あらすじ
明治維新後、日本は近代的な統一国家を目指し、ことばの地域差・階層差を解消するため「国語」を創始する。「国語」は国民統合の名の下に方言を抑圧し、帝国日本の膨張とともに植民地・占領地にも普及が図られていく。この「国語」を創り、国家の国語政策に深く関与したのが、国語学者であった。仮名文字化、ローマ字化、伝統重視派、普及促進派などの論争を通し、国家とともに歩んだ「国語」と国語学者たちの戦前・戦後を追う。
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Posted by ブクログ
つねづね「正しい日本語」みたいな概念に胡散臭さを感じていたので、そのへんをつっついてくれそうな本っぽかったので読んでみた。
日本語 と 国語 とは、そもそも少し成立にいたる概念が違うようですが。
まぁ、どちらも近代に至って政治的に作られたものであるようです。
教育 って有り難い反面、怖いよね~。
あたし勉強できなかったんだけど、そもそも何でこんなことせなあかんの?と感じていて、勉強にいたる動機付けを、どこからも見いだせなかったからってのがあるのだけど、ある意味、それは正常な感性であったのだな…といまになれば思いますわ。
内容からはずれますが。
あたしにはちょっと難しい本でしたが、興味深かったです。