あらすじ
人生で間に合ったことと、
間に合わなかったこと、どちらが多いだろう。
大切な人との別れと自分自身の心の解放を描いた
本屋大賞受賞作家の感動作!
寂れた町にある、家族葬専門の葬儀社「芥子実庵」。大切な人を亡くし後悔や痛みを抱えながらも、「いつか」がいつ来てもよいように、「今」を生きようとする人々を力強く描き出した希望の物語。
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Posted by ブクログ
必死で生きている人たちの物語。死からは逃れられない。日々に向かい合って生きていく。
第1話 仕出し屋やなぎの大将柳沢さんがきていた。友達が亡くなって、簡単な葬儀で参列も家族だけでと断られたらしい。真奈は葬儀社の芥子実庵で働いている。社長はアフロな芥川さん。真奈の友達のなつめが死んだ。自殺のようなもの。なつめは作家だったが、最近は仕事がうまくいかず風俗をやっていた。
第2話 大学3年生の夏。今からが就活に向けて頑張らなければならない時なのに、娘の天音が恋人のきょんちゃんがメンタル不安定だからと看病に行くために大学を辞めるという。娘は家を出て行った。
別れた夫から、祭壇の依頼がある。芥子実庵を通してのものだ。野崎の恋人が亡くなったらしい。
第3話 須田は芥子実庵のスタッフだ。中高のクラスメイトの伊藤の父親が亡くなったらしく、打合せで顔を合わせた。須田は伊藤にいじめられていた。須田の家は貧乏で、始終父が金を持っていってしまっていた。大学の入学金も払い込まれなかった。須田は這い上がるすべさえなかった。
第4話 森原壱が暴走車に跳ねられて死んだ。葬儀は芥子実庵にて。娘の由良は3歳。分娩以降セックスレスだ。子供が欲しいのではあるが、痛くてできない。
第5話 真奈は純也と出会った。楓子は離婚を考えている。
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死と向き合う小説を読んで
誰かの為にも自分の為にも
もっと大事に生きていこうと思いました。
それにしてもこの小説
なんてダメな男が多いのだろう…!
Posted by ブクログ
大切な人の死に直面した時、その人の死を受け入れることは容易いことじゃない。けれど、受け入れようとすることは自分自身を見つめ直すことにも繋がっていくことに気づかされました。
いじめ、結婚、出産、性的役割分担、偏見。様々な固定観念に打ちのめされたけど最後は素直に前向きな選択ができて良かった。
Posted by ブクログ
"死"は誰しもが平等に訪れるもの。
その"死"を平等に受け入れなければならいのに、それがどれほど難しいか。
大切な人の"死"と向き合ったことをきっかけに、自分の人生を見つめ直し、覚悟を決めて生きる人間たちのお話。
Posted by ブクログ
各章で登場する人物達が人生の壁に直面しながらもがいて生きていく物語。
人それぞれ、他人から見た目にはわからない事情や痛みを抱えているんだよなあ、と感じた。
価値観は人それぞれだし、自分にとっての正解が相手にとっては不正解どころか悪になることもある
大人になってから、いろんな人がいるなと思うことはたくさんある。
人は人、価値観が違う人と無理して付き合う必要はないといつしか割り切るようになっていたけど、
「その人が正しいと思ってやっていることを私は私の感覚だけで否定したくない。〜向き合って〜理解する努力をしたい。」(4章)
この文章を読んで、少し作品の筋からはズレると思うけど、最近ちょうど子育てでこういうことを考えていたタイミングだから自分には刺さったし、素敵な姿勢だなと感じた。
作品全体を通しては暗いけど、悩みに向き合い不器用でも自分なりにもがいて、自分で人生を歩んでいくことが肝要なんだと気づかせてくれる本だと思う。
個人的には解説もよかった。