あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
●世界15か国で翻訳された、400万部のベストセラー。
●乳がん発症 → 乳房切除 → 5年後に転移 → 2週間後に再転移 → 放射線療法 → リンパ節に3度目の転移 → 放射線による卵巣摘除 → リンパ節に再度、鶏卵半分ほどの大きさのがん発症 → 牛乳・乳製品・乳牛肉の摂取をやめる → リンパ節のがんが小さくなり消滅 → 15年間一度も再発なし。
……以上が、42歳で乳がんになったプラント教授の乳がんの歩みである。たたいても、たたいても、消えないがんにおびえながら、プラント教授は、自分がなぜ乳がんになったのかを調べ始める。
●プラント教授は、最初に乳がんになったあと、ブリストル・ダイエットという有名ながんの食事療法を取り入れた。これは、油・動物性食品・塩分・カフェインなどをとらず、野菜や果物、ヨーグルトなどを多くとるという食事療法であった。しかし再発! 余命は長くないと、医者からも告げられる。……愕然とするプラント教授は、それでもあきらめなかった。学術論文を読みあさり、まさに命がけで研究を続ける。そしてついに、プラント教授は乳がんの真犯人を探り当てた。それから15年。プラント教授の乳がんは一度も再発していない。
●プラント教授が本書でその研究を発表したとき、多くの科学者がこれを批判した。だが、一人としてプラント教授の説をくつがえすことはできなかった。やがてプラント教授は、医学の発展に貢献したとして英国王立医学協会の終身会員となる。そしてもちろん、いまも元気で活躍を続けている。
──私が乳がんになる2年前に、このような本が出ていたら、私が乳がんになることはなかったであろう。──ジェイン・プラント。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
バセドウ病をきっかけに高タンパク高カロリーな食事を続けていた。 週に2L牛乳を飲み、毎日肉を食べていた。 食後のスイーツも欠かさなかった。 1年ちょっとで乳がんの宣告をされた。 著者は乳がんの再発を何度も繰り返していたが、動物性タンパク質を一切摂らないようにしたら、再発が止まったという。 著者にならい、転移・再発を防ぐためにヴィーガンになり、スリムになった。 半年ほどで挫折し、リバウンドした。 今は糖質制限の本を読んでいるが、両者の意見を合わせると、食べれる物が葉物野菜だけになってしまう。 困った。
Posted by ブクログ
読む価値のある本。読んだ上で、牛乳を摂取するか否かは自己判断でよいと思う。
筆者は下記理由から、乳・乳製品・乳牛の肉を摂取する事は、発癌リスクを高めると言っている。
・インスリン様成長因子(IGF-1)は細胞の分裂・増殖を刺激。ガン細胞の増殖にも関与→乳・乳製品・乳牛の肉に含まれる。
・IGF-1とエストロジェンは乳ガンや前立腺癌の培養細胞の分裂・増殖を促す。乳ガン細胞にはこれらのリセプターがある。
・牛乳はカゼインによりIGF-1が消化管内で分解されない
・分子生物学によれば、乳ガンの場合、細胞増殖を促すシグナルは細胞膜に近い細胞内液の浅いところで発信されている
Posted by ブクログ
乳製品に警告している本で、著者は地質学者であり再発乳がんを克服した人です。ここに書かれている内容は乳がん患者としてはかなり衝撃的でしたが、その理由について自分の体験を交えながらも学者さんらしくデータを揃えきっちり説明してくれていたので、納得しながら読めました。著者自身が実践した乳がん克服法も具体的で参考になりましたし、なによりこの本を読んでいちばんよかったのは、食事や生活を改善したりすることで、自分の力でがんを押さえこむことができるかも~という希望が持てたことです。ここに書かれていることをどう判断するかはおいといて、乳がんが気になる方にはぜひ読んでもらいたい一冊です。
