【感想・ネタバレ】合コンの社会学のレビュー

あらすじ

私達が求めるのは「理想の相手」か? それとも「運命の物語」か? 誰もが知りながら、問うことのなかった「合コン」という“社会制度”を、新進気鋭の研究者が解き明かす!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『合コン』と聞くと、正直あまり良い印象は受けません(笑)しかしこの本では合コンの描写が見事であり、合コンに行った事のない人でも想像に難くないでしょう。
真剣に読めば読むほど人間不信が募るかもしれません(笑)
合コンの手段から目的化のシナリオは少し考えればわかるので、この本で再確認する、といった具合でしょうか。
とにかく平易でサクサク読めます。内容も示唆に富んでいて興味深いです。
しかし社会学と銘打っているのに、主に対人関係を主軸に据えているので、タイトルと内容に違和感を覚えずにはいられませんでした(でも本来社会学とは対人関係においても研究するものです)。
最後の結びとして、中庸のスタンスの心掛けを言っていますが、もう少し踏み込んだ内容にしてほしかった…
せめて社会学と言っているので、包括的な内容で締めくくってもらいたかった。。
でも満足の一冊でした!

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2011年09月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
私たちが求めるのは「理想の相手」か?
それとも「運命の物語」か?
「合コンは、誰もが参加できる平等な競争の場である」----広く共有されたこの前提は、実は幻想にすぎない。
男女は、まったくランダムに、真空状態のなかで出逢うのではない。
そこには社会の階層性が色濃く反映され、職業や年齢や容姿を軸にした序列がはっきりある。
私たちは、合コンを通して恋愛すべき相手と恋愛し、結婚すべき相手と結婚することで、社会構造の維持に貢献することになる。
合コンは、現代の私たちが出逢うために創りだした、そして今や私たちを取りこもうとする、まごうことなき「制度」である。

[ 目次 ]
第一章 出逢いはもはや突然ではない―合コンの社会学・序
第二章 運命を演出するために―相互行為儀礼としての合コン
第三章 運命の出逢いは訪れない―合コンの矛盾
第四章 運命の相手を射止めるために―女の戦術、男の戦略
第五章 運命の出逢いを弄ぶ―自己目的化する遊び
第六章 それでも運命は訪れる―合コン時代の恋愛と結婚
第七章 偶然でなくても、突然でなくても―合コンの社会学・結び
補論 合コン世代の仕事と恋愛―自由と安定のはざまで
おわりに

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2011年04月07日

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