あらすじ
デカルト、スピノザ、ホッブズ、ライプニッツ。この大哲学者たちには教科書ではとうていわからないアブなさと魅力がある。2+3=5なのは、神がそうしたからであって、2+3=6の世界だって神は創造できるのだ、と、デカルトは本気で考えた。この世の現実はぜーんぶ神でできている、とスピノザはいう。何かを行為したら、後からそのつもり(意志)はなかったとは言わせない、というのがホッブズの国家論。神と国家の哲学とは。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かった。
デカルト、スピノザは『哲学史入門II』のプラスアルファくらいだったが、より詳しく書かれていて理解が深まったと思う。
ホッブズは何とも不気味で怖い感じの哲学なんだということがわかってきた。
ただ、自由意志に関する議論は中々ラディカルで面白かった。
相互不信からの契約に至る話は、急に人を信頼するステップが挟まれているようで気になるところが多かった。
もちろん、その疑問についても本書で言及されていたがあまり腑に落ちない。
ライプニッツはよくわからないことを言っている人というイメージだったが、前の3人からの流れで見ると何がしたかったのか理解できるようになった。
ただ、それはそれとして上手くいっているかは疑問である。
著者の言う通り、信仰の問題になっている箇所がある気がする。
総じて、勉強になった。