【感想・ネタバレ】新しい恋愛のレビュー

あらすじ

ドキリ、共感。
芥川賞受賞のロングセラー『おいしいごはんが食べられますように』著者
短編の天才が見透すあなたの本音!
言えなかった心のもやつきに気づく恋愛小説。

★宇垣美里
大人になった私たちは 好きなだけでは愛せない 正しい恋だけしてられない

★朝井リョウ(「群像」2024 年 10 月号掲載の対談より)
好きと思う気持ちの中にある、その人そのものに向いた部分、その人が置かれている状況や条件に向いた
部分、それ以外の部分。そういう、感情を分解されるような感覚

★大森時生
この小説を読んで、恋愛がしたくなった。恋愛はグロテスクで嫌悪の対象だ。だからいい。だからし
たい。

★麻布競馬場(解説より)
リアルであること。僕がサラリーマン作家、あるいはいち読者として著者を心の底から信頼している
のは、まさにその点にある。

ロマンチックから逃げる二十五歳のわたしと「今の」恋愛を語る中学生の姪(新しい恋愛)。内緒で付き合っていた先輩社員の別な一面に心が揺らぐ(花束の夜)。身に覚えのあるごくあたりまえの好意と悪意。好きって一体なんだっけ……。見逃していた生感情にドキリとさせられ、共感にもだえる五つの短編。

「花束の夜」
ひそかにつきあっていた先輩社員が退職、その送別会の夜に……。

「お返し」
バレンタインデーに渡されたのは、チョコレートだけではないのかもしれない。

「新しい恋愛」
プロポーズされたくない25歳の私と、まっすぐに恋愛を語る中学生の姪の2日間の物語。

「あしたの待ち合わせ」
狛村くんはずっと私が好きだ。私は好きではなけれども、手放したくはない。

「いくつも数える」
50歳課長の「年の差婚」をきっかけに社内に広がるモヤモヤと思いがけない波紋。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

とてもおもしろかった。高瀬さんの小説は普段自分が思ったらだめなんだろうな、言わない方がいいだろうなと心の中でこっそり思ってることを主人公たちも思っていてそこが好き。恋愛は苦手だし恋愛小説も共感できるものではないけど、どこか引いて見ているのが新しい恋愛でこれまで読んできた恋愛小説とはまた別でそれがよかった。表題作の新しい恋愛の主人公のロマンチックが苦手なのもすごく共感したし、オチに驚いた。いくつも数えるもハッとして好きでした。 26/9/12

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2026年09月12日

Posted by ブクログ

本屋で5冊買ったうち、最初に手をつけた一冊。

ところが1話目の途中で退屈に感じてしまい、いったん読むのをやめた。そのまま他の4冊を読み始め、気づけば全部読み終えていた。

それから戻ってきて、2話目、3話目と読み進めるうちに、先を急くようにページを捲る手が速くなっていった。

最初は読むのをやめた本だったのに、気づけば5冊の中でいちばん夢中になって読んでいた。

面白いと思ったところも、共感したところも、要所要所にありすぎた。読み終えたばかりなのに、もう一度読み返したくなっている。

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2026年09月05日

Posted by ブクログ

恋愛感情って、個人と個人の性格だけじゃなくて、それぞれを取り巻く環境や肩書き、社会的評価のようなものに左右されるのが真理だなと思った。
単純な話だと、友人の夫が自分の夫より優良な企業で働いてると、急に夫が惨めに見えるとか。

高瀬さんの作品はいつも「読むとざわざわする」のですが、この作品も違わずざわざわさせてくれます。

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2026年08月31日

Posted by ブクログ

好きだと伝えることは付き合うための手段じゃない。共に居たいと思うからってロマンティックな交わりを欲してるわけじゃない。他人のそれをジャッジするのと同じ目線で自分を裁いてしまうことがある。知らないふりをして、思ってないふりをして、好きじゃないふりをして日常を紡ぐおとなたちの話

