【感想・ネタバレ】メランコリック・リビドーのレビュー

あらすじ

中沢千夏史には好きな人がいる。九つ年上の売れっ子カメラマン日和佐明。日和佐は男も女も来る者拒まず、だが「子供は嫌い」と千夏史を相手にしてくれない。九歳のときに出会った日和佐は亡き兄・由多夏の恋人で、千夏史が恋心を抱いても叶わない存在でもあった。そして、二十歳になっても、千夏史の想いは募る一方だが……!?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

死んだ兄の恋人に10年以上も片思いをしている受さんと、
恋人を亡くしてから狂ったように男女見境なく遊び倒す攻さま。
しつこいくらい健気な片思いに胸が締め付けられます。
伏線の張り方がものすごくたくみで、過去と現在を行き来するスト-リー
展開にはそういった意味があったのかと!

攻から誕生日に1万円を渡されて、ただの現金なのにお財布の中で別の場所に入れてしまうくらい特別に思う受さん。
ちょ……もう、萌え殺す気じゃないでしょうね!
そしていったん好きになってしまえば、受にめろめろのめろめろに
なって甘え倒してしまったりするクールな攻様に二度萌え殺される。

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2012年05月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 中沢千夏史には、好きな人がいる。
 それは九つ年上の売れっ子カメラマン日和佐明であった。
 日和佐は、男も女も来るもの拒まず、の関係で、千夏史が訪ねて行っても、まったく頓着する様子もなかった。
 ところが、「子供は嫌い」と千夏史だけは相手にもしてくれない。
 九歳のときに出会った日和佐は、亡き兄・由多夏の恋人で、千夏史が恋心を抱いても叶わない存在であった。
 そして、二十歳になっても、千夏史の想いは募る一方だが……

 という話でした。
 かなり静か。
 物語に読む人の心を明るくするアッパーと読んだ人を考え込ませるダウナー系の話があるのだとしたら、これは間違いなくダウナーです。
 でも、決して後味の悪いものではないので、ご安心を。

 若くして亡くなった千夏史の兄・由多夏は、最後まで自分の気持ちをはっきり伝えることはなくて。
 日和佐は、そんな由多夏のことをなんとなく引きずっていて。
 彼は本当は何を考えていたのだろうか? って考えたり、悩んだりしていて。
 でも、そんな自分を認めきれなくて。
 実は、由多夏が死んだ後、一回も泣いてなくて。

 でも、そんなデリケートな自分を認めてはいないから、自分ではなんともないと思ってる。思い込んでる。

 千夏史は、そんな日和佐のことをわかってるわけではなくて。
 だって、千夏史の方が、日和佐よりも随分年下で、なんていったって、まだ二十歳になったばっかりなんだから、まだまだ子どもだからわかってる方がすごくて。
 けれど、そんな日和佐のことを、一途に由多夏に恋をしていた日和佐のことが好きになった千夏史だから、なんとなくほうっておけなかったのかなー……と考えました。

 そんな感じのなんとなくセンチメンタルな話。
 なかなか、こんなピュアな気持ちなんてもう忘れちゃったけれど、これだけ頑張って頑張って、どれだけ邪険にされも諦めなかった千夏史はすごいなー……と思いながら。

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2012年07月18日

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