あらすじ
社会学を代表する名著を、書かれた動機や時代背景、ウェーバーに影響を与えた思想家などの基礎知識を解説しながら、初心者でも理解できるように丁寧に導いてくれる一冊。
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Posted by ブクログ
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』と言えばマックス・ウェーバー。
世界史専攻だったんで、一問一答式にこの組み合わせは覚えました。それがなんなのかは知りませんし、当時から知る気もなかったと思います。
ただ、なんか予期せぬところでこの単語と出会い、その度に、ところでこの本なんなの?と思ってました。良さげなの見つけて読んでみました。
感想。結構面白い。でも前提知識が足りず、この本について語れるほどのモノは身に付けられず。あんま宗教のこと考えたことないし。一つ教養が身に付いたかも。
概要。
間違ったこと書いてたらごめんなさい。あくまでも私が読み取ったことです。
まとめると、キリスト教の中でも禁欲的なプロテスタント。その主流派カルヴァン派。彼らの教義『予定説』。絶対的な創造者である神、神の被造物である人間(アダムとイブ)は禁断の果実を食べて追放される。神が人間を許しすか許さないか、救うか救わないかは、人間側の努力でどうにかなるものではない。誰を救うかは、絶対的な創造者である神の意志のみによる。神はご自分の栄光を示すため、堕落した世界の救済を計画し(予定し?)、それを神が選んだ一部の人間に携わせる。神の道具として選ばれた人間は、一生懸命働く。だから、信者は一生懸命働くことで、自分は神に選ばれている、救われていると信じるのだ。?。働く目的は神の栄光のためであり、私利私欲のためではない。だから、ただただ禁欲的に労働に従事する。結果として貨幣がたまる。でも禁欲的。たまった貨幣は神の栄光のため、労働の拡大に運用される。この精神?思考が資本主義の形成に影響を与えたのでは。ということ。
以上が『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の概要で、それを他の学者との対比も含め解説している。
あとがき、おわりにの著者の主張はよくわからない。