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2026年08月30日

Posted by ブクログ

恋愛のゴールって一体どこなんだろうと思いました。
付き合って結婚して一緒の墓に入る、みたいなのが一般的なゴールとして知られているけれど、それはゴールのひとつなだけかもしれない。
どの恋愛もいつかは終わる。その恋愛ひとつひとつにそれぞれのゴールがあって、成就しなかったような恋にだって、恋する側にも恋をされる側にもゴールがあるんだろう。ゴールがあるけれどどこに向かって走っていくのかわからない。素敵なものであって欲しいけどいつだってそうとは限らない。恋愛ってよく考えると気持ち悪かったり、期待させたり、がっかりしたり、寂しかったり、性欲だったり、なんだか色んな要素が絡み合っている。だけどしてしまう。いつか終わるのに、始めてしまう。
こんなに無駄で面白いことってないよな〜
恋愛最高‼️恋愛上等‼️‼️‼️

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2026年08月21日

Posted by ブクログ

新しい恋愛

が特に好き!!

花束の夜、はどこかで誰かが「付き合っている」と書いてたけどはたして?ちょっとハテナな感じでした

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2026年08月17日

Posted by ブクログ

ゆ、ゆがんでる〜!!
5話短編で読みやすい〇
私が(多分)ロマンティック思考の持ち主なので、
ちょくちょく主人公に置いてきぼりにされてる感覚になったけど「こんな考えする人もいるんか〜」みたいな感じで、新種の魚の水槽覗いてる気分になった笑
さすが高瀬さん、気持ち悪い生身の人間の心理描写が凄い。
この手の作風好き嫌いはっきり分かれるよね、私は好き

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2026年09月14日

Posted by ブクログ

村田沙也加さんの、清潔な結婚、とセットで読みたくてセットで購入したやつ!高瀬さんは、風呂キャンの話の水たまりで息をする、を読んで以来だったけど前より楽しんで読めた。新しい恋愛、のロマンチックなことがなぜか嫌で、冷静に正論をぶつけてしまう感じも分かっちゃうし、一緒にいる好きな人に見せるために涙を流す、ということも共感した。

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2026年09月11日

Posted by ブクログ

純粋な綺麗な恋愛じゃなくて、人間の生々しい部分を描いたリアルな恋愛の話だった。
社会からの評価を気にしてしまい盲目的に恋愛をすることができないこと、好きでもない相手からの好意でも自分自身を肯定する材料になり得ること、自分は離れた歳下に好意を向けるくせに、離れた歳上からの好意は気持ち悪く感じてしまうことなど共感したくないのにしてしまう部分が多かった。

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2026年09月08日

Posted by ブクログ

どの話も人間のドロっとしてる部分を描いていて美しい物語ではない。そこが面白さや共感できる部分なんだと思う。

他人の目や評価を気にして一歩踏み出せなかったり、逆に思いとどまったり。どんな人も少しは経験のあることで心がチクッとする作品。

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2026年09月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

作者買いでした
短編の話も素敵。
高瀬さんの作品に出てくる人は本当にちゃんと人間味があって、全員似通ってる人でもなく、ちゃんとそれぞれの人間が人生を生きていて思考していてすごいと思う。

「お返し」
が一番好きだった。とくに最後ユウハの夢を見て終わるところが好き。

最後の「いくつも数える」は、
私が実際に10近く離れた人と結婚したから、なんだかドキリとする話だった。
他の、どの話も誰かに刺さる話かもな。
年の差婚に関しては、たしかに旦那と出会ってなかったころは、こんなに人間が沢山いるのに何でわざわざ10も20も離れた人と結婚するんだろう?と思ってた。
それを、気持ち悪いとまではいかなかったけど、20代くらいの女性が40、50くらいの親子ほど離れてる人と結婚してると今でも、何でだろうって思っちゃう。私も周りに思われてるかもしれないのに。
当事者としては、理由もクソもなく、普通に好きだから一緒にいて結果的に結婚してるだけなんだよな。
年齢だけで好きになることも無ければ、嫌いになることもなかったからそれだけ。
でも、花村のように実際嫌悪感を示す人もいるんだろうな〜とも思う。
思いたくもないのに思っちゃうのも分かるし、嫌悪感を示すことが悪い事だと思うのもよく分かるなあ。
この作品では、年の差婚に嫌悪感を抱く人が悪い!とも、年の差婚をするのは大変に気持ちが悪いこと!ともそんな主張をしているのではなくて、そう思う人もいるし、思わない人もいるし、色んな人がいるという当たり前の世界がちゃんと描かかれていた。
そんな雰囲気をちゃんと文章に落とし込めていて、言語化能力や表現力があるなあと思う。

