えるお話でした。

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2026年09月17日

Posted by ブクログ

涙が溢れて止まらなくなるので、外で読むのはおすすめしません。

短編5話で構成されていて、芥子実庵という家族葬専門の葬儀屋の関係者や近しい人たちが人の死に直面し、自身の抱える悩みや想いと向き合うようなお話です。特別何かが解決するわけではないのですが、なんだか少しだけ光が差し込むような、ロウソクの火が灯るような優しい気持ちになるお話ばかりでした。
心に留まった言葉をもう一度読み返そうと思います。

でも悩みの原因になっているような人たちは本当の腹立たしい!笑
自分が登場人物だったら「さっさと別れちゃえ!!一発殴ってやれ!」と大声で喚き散らしてるなと思いました笑

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2026年09月16日

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人の死がもたらすのは喪失だけではない。
親族、時に故人を共に送り出す葬儀社の人間の人生をも大きく変えることがある。

仕事か結婚か。
本作の主人公・葬儀社のプロフェッショナルである真奈は戦った。
安易に答えを出さず様々な角度から結婚、男女の関係について模索し続ける姿には芯があり応援したくなる主人公だった。

最終的な彼女の選択、そして彼氏の純也が退職を迫っていた理由、二人が行きつく先はこれしかなかったのだと納得感があった。

そして町田先生はいつもラストに小さな希望を置いていってくれる。
人間いつ命の火が消えるかわからない。
たとえそれが志半ばの死だったとしても、誰からも看取られない死だったとしても、哀れな死ではないとそう思わせてくれる。

自分の人生がどんなに悲惨な結末を迎えたとしても、大事だと信じたものを掴む努力をしながら生き続けたいと感じた。

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2026年09月14日

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生と死は始まりと終わりであって
生きるものの理でもある。

始まれば終わるというのは分かっているけれど、私も死が怖い。
大切な人との別れがとてつもなく怖い。

死を感じる時、自分の生を強く感じる。
死を思う時、命とは…と、より強く生きることを思う。
まさに表裏一体。

今の私に本書は物凄く染みた。
苦しんでもがいても、弱くても
何かを掴もうと頑張っていたら絶対に残るものはある。
ぐっときた。

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2026年09月13日

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「死」の訪れない人生などない。それは私の身近な人にだって訪れるもので、見送る側にならないなんてことはない。ただ唐突にわたしの目の前に現れるもの。後悔のないように生きようなんて簡単に言うけれど、日常であるいは人生で後悔なんてはたまた悩んだり苦しんだりすることなんてない。いつ何時も小さな選択を突きつけられる、生きるとはそういうことかもしれない。そんな人達の目の前に現れる身近な人の死。選択をしない、悩むことから開放された故人が生きる人達に教えてくれるものはなにか。残された方は自分で探してまた選択をしないといけないけれど、それでも前の自分よりは空を見上げて堂々と生きれたらいいなと思える。

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2026年09月12日

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自分にとっての正解は相手にとっては正解ではなく選ばない選択肢であることもある。自分の中にある感覚だけで物事を判断するのではなくて相手の見方を理解しながらその感覚を理解する努力をすることが誰かとを生きるうえで必要とされる。それは自分自身が相手を理解するという視点でもそうだし、逆に自分が相手に理解してもらうという視点でも言える。
良子と翔のすれ違いのようにいくら言葉にしても通じあえないことはあって相手の中にある根からの考えは中々変えられない。でもそれを理解しようとする努力は必要。真奈と純也のようにお互いの考えを理解しよう、伝えようと相互に理解してもらうとする努力そして理解しようとする努力が一緒に生きていくためには必要不可欠である。その結果が思い描くような結果じゃなくても、同じ方向を向けなくてもそれはその人たちが出したその時の最適な解である。正解も不正解もない。
無意識に明日があると考えるけど、明日はあるとは限らず亡くなってから故人に対してこうすればよかったの後悔やもっとこんなことがしたかったのにの後悔が現れる。それは当たり前にあることででもそれをできるだけ減らせるように明日に任せきりではなく一緒に過ごせる今日を大切にしようと思える。
誰かの「死」をもって自分の「生」を見直すきっかけになることもある。それを受け入れられた時、人生の分岐点にも通過点にもなりうる。

それぞれ考え方は違って当たり前でそれを理解しようとする努力が必要でそれが想い合うことに繋がって、その結果違う方向に歩くことになってもそれは正解である。というようなメッセージ性のある物語だと解釈した。

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2026年09月12日

Posted by ブクログ

葬儀社での仕事を通して、女性、結婚、偏見、人の死など、いろいろなことを考えさせられた。人が亡くなることで、これまで見えていなかった人とのつながりや、それぞれが抱えている思いが見えてくるのも印象的だった。重いテーマだけど、いろいろ考えながら読める作品でした。

