【感想・ネタバレ】「国語」の近代史 帝国日本と国語学者たちのレビュー

あらすじ

明治維新後、日本は近代的な統一国家を目指し、ことばの地域差・階層差を解消するため「国語」を創始する。「国語」は国民統合の名の下に方言を抑圧し、帝国日本の膨張とともに植民地・占領地にも普及が図られていく。この「国語」を創り、国家の国語政策に深く関与したのが、国語学者であった。仮名文字化、ローマ字化、伝統重視派、普及促進派などの論争を通し、国家とともに歩んだ「国語」と国語学者たちの戦前・戦後を追う。

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Posted by ブクログ

つねづね「正しい日本語」みたいな概念に胡散臭さを感じていたので、そのへんをつっついてくれそうな本っぽかったので読んでみた。

日本語 と 国語 とは、そもそも少し成立にいたる概念が違うようですが。
まぁ、どちらも近代に至って政治的に作られたものであるようです。

教育 って有り難い反面、怖いよね~。
あたし勉強できなかったんだけど、そもそも何でこんなことせなあかんの?と感じていて、勉強にいたる動機付けを、どこからも見いだせなかったからってのがあるのだけど、ある意味、それは正常な感性であったのだな…といまになれば思いますわ。

内容からはずれますが。


あたしにはちょっと難しい本でしたが、興味深かったです。

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2012年01月25日

Posted by ブクログ

上記『日本語の歴史』の明治時代以降の内容をさらに詳しくしたものであるが、こちらの方は「国語学」という学問の歴史を丁寧に追っている。国語学が比較言語学から始まったことすら知らなかったおれにはとても勉強になる1冊だった。特に植民地における状況や、「国語学」と「日本語学」の複雑な係わり合いに興味を持った。また、特に終章の「回帰する『国語』」では、昨今の日本語ブームや小学校英語教育導入における一連の議論で登場する国語に対しても言及がある。

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2009年10月04日

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