【感想・ネタバレ】名軍師ありて、名将ありのレビュー

あらすじ

2014年大河ドラマの主人公 黒田官兵衛に代表される、
名軍師たちの実像に迫る!

戦国時代を動かしていたのは、織田信長、武田信玄といった武将だけではない。兵法の知識を生かして彼らを補佐し、心理面でのバックアップも行った軍師・参謀的な存在を忘れてはならない。本書では、名軍師たちの活躍や信念に光を当て、現代の組織運営やリーダーシップにつながるエッセンスを取り出す。

第1章 黒田官兵衛―秀吉に天下を取らせた男
第2章 太原雪斎―今川義元を「海道一の弓取」に育てた名僧
第3章 山本勘助―“義”を貫いた策士
第4章 立花道雪―手輿に乗った猛将
第5章 竹中半兵衛―“情”あつき知将
第6章 山中鹿介―尼子氏再興にかけた一生
第7章 片倉小十郎―政宗の右眼として生きた名参謀
第8章 直江兼続―“愛”を掲げた忠臣

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

戦国武将に仕えた有名な軍師8人を数々の資料から紹介、筆者の推測も交えている。NHK出版から出ていることもあり、大河ドラマの主人公にもなった3人(黒田官兵衛、山本勘助、直江兼続)がもれなく取り上げられている。

各種文献からその活動は推測するしかないが、なにせ昔の話。文献を残した人達の主観がかなり入っていると思われ、「敵・味方」両面からの視点は欠かせない。後の世の創作の方が有名になったエピソードも多く、筆者の推測は極力そうした贔屓目を排して客観的に捉えようとしている。

ドラマ創作の場では「誰の目線で描くか」で登場人物の位置づけが大きく変わる。また、主人公はとかく「良い人」に描かれがちだ。本書で度々紹介されているように戦国時代は綺麗事だけでは済まないことがあり、清も濁もリアルに描き切ったドラマも観てみたいものだ。

0
2024年11月24日

Posted by ブクログ

戦国時代の軍師は2種類いて、「呪術型軍師」と「参謀型軍師」の2つに分けられるそうです。戦に際して方角・日時を見極め、天文を読んで軍陣を適切に配置する「軍配者」は呪術型になるもよう。相撲の軍配はしっているけど、こういう意味もあったんだね。

8人の軍師について紹介している本です。黒田官兵衛と竹中半兵衛は最近本で読んだけど、他はかろうじて名前を知っているか知らないかというレベル。
立花道雪の手輿に乗って「エイトウ、エイトウ」という掛け声で戦うスタイルは面白いですね。直江兼続の兜の前立の「愛」は有名だけど(眉庇)、このひと軍師だったんだ。
前立は神仏を味方につける意味があり、兼続も愛宕権現や愛染明王からきている可能性もあるが、領民や主君の上杉家を愛するという兼続自身のマインドによるものだと著者は言っています。

読みやすさ半分、戦国時代の知識が無さすぎて話が入ってこないの半分でした。もっと色々読んでみようと思います。

0
2024年07月31日

「ノンフィクション」ランキング