あらすじ
徒歩では、いくらなんでも時間がかかりすぎるだろうし、馬はえさ代がかかる。自動車はえさは食わんが、燃料が必要だ。すると、残るのは、…自転車しかない!1902(明治35)年2月23日、ひとりの青年が、横浜港を旅立った-。
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Posted by ブクログ
すごい男がいたもんだ!
児童書だからすぐ読み終わってしまったけど、大人向けに書いたら長編の面白い冒険譚かドキュメンタリーになりそうです。
狼の大群に襲われたり、行き倒れかけたり、本当によく生きて帰ってこられたものだと思います。
夜、寝る前に子供に読み聞かせたのですが、子供たちもとても楽しんで、感心して聞いてくれました。
春吉がどこに行っても、どんなに困窮していても、日本人としての誇りを忘れず、清廉な心を持ち続けていたことにも感動しました。
Posted by ブクログ
明治期に自転車で世界一周無銭旅行をした男の話。児童書。
すでにこの時代は各国に日本領事館があり、日本人が海外へ渡っている時代であるが、
「自転車で」「無銭、すなわち国費ではなく」世界を巡った偉業に、立ち寄る先の国々、そしてもちろん日本において大変有名になった人物なんだそう。
世界一周に出る前に、日本をきちんと語れるように様々な勉強をしてから出かけて行ったくだりや、
いただいた賃金は同乗の船員皆で食事をしたりといった豪傑ぶりに、
さすが偉業をなす人は違う…と思ったけれど、でもー、基本この人「素っ頓狂」なのよね。まったくもってして「無鉄砲」。
まあこういう人たち、いまの時代を築いてくれたのでしょうけれど(笑)。
なかなか豪快でオオカミなどと戦うくだりなどワクワクする。小学校高学年の男子にいかがでしょう?