Posted by ブクログ
昔から牛乳を飲むとお腹ゴロゴロ、においも苦手でしたが、健康食品の代表のような牛乳が苦手というのは悪いような気がしてがんばって飲んでいました。大人になってからは「あんな大きな牛の乳をありがたがっておいしいと飲む方がヘン」と、おいしいと思えない(けど飲まないといけないような気がして)ときどき負け惜しみを言っていました。直感的に言ってたことが科学的にも正しかったんだ、ということがわかり目からウロコ。遺伝的にがんになりやすいわけでもないイギリス人の科学者である著者が片方の乳房全摘後も悪夢のように何度も再発するがんのため闘病しながら研究し至った結論は、乳製品は体に悪い、という衝撃の事実。たばこを吸う人全員が肺がんになるわけではないので乳製品を食べたらがんになる、とも言えないですが、もう乳製品は極力食べないようにしよう、と思いました。もとから好きじゃない牛乳を飲まないのはまったく苦にならないけれど、チーズは好きだしヨーグルトやパンやお菓子、考え出すとほとんどの食品に乳製品が含まれていて、困った。それにしてもたばこと決定的に違うのは牛乳(乳性品)は体にいい、積極的に食べましょう、と今まで思いこまされていたのはなんだったのか、という。世の中の恐ろしいカラクリの一端が具体的に透けて見え、原題の YOUR LIFE IS IN YOUR HANDS という、自分の命は自分で守る、という意味がひしひしと感じられます。でもチーズはおいしいしアイスクリームもおいしいしバターもおいしい。食べない、というのはなかなかむつかしいと思うので、せめて大量生産ではないものを選んで、量と頻度を減らしていこうと思います。
Posted by ブクログ
著者は英国の科学者であり、元乳がん患者(再発4回)です。科学者の視点から乳がんの原因を研究した結果を、乳がん患者の立場から綴っています。
この本の要旨は以下の三点。
・著者の乳がん発病から完治までの経緯
・乳がんの原因の研究結果と見解
・「プラントプログラム」
「プラント・プログラム」とは、著者が考案した 乳がん克服&予防方法 です。至ってシンプルなこのプログラム、つまるところ、
・乳製品と四肢動物のお肉を食べない!
・お野菜をいっぱい食べる!
に言及されます。実際に著者が実践し乳がんを克服したそうです。(15年間再発なし。)また、抗がん剤による脱毛を防ぐ方法や、放射線治療の後遺症を緩和する方法なども載っています。この本を読んだら、気分が軽くなってとても前向きになれました。こんな簡単なことで乳がんが治っちゃうの?再発もなし?なんだぁ、深刻に考える必要なかった~!
現実はそんなに甘くないのかもしれません。でも、気分良く毎日が過ごせるんなら良いかも。オススメです。ちなみにわたしは完全奏功いたしました。
Posted by ブクログ
データとつき合わせて自分自身のがんと向き合いつつ牛乳が原因で乳がんになるという話は、説得力がありかつ恐ろしい。
自分も牛乳の摂取を控えようと思いました
Posted by ブクログ
速読の研修で「牛乳は体に悪いから飲むな。この本がよく書いてある。」と言われ、本当かどうか読んでみた。
乳がんになりながら牛乳・乳製品のすべてを絶つことで克服に成功した体験と、他分野ながら研究者としての見識を交え、非常に論理的に「牛乳は飲むべきでない」ことを解説している。牛乳だけでなく、一般的には勧められているものが、実はダメなものだということをいくつか紹介しており、それは畜産協会だったり医師会だったりといった既得権益者たちによるモノである点まで切り込んでいる。英国の話ではあるが、訳者が解説をきちんと添えていることで日本に置き換えて読める。否、利権という点では英国も日本も構造は一緒なので、違いは牛乳・乳製品をとる量が欧米の方が圧倒的に多いということだけである。ともかく、日常生活において牛乳を排除することは実際にはできないけれど、なるべく少なくしようと思わせるには十分な論拠がある。