感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
変身はもうすでに何度も読んでいます。
だけれども、オチも知っているのに
なぜか読んでしまうんですよ、まじめくさって。
いろいろな風に取れる作品ですね。
変身は、一見平穏に見えた家族に襲う
誰にも知れない悲劇とも取れます。
まさか虫になるとは思わないでしょうし。
そして、そんなことがあっても
あのラストです。
薄情?いや、人間ってそんなものです。
他の作品はあまり長いものではないです。
「掟の前で」はえらく短いですが
こっけいそのものなんですよね。
人生という道そのものだったのかなぁ。
不思議な作品ですよね…
Posted by ブクログ
クンデラを読んだからか。
カフカが読みたくなって、古典新訳文庫からこれを探す。
変身は、昔、新潮ので読んだつもりでいたけど、どうやら一章しか読んでなかったんじゃないかな?二章、三章は記憶になかった。
これは何の話なのか?
読んだ誰しもが繰り返し考えてきたのだけども、さてしかし実際、何の話なのだ。
それぞれのそのときそのときの背景とアナロジーされるのだろう。不条理?んー、というよりも象徴っぽさなのでは?
構造的なのかもしれない
「これを自分の環境に置き換えると、、、」
そこに自分を取り巻く構造が見えてくる。
好きじゃないのは、死を用いること。死は物語を途端に全部過去にしてしまい、どうでもよくなる。不条理は睨み続けてこそ意味があるのでは。
Posted by ブクログ
読後にもやああとした。(褒め言葉)
特に変身は印象に残った。
登場人物の心情は、納得できるものだった。
多足類の虫に親しみが沸いていたので追い詰められる様が切なかった。
しばらく余韻に浸った。
Posted by ブクログ
『変身』は世の不条理さを言い表した作品であると感じた。
主人公は朝目が覚めると突如として虫になっている。虫になってしまったことで、主人公は属してきた社会からの疎外を受けることとなる。
主人公は社会から疎外されたことを直視せずに、常に社会の一員であるかのように振る舞うが、最後には死という形で絶対に免れられない疎外を被ることとなった。
現実の社会ではどうであろうか。もしも突如事故にあい動けなくなってしまったら、社会において自分の存在価値が消失してしまうだろう。このように世の不条理さとそして、社会というものは自分が想定するよりも冷たいものであるということを教えてくれる。