北村文のレビュー一覧

  • 合コンの社会学
    10代の人が読むと悲しくなり、
    20代後半の人が読むと踏ん切りがつき、
    30代以降の人が読むと懐かしくなる。

    これは非常に面白い。
  • 合コンの社会学
    合コンに参加したことがない私でも、その場に参加する人たちでどのようなやり取りがされているか、非常にわかりやすく記述がされいる。学問としても、その全体が「社会行為儀礼」に当てはめて論じられており、かなり納得いく論述がされていたため、ことごとくなるほどと思ってしまった。
    合コンを切り口に、「晩婚化」「格...続きを読む
  • 合コンの社会学
    ■■合コンの必勝本、「出逢うための法則」は語義矛盾■サービス化された出逢い(結婚情報サービス、ネット上の出逢い)は出逢う効率は良いが、リスクが高い。前者は金銭的リスク、後者は騙されるリスクや犯罪に巻き込まれるリスク。■何より、「恋愛のスリル」が無い。互いのことを少しずつ知り合ったり、相手の気持ちを探...続きを読む
  • 合コンの社会学
    タイトルに惹かれた本

    現代、様々なところで学生、社会人問わず行われる合コン

    そんな自由に見える合コンにも見えないルールが存在する。
    同性間での協調をしつつも競争がある。
    合コンというのがその場にいる人の均一性を生み出しそれによって、同階層の人間が結ばれていくという現象。
    またパーソナリ...続きを読む
  • 合コンの社会学
    〈「合コンは、誰もが参加できる平等な競争の場である」--広く共有されたこの前提は、実は幻想にすぎない〉 という立ち位置から、合コンという「場」にひそむコードをあきらかにしていこうというのが本書。「職業・年齢・容姿といった序列が如実に出るのが合コンだ」ってこと? いやいやむしろ、そういった序列でもって...続きを読む
  • 合コンの社会学
    『合コン』と聞くと、正直あまり良い印象は受けません(笑)しかしこの本では合コンの描写が見事であり、合コンに行った事のない人でも想像に難くないでしょう。
    真剣に読めば読むほど人間不信が募るかもしれません(笑)
    合コンの手段から目的化のシナリオは少し考えればわかるので、この本で再確認する、といった具合で...続きを読む
  • 合コンの社会学
    合コンについて客観的に観察した本。
    実際に行ったことはないけど、十分想像できるシチュエーション。
    やっぱりあまりにも漠然としたカテゴリーでは共通点やきっかけを作るのも難しく、盛り上がる合コンというのは数少ない気がする。疑似合コンですらしゃべれないから、実際の合コンは厳しいと思うけど、コミュニケーショ...続きを読む
  • 合コンの社会学
    合コンに行ったことのある人なら、「分かる!分かる!」となるはず。

    合コン終了後、同性同士で行われる「品評会」や「反省会」の分析などもされていて、なかなか鋭いと感じた。
  • 合コンの社会学
    なるけい氏から借りた本。「合コン力 上げましょう!!」の付箋がついてきました。
    おかげさまで、鬼気合い入れて読み始めることができました!笑

    「合コン」という世界を社会学的に書いた本。
    なんとなく悪いイメージを持たれがちな「合コン」ですが、それによって恋愛や結婚が行われ社会構造の維持に貢献しているこ...続きを読む
  • 合コンの社会学
    真面目に合コンを分析した本
    かつての学生のものから、社会人のモノに変貌した合コンは、かつてのお見合いや職場結婚の代替物。結婚・恋愛相手を探すことを目的とし、、社会的階層性が組み込まれているが、表面的にはそれを見せないようにする欺瞞性があるのが特徴
  • 合コンの社会学
    常見陽平『ちょいブスの時代』(宝島社,2013年)の参考文献になっていた流れ(?)で読んでみた。

    とくに気になったのは、第五章。『ちょいブス~』が参考にしていたのも、多分このあたりだったかと。
    合コンの楽しみって、もはや異性との出逢いというより、むしろ同性の友だちを作るとか,仲間内でワイワイ騒いで...続きを読む
  • 合コンの社会学
    「合コン」がどういうものか知らないので、もう処分するという友だちにもらって読んでみた。
    うーむ、若いやつはめんどくさいなあ。というのが最初の感想。仲間内の序列は明らかなのに、誰かひとりが目だったり外れることがないように気を回したり、「キャラ」をかぶったり、そりゃ疲れるだろうよ。
    が、著者たちによれば...続きを読む
  • 合コンの社会学
    合コンの社会学というタイトルに惹かれて購入。
    文章は全体的に優しく読みやすく、その場では何となく言っていることは分かるが読み終えて全体を振り返ると結局何が言いたかったのか分からなかった。
    また社会学に関して全く知識がないので時折出てくる専門用語が全く分からなかった。
  • 合コンの社会学
    気楽に読める本かと思いきや、
    とてもかたい文章で書かれてる。

    盛り上げなくてはいけないという脅迫観念とか、
    合コンのチームプレーとか、職業とかに関わる
    合コン参加者の見えない序列とか、

    分析は見事だし、内容も面白いけど、
    なんか萎えるなぁ
  • 合コンの社会学
    [ 内容 ]
    私たちが求めるのは「理想の相手」か?
    それとも「運命の物語」か?
    「合コンは、誰もが参加できる平等な競争の場である」----広く共有されたこの前提は、実は幻想にすぎない。
    男女は、まったくランダムに、真空状態のなかで出逢うのではない。
    そこには社会の階層性が色濃く反映され、職業や年齢や...続きを読む
  • 合コンの社会学
    新書にしては言い回しがとっつきにくく
    社会学にしてはもっと深く突っ込んで欲しいところも。
    でも、合コンを社会学するという視点はおもしろい。
    「参加者全員で偶然を演出し、自分たちだけの物語をつくる舞台装置」というのにかなり納得。
  • 合コンの社会学
    『合コンの社会学』(北村文、阿部真大、2007年、光文社新書)

    「合コン」という男女が「出逢う」場とははたしてどんな場所なのか、そこにはどういうルールがあるのか、本当に異性に出逢えるのか、というようなことをまじめに解説している書。書店で見つけて、好奇心から思わず買ってしまった。

    成程、合コンとい...続きを読む
  • 合コンの社会学
    「社会学」という語に対するある種の胡散臭さと、「合コン」という語に対するうわついたイメージが、購買欲を刺激した。
    昔はこういう「社会の風潮」を捉えた文章は大好きだった。そういうのがお得意な「AERA」なんかの週刊誌をよく買っていた時期もあった(特に高校生の頃ね)。
    しかし今年ゼミに入って、それこそ毎...続きを読む
  • 合コンの社会学
    タイトルが興味深くて読んだのですが、
    合コンの現状と分析が細かく記載されていて面白かったです。
    でも、繰り返しが多いので内容が被っている印象があります。
    運命・偶然の出会いから結婚、少子化と問題も発展していきますが、合コンに実際参加した人の体験談や本音が垣間見えるのはリアリティがあって楽しかったです...続きを読む
  • 合コンの社会学
    まさかのゼミの先生の推薦図書。こんなの読んでるから結婚が…(笑)。いわゆる「合コン」の必勝本ではなく「社会学」の本。人は皆運命の物語を求めて合コンしている。非婚化、晩婚化の原因が垣間見えた。階層性に興味のある僕としては社会階層もフィルターに関連しているらしくもっと深く掘り下げて述べてくれるとさらに面...続きを読む