【感想・ネタバレ】冤罪法廷 特捜検察の落日のレビュー

あらすじ

2009年6月、郵便不正事件に関連して、厚労省のエリート女性局長が虚偽有印公文書作成・同行使容疑で逮捕された。「あなたがウソをついているか、ほかの全員がウソをついているかのどちらかだ」完璧なまでに整えられた検察ストーリー。すべての関係者証言は彼女の犯行を指し示していた。日本の裁判は有罪率99.9%。絶対不利の法廷に、「無罪請負人」で知られる百戦錬磨の弁護士が立ち上がった。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

かなり好きな作家の一人。すごく調査に時間をかけられているのが伝わってくるし、表現も簡潔ですごく事件の迫力も伝わる一方で読みやすいのが毎回うれしいです。

障碍者団体の優遇制度を悪用した郵便不正事件で、新聞・TVの報道を見ていた印象としては、村木課長が当然何らか悪いことをしたのだと思い込んでました。完全に刷り込みをされた一般大衆のひとりでした。

ところが、実際にはご本人は全く関係なく、かつ当時の部下の単独犯で、動機も業務が忙しかったから面倒なことをとっとと片付けたかった、、、とは。政治家が絡んでるという疑惑も全く事実に反するし、改めて検察の捜査方法や、ストーリーを作られた側の怖さを感じました。

小沢一郎への政治献金や、4億円の問題などもやはり相当無理があるんだと感じます。報道のされ方、ニュアンスを見ても有罪にもっていく結論ありきで、事実関係からすると厳しいのでしょうね。

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2012年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 日本の冤罪事件がどのように出来上がるのか。有罪率99.9%というけれど、結局検察が「これ」と思った容疑者を思うがままに有罪にしていっている、というだけではないのか…?
 「国家の罠」「公認会計士VS特捜検察」に続き、また検察のねつ造=調書誘導体質が明らかになります。
 書きだしの、三浦事件と薬害エイズの安部教授のケースもショックでした。知らないというのは恐ろしい。

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2011年09月25日

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