北村文の作品一覧

「北村文」の「合コンの社会学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

ユーザーレビュー

  • 合コンの社会学

    Posted by ブクログ

    合コンに参加したことがない私でも、その場に参加する人たちでどのようなやり取りがされているか、非常にわかりやすく記述がされいる。学問としても、その全体が「社会行為儀礼」に当てはめて論じられており、かなり納得いく論述がされていたため、ことごとくなるほどと思ってしまった。
    合コンを切り口に、「晩婚化」「格差社会」など、社会問題についても論じられている点が非常に面白く感じた。

    内容はとても柔らかいので、「社会学」と肩肘を張らずに読み進める本です。

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    2010年12月19日
  • 合コンの社会学

    Posted by ブクログ

    ■■合コンの必勝本、「出逢うための法則」は語義矛盾■サービス化された出逢い(結婚情報サービス、ネット上の出逢い)は出逢う効率は良いが、リスクが高い。前者は金銭的リスク、後者は騙されるリスクや犯罪に巻き込まれるリスク。■何より、「恋愛のスリル」が無い。互いのことを少しずつ知り合ったり、相手の気持ちを探ってみたり、というゲームとしての楽しみが。

    ■■合コンの社会的な期待(非婚化などに対する)、その背景には「職縁」から「友縁」■合コンの出逢いに介入する階層ファクター。合コンはただ今を楽しむためだけに行くのではなく、その果てには結婚がある。経済力や生活設計を占う指標として階層は重視される■合コンは同

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    2009年10月04日
  • 合コンの社会学

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれた本

    現代、様々なところで学生、社会人問わず行われる合コン

    そんな自由に見える合コンにも見えないルールが存在する。
    同性間での協調をしつつも競争がある。
    合コンというのがその場にいる人の均一性を生み出しそれによって、同階層の人間が結ばれていくという現象。
    またパーソナリティーではなくキャラを設定しているが故に合コン後に互いの人間性の違いを知り、それ以上の関係が築けないという問題

    合コンのために合コンをする人、合コンから降りる人(諦める)、合コンから抜ける人(成功者)それぞれの階層の状況

    現代人が運命の出会いを求めて合コンに行くが、合コンという仕組まれた場で

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    2009年10月04日
  • 合コンの社会学

    Posted by ブクログ

    〈「合コンは、誰もが参加できる平等な競争の場である」--広く共有されたこの前提は、実は幻想にすぎない〉 という立ち位置から、合コンという「場」にひそむコードをあきらかにしていこうというのが本書。「職業・年齢・容姿といった序列が如実に出るのが合コンだ」ってこと? いやいやむしろ、そういった序列でもって「あらかじめ仕組まれている」のが合コンなのだ。合コンを通じて、若者たちは、(かつて「見合い」がそうであったように)あらかじめ出逢うべき相手と出逢い、釣り合った相手と結婚する。合コンは、ロマンチックな「運命の出逢い」を演出することで、結果的に社会構造の維持に貢献している「制度」なのである。
     調査方法

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    2014年03月29日
  • 合コンの社会学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『合コン』と聞くと、正直あまり良い印象は受けません(笑)しかしこの本では合コンの描写が見事であり、合コンに行った事のない人でも想像に難くないでしょう。
    真剣に読めば読むほど人間不信が募るかもしれません(笑)
    合コンの手段から目的化のシナリオは少し考えればわかるので、この本で再確認する、といった具合でしょうか。
    とにかく平易でサクサク読めます。内容も示唆に富んでいて興味深いです。
    しかし社会学と銘打っているのに、主に対人関係を主軸に据えているので、タイトルと内容に違和感を覚えずにはいられませんでした(でも本来社会学とは対人関係においても研究するものです)。
    最後の結びとして、中庸のスタンスの心掛

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    2011年09月07日

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