あらすじ
「美貌の双子」として社交界でも名高い、姉のマリエッタと弟のミシェルは、多額の借金を抱える貧乏子爵家の子息。ある日、給金が二倍支払われるという近衛隊から声がかかり、おてんばなマリエッタは、体の弱いミシェルの代わりに、男装して入隊することに。そんな彼女に、隊長でもある名門伯爵のアレンが、結婚を申し込んできて!? 昼は軍人、夜は婚約者――マリエッタの過酷な二重生活が始まった!
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キュンが止まらない!
最初から男装騎士に扮していたヒロインが実は令嬢であることはバレバレだったのだが、一体どこで正体がわかるのか先を楽しみに読み進めることができました。
個人的には独房に入れられた時のやり取りが胸キュンで切なくて大好きな場面でした。
じれじれと家族愛
病弱な弟のために身代わりに近衛兵となって奮闘する主人公。その上司である隊長から求婚され婚約してしまったことで起こる、部下&婚約者の二重生活ドタバタコメディ(エロあり)
大変おもしろかったです。
何がおもしろいって、主人公の家族やその使用人。
初回からいい挿し絵つきでインパクトを残してくれる母親や、コルセットを必死で引っ張ってくれる使用人に笑わせていただきました。
また、弟や母も主人公に無理難題を押し付けつつも、家族愛を感じさせてくれました。いやー、この家族好きです。
相手役の隊長は典型的な好きな子をいじめたくなるタイプの人です。
昼間は有能な上司として、夜は油断しがたいいじめっこな婚約者として、さらに婚約者に溺れる一人の男として、様々な姿を見せてくれます。
主人公は、過去に彼が影で自分を貶めることをいっていたことが原因で、彼に不信感を持っていたわけですが、彼の様々な姿に触れることで段々とひかれていきます。
このなかで本当に愛されているのかどうか不安になる主人公に、隊長はあの手この手で迫っていくのですが……。
エロ場面は、いきなり本番!というわけではなく、段階を踏みながら進んでいくため、かなりじれったいです。
どちらかというと、一つ一つの行為に慣れさせながら、主人公の心を解していきます。
とはいいつつ、隊長は自分の本能に忠実です(笑)
唯一残念なのは、まだかーまだかーと待っていた本番が、なしくずし的だったこと。
エロ要素で、未遂でも他者による強姦に生理的嫌悪がある方にはおすすめできません。あと、媚薬的なものが嫌いな方も。
最後に急転の展開があるのは分かるのですが、ちょっと残念でした。エロはあまあまで満足でしたが。
全体的に漂うラブコメ具合や、じれじれと進む恋愛が好きなかたは是非。