津野が日菜子さんに抱いていた感情はなんなんだろう。男性ならわかるのかな、、自分よりも年上の人に性欲を向けられて怖かったっていう気持ちだったのかな。
距離を取ろうと思えば取れたし、現に周りからも止められてたし、なんで飲みに行くのを辞めなかったのか、ともおもうけどこういう矛盾感を抱えて生きてるもんよなー。

こんなごちゃごちゃを考えながら読んでいるなかで、天道課長の子どもが生まれて、津野とこの人の年齢差は、三十八歳ある。と終わるのが、なんか「そんなおおごとに考えるなよー」みたいなメッセージが込められてる感じがして良い意味で、腑抜けた終わり方でよかった。

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2026年09月01日

Posted by ブクログ

『おいしいごはんが食べられますように』以降、ちょっと気になっていた作家さんで、『いい子のあくび』と『水たまりで息をする』と本書の3冊で、どれを読もうか⁉️と迷って、恋愛小説というフレーズから迷わず手に取った5編の短編集

恋愛をするっていうのは、どんな気持ちだったけっと様々な気持ちを思い出させてくれる作品でした❗️

個人的には、芥川賞受賞作品よりも結構好意的に受け入れられる作品で、面白いというのとは少し違うかも知れませんが、好きな雰囲気の話しでした

印象的なエピソードは、表題作と『花束の夜』、『いくつも数える』の3編です
歳の差婚って気持ち悪いのかなぁ⁉️皆さんはどう思いますか⁉️

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2026年08月31日

Posted by ブクログ

個人的に「花束の夜」「お返し」が好きだった
高瀬隼子さんの他の作品読んだ時はあまりにも人間の感情が生々しく書かれていて共感できない部分があったけど今回の短編集では全体的に恋愛においての隠れてた人間の感情と欲が上手く表現されていて共感できる部分が多かった
これを機に他の作品も気になってる
自分も少し大人になっていってるのかな

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2026年08月31日

Posted by ブクログ

改めて読み直したけど、好き。

好きな人が会社で評価悪いの聞いて冷めたり、長年付き合っているからロマンチックなこと言われるのが嫌だったり、26歳差で結婚する上司を気持ち悪く思ってしまったり。

どれも何か分かるけど、共感しちゃいけない気分にもなった。

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2026年08月30日

Posted by ブクログ

まさに新しい恋愛の話。
万人受けするありきたりな恋愛を書いてるわけではないので、共感できておもしろい!というわけではないんだけど、つまらないわけでもなく。
考えさせられた?余韻が残る不思議な読後感。

「新しい恋愛」の姪っ子の恋愛観は素敵だな〜
最後の話はだらだら同じこと繰り返されててつまんなかった

『おいしいごはんが食べられますように』もそうだけど、高瀬さんの書く文章のどこかにモヤモヤが残る感じがなぜかクセになるんだよね。

「電車のドアガラスに付いた他人の脂にうっかり触れてしまった時のような気持ちになった。」
→なんとも言えないわ。笑

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2026年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一風変わった恋愛短編集。
大人になると社会の目からは無縁ではいられない。純粋に恋愛ができたのはいつまでだろう。
その話も周りにありそうな話でリアルだった。
その人自身を見ているつもりでも、周りの噂とかを含めて評価してしまうのは仕方ないよね。

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2026年08月22日

Posted by ブクログ

歪んだ恋愛という恋愛観が集合していた。
でもまあ一般の恋物語は出来過ぎていて、現実ではこういう展開か結末のいずれか欠落しているような恋愛的事象で溢れている気もする。自分の中で消したい過去の恋愛事象もこうして語ってみると面白いかもしれない。

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2026年08月21日

Posted by ブクログ

恋愛は人間と人間の、ふたりの間に生じる執着のようなものであってほしいと思ってる。ふたりだけのものなのに、勝手に外からの視線でその価値が変わってしまう。自分もその視線を向けられる気まずさは知ってるはずなのに、品定めしちゃう節があるなと感じた。特に1話目「花束の夜」と5話目「いくつも数える」で。

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2026年08月20日

Posted by ブクログ

色々な形の恋愛について書かれた短篇集

自分の感情の奥底のモヤモヤや口には出さないけど感じたことのある気持ちが詳細に書かれていて共感しました。
重すぎず軽すぎずちょうど良い読み心地でした

「花束の夜」
内緒で付き合っていた先輩の他の人から聞く評価のせいで、好意が揺らぐ女性の話。
この話に出てくる職場の飲み会が解像度高すぎる!エレベーターからみんなが降りてくるのを待っているなんとも言えない時間とか。解散の時のあの感じとか。

「お返し」
母親同士仲が良いだけの相手からチョコをもらい続ける男性の話。
『ずっとわたしのことを覚えていてくれるっていう、お返し』という言葉が素敵!1番爽やかに読めたかも!

