【感想・ネタバレ】アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極のレビュー

あらすじ

デビュー作『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で2010年第8回開高健ノンフィクション賞、2011年第42回大宅壮一ノンフィクション賞、2011年第1回梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞し、『雪男は向こうからやって来た』で2012年第31回新田次郎文学賞を受賞した若き冒険作家の最新作! 今なお命の瀬戸際まで人間を追いつめる酷寒の北極圏。19世紀、地図なき世界と戦い、還らなかった人々を追う、壮絶な1600キロ徒歩行! 人間の生と死をめぐる力強い物語!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

探検行としての面白さ、迫力に、フランクリン隊の謎にせまるミステリーとしての魅力、そして文章の簡潔ながら的確な表現にわくわくしました。欲を言えば、写真などは纏めてしまわずに、要所要所に欲しかったです。

0
2012年12月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ほわー!ホントにこんなとこしてる人いるんだなーっとただただ驚嘆!
思えばこーゆー探検ドキュメントみたいなの読んだのって初めてかも。
北極かあ。
つーか10度以下になった時点で冷える~っと悲鳴をあげている私には絶対無理。
が、そーゆーありえない状況が、日常になると、それがあたりまえでなんとも思わなくなる、とゆーのが印象的だった。
なるほど、どーゆー状況でも人間は慣れるものなんだな、と。
こう町の影がみえてきて、そこへ向かっていくうちに、
人のいる世界が日常へと変わっていく、とゆー感覚が、すごいなーっと。
にしても、ほんと、どんだけ過酷なんだっ。
血がつららになる、とか。もうありえない。痛すぎるぞ。

実際の様子とフランクリン隊についての諸々の記述が交互に書かれてあるので、こうテンポよく読めるとゆーか。文章も読みやすく、
この人のは他のも読んでみたいなあっと思わせた。

やっぱイチバン鮮烈だったのは麝香牛を喰うとこでしょうか。
いやーでも自分でさばけるとかスゴイ。
食べることが生きることに直結する。そのなんとゆうか圧倒的ななにか。
自然に囚われる、かあ。
きっとこの人も同じなんだろうなあ。
私だったら二度と行きたくない、と思うだろうケド。
いや、その前に生き残れないと思うが。
しっかしなんなんだろう。
こんなとこで生きれるわけないだろっとゆーようなところへ
何度も何度も行こうとした、する、人たち。
それほどのものが、きっとあるんだろうなあ。
そして、そーゆーひとたちになんとなく憧れを抱いちゃうんだな、なぜか。




検索3度目の正直にして。
そろそろエラー、どうにかして欲しいなあ。
ちょっとイラッとする。
他の検索使うとか、できないのかしら??

0
2013年02月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

四方八方雪と氷しかないなんて、想像はできても感覚は全くつかめない。それなのにこの一冊はものすごい現実感が迫ってくる。
だからなのか、読み進めるのはとても疲れた。消耗していくのがはっきりとわかった。300Pぐらいで休みをいれて、普通の小説を読んだらなんだか体から力が抜けるようだった。

 すごいな、なんでそんなにまでなって、などと読んでいる間に何度思ったかわからない。特にヘルペス。写真を見なくても痛々しさがわかりすぎて、どこでもドアで薬を手渡しに行きたくなった(もう旅は終わっているのに)。あと生肉でおなかをこわした日。休めないからとよれよれと前へ身体を進ませようとする姿が痛々しい。荻田さんが見かねて荷物を持ってくれたというくだりにほっとさせられる。
 麝香牛の母親を殺して解体したくだりはつらくて読めなかった。
(実際には流し読み) もうたまらなかった。
 
 出会った動物、飛んでいる鳥、釣った魚、鳥の卵、普段目にしないものを次々と食べることに驚いた。
 そういう食べ物に関する知識だけでなく、他の知識も豊富だなと感心する。助けを求められない極地への旅をするのだから吸収している知識も半端ではないのだろうな。

 壮絶な一冊だった。

0
2013年01月16日

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