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2026年09月28日

Posted by ブクログ

ひとつの葬儀社を通して登場人物が少しずつ交わっていくストーリー。死というテーマだけではなく、女性のライフワークを描いた作品でした。女性と仕事、結婚というものは一筋縄ではいかない。

取り巻く人々の価値観が初めは極端で古臭い感じがするが、読み進めて理由がわかってくると彼らの一部分しか見えていなかったことに気づく。

フィクションだけれども、自己啓発本のような、自分の人生も重ねて考えてしまう1冊でした。

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2026年09月28日

Posted by ブクログ

職業柄「死」に近い場所で生きている。だから、人の死に慣れてしまうのが怖いなといつも思う。

みんな行き着く先は一緒だと、そうやって、どんどん軽薄な人間になっていくようで悲しいからだ。
反面、一見、達観して強くなっている気もするけれど、それは、人への思いやりや想像力が欠如しかけてるんだろうな。。。


町田そのこさんの作品は、いつも、いまある「生」に、人との愛や繋がりをしっかり意識しなさいと、僕に伝えてくれる。
そして、僕に関わるすべての人に感謝しなきゃと強く思わせてくれる。


本作もそんな優しく暖かい作品だった。


備忘録)
「私が愛したかった男」
~一生の愛を誓い会った人を、自分の中の『正解』に無理やり当てはめてしまった。大事な人がどんなふうに生きたいか、何を幸せに感じるかなんて考えてなかった。~


「芥子の実」
~どれだけ幸福そうに見えても、みんな、何かを背負って生きている。情けなさに歯噛みをしたことのない人間なんて、いないんだよ~


「あなたのための椅子」
~彼の意思が第一優先で、第二がわたし。彼はそれを、『結婚』や『出産』『育児』という言葉を用いて『当然』だという。ふたりの人生に優劣はないはずなのに、男女という区別だけで差が生じるのなら、躊躇うのは当然。~


「一握りの砂」
~『一緒に生きていくために大切なのは「幸せな瞬間」だけでなくて、「相手のしあわせを考える瞬間」も大事なんだよ』~

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2026年09月26日

Posted by ブクログ

他人の死を目の当たりにして、いろんな人生あるよなと思いつつ、「女の幸せとは何か」みたいなテーマについてよく描かれている気がした
2026年の現在でも女性を取り巻く人生はこのような環境なのだろうか…

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2026年09月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

生と死は切り離して考えることはできない。生きているからには、必ずどんな人にも死はおとずれる。自分の死、大切な人の死、ニュースで知る死等…『死』という言葉は身近であるが、『死』といった事実はなぜだか現実味がなくて遠い。

人の背景は様々である。生まれ育った環境、経験、価値観、どれも同じ人はいない。ただ、生と死の事実は変わらず、見送られる側も見送る側も、生きている者同士も、背景は異なる。近くにいて理解しているようで違うこともあったり、知らない部分もあったり、分かり合えないままの人もいる。

ただどんな人にも死は関係する。生きている限り死は切り離せない。大切な人の死も同様で、生きている限り別れがある。自殺、老衰、病死、事故死…死に違いはない。もっと話したかった、もっと知りたかった、後悔はどうしようもできない。けれど、その後悔は今を考えて向き合ったから、生まれてくるのではないか、それが亡き人の椅子を自分がもっているってことではないかと考えさせてもらえる作品だった。

最後まで読み終えて、どんな結果だって必死に頑張っていたら必ず掴むものがあること、そしてその過程や結果で掴んだものは誰かに確かに繋がっていくこと。生とは『今』を葛藤しながら生きようとすることではないか、生きている人と死した人も繋がっている、といったメッセージのようなものを感じた。

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2026年09月25日

Posted by ブクログ

個人的には3章が印象に残った。
なぜかいじめっ子って、人生うまくいってるイメージ…
生まれ持って立ち回りが上手いのかな。

芥子の実の話は、どこか違うところでも聞いたことがある気がする。
大事な者を葬ったことのないひとなど、いない。

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2026年09月23日

Posted by ブクログ

人生で直面する悩みや葛藤がリアルに描かれていた。
自分自身が最期を迎える時、後悔が無い人生と思えるようにしたい。
自分を省みて変わりたいって思ったら絶対変わること出来る。変わるための努力をすればどうにかなる!!