「新しい恋愛」
彼氏にロマンティックな言葉をかけられたくない女性の話。姪との恋愛観の違いが印象的でした。私もサプライズでのプロポーズとか薔薇の花束とかロマンティックな言葉をかけられるのが本当に苦手だから、この作品を読んで同じように感じている人がいるのかなと思えました!読めてよかった!!

「明日の待ち合わせ」
好きではないけど手放したくない男がいる女性のお話。自分は好きじゃないけど自分のことをずっと好きでいてほしい気持ちや相手の気持ちが離れていくことに寂しさを感じたことのある人は多いんじゃないかなと思いました!

「いくつも数える」
年の差婚をすることになった上司がいる職場で周りの人の反応や主人公の気持ちの変化を描くお話。
年の差婚を自分はどう思うか考える良いきっかけになりました!気持ち悪いとは思わないけど、やっぱり何歳差かとかどうやって出会ったのかとか色々気になっちゃうなと思いました

解説は麻布競馬場さんでした!

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2026年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「言葉が通わない人と暮らすのはさみしい。
お互いに通じ合う言葉で、お互いの話がしたかった」

かなり好き!1話目なんか特に好き
花束の夜、ショートムービーなんかで観たい
人に利用されるのも利用するのも、まわりの評価を気にするのも、心だけで恋愛できたら幸せなのにね

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2026年08月19日

Posted by ブクログ

キラキラした恋愛ものとは対極の内容だった。
どっしりと腰を据えて自らの恋愛観と照らし合わせたり、価値観の大規模アップデートを余儀なくされた。

わかると感じたのが
・花束の夜
・お返し
・あしたの待ち合わせ

めちゃくちゃわかると感じたのが
・新しい恋愛

私もアレが苦手だ。それ系の言葉が出ると一気に気持ちが冷めたり、あとでその言葉を思い出して(嫌な記憶として)悶えたりする。
我ながら面倒な奴だと思うが、どうにもならない。

価値観のアップデートを余儀なくされたのが
・いくつも数える

芸能界では頻繁にあることで、近くにもそういうカップルがいるので気持ち悪いと思ったことはなかった。
作中で書かれたように感じる人の方が多数派、もしくは強く嫌悪感を覚える人がいるのだと価値観をアップデートした。
とはいえ、近くにいるカップルを嫌悪する気持ちは湧かない。
こういう風が吹いてくることもあるかもね、負けるな、と心の中でエールを送った。

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2026年08月20日

Posted by ブクログ

はじめて高瀬さんの作品を読む。
特に『花束の夜』面白かった。
来年社会人になるのだけど、社会人になる前に不倫とか結構あるんだぁっていうの知れて良かった。予防注射みたいなものだ。

『新しい恋愛』も面白かった。

◾️子どもの頃って、好きって気持ちの終点が、必ずしも両想いになることじゃなかった気がするんだよね。好きな人の意識にのぼること、記憶されること、忘れられないことの方が重要だったかも。

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

恋愛が絡んだ5つの短編集。
「花束の夜」がよかった。夏だし!新卒だし!
自分が好きだと思った人の、他者からの評価を知って好きの気持ちが削られるっていう感覚、わかるかもしれない。自分の気持ちなのに、なぜか他人に左右されちゃう。

なんでもっと気楽に恋愛ができないものか!!

