あらすじ
事務所の大ボス・大野ですらも大苦戦! あれば嬉しいはずの財産が、まさかの疫病神に――負の不動産相続編!
とある自治会で問題になっている、朽ちかけた空き家。崩壊の危険もあり、修理するなり取り壊すなり、なんとかしたいところだが、家主はずいぶん前に他界し、この空き家も誰に相続されたのかがまったく不明! そこで田村と金田が相談を受け、相続人を探すことになったが…。
一方、大野は別件で一人で暮らす老婆から相談を受けていた。聞けば相続した山にたびたび補修工事が必要となり、その費用を支払うにも限界がきているという。しかし、山は買い手もおらず、所有権の放棄もできず、ただただ補修費用だけがかさんでゆくばかり。悲嘆にくれる老婆を、大野は救うことができるのか!?
もしもコストがかかる家屋や土地を、相続することになってしまったら…あなたなら、どうする?
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Posted by ブクログ
空き家問題。訴えは、所有者全員でなくても誰か一人でもいい。裁判に勝てば、負けたほうが払うといっても、手数料だけで弁護士の費用などは入ってない。勝っても支払いに応じなければ強制執行で、差し押さえる財産がどこに何があるのかを勝訴判決を得た当事者が自ら調べて裁判所に申し立てをしなくてはならず、実務的には裁判に勝つくらいハードルが高いとは。もう一つ、山を遺産でもらったおばあさんの話。山のギリギリまでに家が建つようになり、次は土砂崩れが起きると山の工事を要求されつづける。家どころではないので一度の工事で1千万もかかることがあり、すべての財産を失ったところで、さらに山崩れが起きる。こういうこともあるだろうな。財産所有は深刻な自体をもたらす。