あらすじ
顔も成績も地味な13歳の平田彩希は、クラスで目立たないように過ごす日々。しかし、クラスの派閥争いのあおりを受け、学園祭のクラス劇で主役を演じることに。これを機に演劇の面白さに目覚めた彩希は、児童劇団に入団するのだが、クラスメイトに「カンチガイしてる」と言われて――。「フツウ」コンプックスや周囲の視線から脱し、自分の「好き」に向き合う苦悩と喜びを、林真理子が温かなまなざしで描いた青春小説。
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Posted by ブクログ
自分が中学生の時にこの本と出会いたかった!
中学生って、1人でいる子や皆んなと違うことをする子をすぐ仲間外れにする。
著書にも書いてあったように、自分の「好き」をまだ見つけていないから、「好きなこと」をしている子が羨ましく感じる。だからいじめる。
このことをもっと早く知っていたら、学校生活が楽しかったかもしれない。
学校でうまくいっていない子に読んで欲しい1冊。
Posted by ブクログ
小中高生、人間関係で悩んでいるみんなに読んで欲しい一冊。友人と呼べる人がいつも近くにいないとそんなに不安なのか、本を読んで過ごす派の自分にはわからないが、その辺りの描写も良く描かれていると思う。
字も大きく、ページ数も比較的少ない、最後の3行が良いところなので、そこまで向き合って読む人が増えたらいいと思う。
Posted by ブクログ
2016年に『私のスポットライト』児童書版・一般書版が同時刊行!って、知りませんでしたよぉ。
違いもよく分からず、本書は児童書版の文庫化に間違いないな、と勝手に解釈しました。
主人公は中1女子・彩希。目立たず多感で些細な事に悩み、難しいお年頃という状況が、とてもよく描かれています。お決まりのように存在する学級内でのヒエラルキー。
学園祭のクラス劇で〝いじめられ役の〟主役を演じ(させられ)ることになり、逆にそこから演じることにハマってしまうのですが、いろいろと難題が出てきます。彩希はどう対処していくのでしょう‥?
自分にとって、好きなことがある、やってみたいことがあるって、いいですよね。ちょっと苦しくても頑張る励みになるし‥。自分の希望や意欲を我慢したり遠慮したりするのは損なんだから、一歩踏み出しなよ! と後押ししてくれるような一冊です。
展開が都合良すぎとか、彩希はなんだかんだ言って芯が強いとか、様々な感想も聞こえてきそうですが、小説・それも児童書ですから全然オッケー!
小学校高学年〜中・高生の皆さんには自信をもっておすすめします! 若い人向けの林真理子さんのメッセージ・名言満載です!
林真理子さん作品は『小説8050』しか読んでいないのですが、作風について勝手なイメージをもつのはダメですね。反省(。-_-。)
Posted by ブクログ
自分が熱中できる場所を見つけた主人公の、迷いや自信のなさが少しずつ剥がれ落ちていく様子を見られたのがとても面白かった。学校は毎日行く場所だから、人と違うことをしたり、「一軍」からしたら目立つようなことをして悪口をいわれたりするようなことはしたくない。だから自分を押し殺す。とてもよくわかる。運の良さでトントン拍子に前へ進んでいく人を羨むことも、よくわかる。でも、不安や妬みも大事な人間の気持ちの一つ。そういう気持ちも大事にしたい。熱中できていたはずの劇団練習を続けたい気持ちを抑えて嘘の言い訳でまた自分を押し殺そうとする主人公にかけたお父さんの言葉がとてもいい。「世の中、頑張るコと運のいいコがいる。運のいいコの方が最初は前に出ていくけれど、残るのは頑張るコの方だ。」「頑張るコは目立つ。でもそれでいいんだ。頑張ることを馬鹿にする奴らを、彩希は笑ってやれ」。背中を押せる言葉を、自分は誰かにかけてあげられるのかなぁ。途中から学校の中での立ち振る舞いに迷う事の小ささを認識した主人公の心の成長が際立つ作品だった。あと、悪口大会をする人たちもまた、なにかと不安で不安でたまらない人がほとんど。本当に、気にする必要なんてない。あの子は目立つ?あの子はクラい?それってあなたが思ってるだけですよね?自分だけのスポットライトを全力で浴びる人生を楽しもう。