「社会で働き始めてしまった自分は、もう二度とあんなふうに自分の心だけで恋愛をすることができないんじゃないか」

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

今まで高瀬さんの本を何冊か読んできましたが、1番読みやすくて1番好きな本になりました
特に“あの人は仕事ができない 職場の人たちからの評価のせいで、先輩への好意が削がれてしまう女性”を描いた「花束の夜」と、
“母親同士の仲がいいだけ それだけの相手から毎年チョコと一生消えない思い出を手渡される男性”を描いた「お返し」がお気に入り
どちらも繊細で、少しロマンチック
最後の「いくつも数える」はまさに高瀬さんらしい、純文学な雰囲気の作品です
これまでの高瀬さんの作品が好きな方にも、初めて高瀬さんの作品に触れる方にも、おすすめな1冊です

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

仕事ができないという話を聞くたびに好意が削がれていく感じがする女性の話。母親の繋がりでずっとバレンタインにチョコをもらっていた男の話。ロマンチックな展開が嫌な女性の話。ずっと自分のことを好きな男がいるという事象によって自己肯定を行っている女性の話。上司が26歳差の年の差婚をしたことにより、「年の差恋愛」に対する自分の価値観を考えさせられる男の話。
どれも恋愛の絶妙な部分を切り取っていて面白かった。自分が好意を抱いている人間が、他者からの評価が低いとなんとなく好意が減っていく感じがする感覚、なんとなくわかるなと思った。
年の差婚によってその人への認識が塗り替わってしまっていくの、気持ちがわかるだけにどうすればいいんだろうなと思った。難しすぎる。

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2026年09月05日

Posted by ブクログ

 ロマンチック拒絶しながらも相手のために涙流したり、上司の歳の差婚に引きながら自分も歳上といい感じの雰囲気なったりしてなんだかなあ……って感じた。自分も当てはまる節があるから人のこと言えないし、後者はそう思わせるために意図的に書かれていると思いますが
 恋愛のあり方(年の差婚、同性愛など)で一括りにせずに相手のことを知る必要がある。自分も芸能人の歳の差婚に無意識に嫌悪感抱いたりしてしまうことがあるので、気をつけようと思った。人の数だけ恋愛の形があって、それを他者が勝手にラベリングしたり、あることないこと憶測で語るのは普通に目には見えないけど立派な暴力だよなあ 
 しかし、する側も覚悟はしなければいけない。それでも守りたいなら、突き進むのみ  他者がなんと言おうと、貫き通すべし(自戒)

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2026年09月01日

Posted by ブクログ

恋愛小説ってキュンキュンしたり甘酸っぱかったり幸せな部分が少なからず一つは出てくるから恋愛小説を読む気になれないときがある。この本は恋愛の特殊なあまり良いとされない部分に焦点を当てた本だと思う。だから、恋愛小説が若すぎるなとか苦手かもって思ってる人ほど読んでみてほしい。短編集だから苦手かもって思ったらすぐ読むのを辞められるし!
解説に恋し合い、愛し合う当事者の描写が少ない不思議な小説とあってその通りだなと思った。
特に今の私は「お返し」、「明日の待ち合わせ」が好きだった。それは年齢的にも性格的にも自分と共通するところがあったからだと思う。
最後の物語は歳の差恋愛を描いたものだったけど、自分には未知の世界の話でもっと年を重ねたら共感できるようになるのかなと思ったし、幅広い年代でも読める作品だなと感じた。

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

好意と少しの悪意。高瀬隼子さんの本は絶妙な感情を言語化してくれているなと思います。
自分が好意を抱いてる人を自分以外がどう思っているかで、自分の感情が少し変化したり、誰かを好きになってその人の記憶に残りたいという感情だったり、共感するところが結構ありました。いつも高瀬隼子さんの本は人の感情の解像度が高い。
昔、自分もめちゃくちゃ好きな人がいて、その気持ちが自分でも抑えきれなくて暴走してたことあったなとか、いろいろ思い出してしまいました。痛くて苦い記憶。

【新しい恋愛】っていう話はすごい考えさせられました。実際今人との関係とか考えることが多くて、だからこそこの話が自分に刺さったのかもしれません。
この話の中にでてきた考え方の人って一定数いるから、これからの恋愛の形とかってこうなっていくのかなーとか思いました。なんか1つの形(夫婦はこういうものみたいな)ですべて含んでいるんじゃなくて、恋愛の形とかって細分化されていくのかな。好きって何なんだろうとか、パートナーとのあり方とか考えさせられます。
【いくつも数える】という話では、年の差のことについて考えさせられる。10以上離れてる人同士の恋愛は人によっては気持ち悪く見えるんだなと。男性が上か女性が上か、あとお互いの年齢にもよるのだなと。リアルすぎて怖かった。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

