北村文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近の新書らしくさっと読める内容だった。著者たちはまさにこの本に書かれている世代であり、まさに自分たちのこととして書いているようだ。
31人のインタビューから導くというのはやや強引なようだが、読んでいて、それは確かによく聞く話であり、そうずれていないように思う。
面白いのは合コンで起きている様々な行為を社会学の視線で見てみるとどうなるか、という点だ。この本はそこは見事に書いていると思う。確かに合コンには作戦ありかけひきあり、共闘あり、絡まった欲望と抑制が複雑な場を作り上げている。その中での自分の振舞を考えないといけない訳だ。そこを解きほぐす。
結果、哀しい物語ができあがる。8人で進める囚人のジレンマみたいだ。
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Posted by ブクログ
コンという切り口をどこまで学術的に切り取れるのか、と興味本位で手に取ってみました。
結果、結構共感できるし、あたりまえのことをあたりまえに書くということがこのテーマに関しては結構面白いんだなぁというのが全体を通じた感想。テーマチョイス勝ち!みたいな。
偶然な出会いを生み出す行為としての合コンの抱える様々な矛盾を指摘していきます。
偶然を装った作為的な出会いであり。
協同でありかつ競争であったり。
公平であるはずが最初からフィルタリングされていたり。
出会いの手段の合コンが目的化してしまっていたり。
等々。
個別の論点はなかなか楽しめます。
抜粋
合コン時代の私たちは、運命の物語を阻む要素を排斥しつくそうとしてきた。しかし今、本当に出逢うために必要なのは、恋愛や結婚のなまなましい現実に対する耐性だろう。相手の年収や容姿に惹かれてしまう自分がいるということ、自分の年収や容姿が相手にとって重要だということ、結婚に際しては社会的経済的なバランスを考えずにはいられないということ、そうした事実に目を背けるのではなく、この手にとって確かめてみる。そのうえで、「運命」をつくっていけばいい。私たちはかつてない数のプロットが利用可能で、さらに新しい物語をつくるための資源もたくさんあるのだから。