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2026年09月22日

Posted by ブクログ

大切な人の死は誰にだって起こりうること、見送った人はその喪失感ごと生きること、私にできるかなぁ

ぼくたちはあまりにも、明日に任せすぎている

後悔のないように過ごしたい

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2026年09月19日

Posted by ブクログ

特に葬儀社の仕事に差別感を持っていなかったけれど、一般的に嫌悪されがちな職業なのかも。老衰で亡くなる方ばかりではなく、事故や事件で亡くなられる方もいて、綺麗な御遺体ばかりではない。色んな遺族もいて、メンタルもすり減っていくやろうし大変とは一言で表せないくらい大変な仕事やと思う。
町田さんは人の嫌な部分を表すのが上手。でも根は悪人ではない、実は愛情深くいい人だったりする。「こいつ嫌いー」ってなるけど、読み進めるうちに「実はいい奴やん」て感情が動く事が多い。寄り添える温かい関係性も描き方が上手。

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2026年09月17日

Posted by ブクログ

未読の町田 そのこ作品の中で、一番読みたかった作品が文庫化されたので、手に取りました

タイトルから表紙は、光や闇等のイメージしていて、何故に『椅子』が描かれているの⁉️と少し不思議に思って読んでいたけれども、読み終えた時にその訳が理解できて、腑に落ちました❗️

町田 そのこ作品の中では、めちゃくちゃ心を抉られるほどの目を覆いたくなるような描写は殆どなくて、割りと冷静に読み進めることができました

葬儀屋を舞台にした作品というと、長月 天音さんの『ほどなく、お別れです』が一番に思い浮びますが、個人的にそれよりは少しマイルドな作品に感じました❗️悲しいけれども、前向きに歩み出せる勇気を貰える一冊です

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2026年09月11日

Posted by ブクログ

『きっと誰もが、自分の中の苦しみと闘っている。何を選び、何を失えはいいのか、悩んでいる。どうすればしあわせになれるのか、考えている』この本に出てくる人物、みんなそれぞれにいろんなことで悩んでて、その一つひとつどれも共感できて、私ならどうする、、、と考えながら読みました。人生は選択の連続、どちらを選んでも間違いじゃないというけど、潔く決断できる人が羨ましい。

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2026年09月28日

Posted by ブクログ

人間関係がすごくリアル。結婚しても結局他人、友達だと思ってても、同僚でも、元を辿ればみんな他人なんだ。でもその他人にすごく助けられることもある。

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2026年09月26日

Posted by ブクログ

親は選べない。親であっても人と人であり、考え方や価値観が同じではない。本作は親の考え方に振り回され、もがき苦しみながら必死に生きていく姿が映し出されている。また本作のメインはそれぞれの死生観が、それぞれの生き方に沿って描かれていること。登場人物の死生観に心を揺さぶられる作品となっている。文中で「人は何かを手に入れて、何かを失う。何かを望み、手に入れられないことに絶望する。大切なのは、そこから得られた喜び、得られなかった哀しみ、葛藤やもがき」と描かれているのが印象的であった。

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2026年09月24日

Posted by ブクログ

芥子実庵という1日1組限定の家族葬専門葬儀社が話の中心となって進んでいく物語。
色々な人の死そのもの、その周りの人の死生観、そして実際に身近な人の死を体験してゆく人たちの話。

死ぬことは誰にでも平等に訪れるもので、そしていつが自分の死を迎える日なのかは誰にもわからない。
自分の身近な人、大切な人の死だってもちろん同じこと。
いつか訪れるものだけど、まさか今日明日のことだなんて思っていない人もきっと沢山いると思う。

死人に口無し、死んだ人が自分との関わりをどう思っていたのかなんて死んでしまった人には永遠に聞けない。残される側の解釈次第になってしまう。
私にも2度と会えないけれど、どうしても会って「あれはどういうことだったのか」と聞きたい人は何人かいる。
ただそれは今更考えても仕方ないとわかっている。
答えなんてわからない。
この気持ちをどう解釈して生きていったらいいのかと、ふと思うことは何度もある。

この作品から、死に対しての向き合い方や、残された側がどんな心持ちでいたらいいのかというようなものを、そっと教えてもらったような気持ちになりました。

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2026年09月23日

Posted by ブクログ

死について考えれる作品だと思って手に取ったけど、意外と結婚観、男女差別、職業差別とかの問題も絡み合ってたからちょっとややこしいと思ってしまった。

でもそれだけ、死というものは人生においてとても身近なものであると言うことを伝えたかったのかなとは思う。私の人生の最初の別れは祖父だったけど、子供だからそこまで死に対しての恐怖はなかった。ただ自分が大人になって、親もそれだけ歳を重ねている姿を見ると、いつかは1人になってしまうんだなあと時々考えて悲しくなる時がある。どうしたって人は死んでしまうと分かっていても、いつ来るか分からないその日を待つのはとても怖い。
だから毎日を大切にしなければいけないのだと改めて気づかせてくれる作品だった。

ー「ぼくたちはあまりにも、明日に任せすぎている」
明日に、その先に。確かに、そうだ。
こんな思いをしないですむように、いまの自分が動かなければいけないのだ。ー

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2026年09月20日

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