不倫とか身近にあるなと。歳の差も身近にある。
この話を全部嫌悪感なく受け入れられたし、自分の経験と少し被る部分もあって、私もいやな大人になってるなっておもった。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

◾️新しい恋愛

自分が好きだと思った人の、仕事上の他者評価を耳にして、それは自分が直接感じていることではないのに、「そう思っている」他者がいる事実だけで、ほんのり、またほんのり、好きが削られていく。
好きってこういうことだっただろうか。分からない。

人がたくさん、たくさんいる。この人たちみんな、誰かを大切に思ったり、思われたり、している人なんだろうか。その大切は、いつまで続くものだろう。あるいは、いつ始まるものなんだろう。

人と人とが、油断するとすぐ嫌ったり嫌われたりするということを、高校までの生活で学んだ。

かな子はマスカラを塗らなくても濃いまつげにはっきりした二重の目で、クラスで一番背が低く、一番胸が大きかった。ろくに話もしないうちから、値踏みの済んだ顔でもてるでしょと言われる。男の子と仲良くなるよりも、まず女の子の友だちがほしかった。上品に見えてしまわないよう口を大きく開けてよく笑ったし、学科の噂話もたくさん聞いて、提供したし、みんなが集まる時はバイト帰りで疲れていても、遅れてでもなるべく参加した。仲間に入れてほしくて必死だった、その姿のかな子を好きになったのだとしたらやりきれない。だって誰からでも好かれるような態度を心がけていたのだから、好かれてしまって当然だ。そう思った。

せっかく学科で仲間ができたところで、恋人などよりずっと難しく繊細な友だち関係が築けたのだから、そこで恋愛なんかを始めるつもりはもちろんなかった。下手なことしないでよ、というかな子の祈りが通じたのか、狛村くんは直接はなにも言ってこず、なにも仕掛けてはこなかった。だから、正確な意味で忘れていた。狛村くんがかな子を好きだということ。

好きって伝えてくる人たちは、それを伝えられる側の気持ちの責任は取ってくれない。想像はするだろうし、推し量ることもあるのだろうけど、関係ないのだ。

その間に、かな子はマネージャーとの不倫がばれ、時期外れの人事異動が行われ、マネージャーの配偶者に慰謝料を支払い、そのことが田舎の家族に伝わり、帰省しにくくなって疎遠になり、別の恋人ができたけれど別れ、別れた後で妊娠していたことが分かり、言い出せないまま一人で子どもを堕ろし、それら全部を大学時代からの友だちにむかしと変わらず、わざとらしい軽薄さで情報公開することで、彼らとつながり続けている。今は一人で暮らしているけれど、恋人を作ろうと思えばすぐにできるし、でもどうせいつもどおり長続きしないし、自分の心の中にどうしたってあたたまらない冷たい部分がしこりのようにあることも自覚しているし、時々夜中に叫んで目が覚め、目が覚めたら叫んでなどいなかったことが分かり、叫びすらしない自分が苦しいのに涙も出なくて、代わりにごはんの味がしなくなったし、ごはんの味は、しないけれど食べられるから、生きてはいけるし、でも、だって、狛村くんはまだわたしのことが好きだし。だけど、かな子はそのことを、友だちには話せない。狛村くんってまだわたしのこと好きなんだよ、とは、なぜだか誰にも言えないでいる。

自分が他人にこんなふうに好かれていること、思いを寄せられていること、それを受け取らないまま、ただ「あるなあ」と納得していること、これって残酷な仕打ちなんだろうか、と驕るでもなく単純に考えていること、なんかを、さらに外側の自分の目で俯瞰している感覚があった。

だって、狛村くんはわたしのことが好きだし。
でも、わたしは彼が好きではなくて、だけど絶対に手放したくはないんだった。狛村くんを手放したくないんじゃなくて、あんなに苛烈でしつこく燃え続ける恋の炎は、これから後の人生で二度と自分に向けられることなんてないと思ったから。見たことのない色をしていた。炎。形はすこしの風でも簡単に揺らぐくせに、芯のところは同じ色で、同じ温度で、同じ輝きのまま、ぶれない。

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2026年08月22日

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