【感想・ネタバレ】夜をゆく舟が他にもあることを教えるために歌はひかったのレビュー

あらすじ

あなたも短歌をつくりませんか?
人気歌人が読者から短歌を募り、選んだ歌の魅力を解きあかすとともに、自らも同じテーマで作歌に挑む。文芸誌「群像」で大好評の短歌投稿欄を書籍化。歌人・穂村弘との対談も収録。

自分以外のだれかも同じように苦しみ、楽しんでいるのだと思うことで僕は短歌を続けられている。ひとりだが、ひとりではない。たくさんのひとりがここにいる。ほら、この夜を照らすあの星は、遠くの舟のだれかの一首だ。――木下龍也

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Posted by ブクログ

なぜ、『続すごい短歌部』とか『『すごい短歌部2』と、副題がついてないんだろう?と思ったのが一点。
こちらの本の出版をはじめて知ったとき、木下龍也さん単独の第4歌集を出されるのかと期待してしまった。

もちろん『すごい短歌部』の続編でもうれしいのですが、理由を知りたいなと思った。

文芸雑誌の『群像』の編集部が短歌のテーマを考え、読者から募集して歌人の木下龍也さんが選考、講評。木下さん自らも同じテーマで短歌を詠み、一首が出来上がるまでの推敲とその思考過程を詳細にさらけ出す。その名も『群像短歌部』の連載の書籍化第二弾。ちなみに第一弾を読んでなくてもOK。

短歌専門誌でないからか、木下龍也さんのカラーなのか、専門用語をなるべく使わず
平易だけれどもひろがりのある講評がうれしい。

短歌が身近でない人にも、短歌を読むときの「?」を一緒に丁寧に考えていこうという少人数の塾みたいなスタイル。(塾行ったことないので想像。)

一読して面白く、評を読んでさらにおもしろくなる短歌ばかり。

木下龍也さん情報も小出しにされているので、木下龍也ファンも小躍りするだろう。

巻末の穂村弘さんとの対談に刮目せよ。

木下龍也さんのはじめて詠んだ短歌に言及されているのだが、最初の短歌からもうすでに「木下龍也の短歌」だ。(どこが?とかは訊かないで)

はじめに、が良すぎて震えた。

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2026年10月11日

Posted by ブクログ

短歌ってすごいんだ...と感じた方の最新刊。(2026.7)やっぱりすごく好きです。あと毎回本のタイトルがツボです。
投稿された方達の短歌も素晴らしいし、木下さんの短歌もやっぱりすごい。短い文の中に情景と思い、欲望と営みが見える。そして何故かみんな孤独にも見える。
短歌を書いてみようかな、それでもって投稿したりしちゃおうかな...と思いました。

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2026年09月17日

Posted by ブクログ

読み初めからもう好きだ。
岡野大嗣さんを読んでると「あー好きだ」と思い、木下龍也さんを読むと「あれ?好きだ」と思う。
浮気者になった気分だw

穂村さんとの対談が良かった。
「この世にないことを書くと、それからこの世の方が変わる」という穂村さんの言葉が沁みた。

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2026年08月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

手分けして夜を吸い込む黒猫のおかげで街は朝を迎える/木下龍也 p115

これは唯一無二な作品ではない?ので、選ばなかった?と記載されていたが、大好きな詩となった。

いっぴきじゃなく、複数の猫ちゃんが手分けしてることも、世界中の生物のために必死になって夜を吸い込んでくれていることも、想像するだけで尊い。


おそろいが欲しくてほんなら許してくれる気がして贈った文庫/シラソ p127

ここに載っている方は本当にすごいな、と思う。1番衝撃を受けたのはシラソさんのこの詩。
本なら許してくれる気がするというところに共感を得るし、お気に入りの本を相手にも贈ることは一種の告白で、そのようなことをしたくなった過去もあるので、大共感の嵐がきた一首だった。


わたしもいつか木下龍也さんに講評をいただいてみたい。

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2026年09月21日

Posted by ブクログ

読者から短歌を募り、人気歌人、木下龍也さんが選んで講評していく。
時には「間違っていたらすみません」と断りを入れながらも、自由に解釈していく姿は、短歌の楽しみ方としてとても参考になる。

凝縮された31音から、ここまで具体的な場面や物語を想像できるのかと驚かされることが多く、選者としての木下さんの想像力の豊かさがとても素敵だった。
ひとつの短歌から、作者も意図していなかったような世界がいくつもうまれる。それも、短歌の魅力なのかもしれない。

穂村弘さんとの対談も、独特な感性を持つお二人ならではの、ちょっとシュールなやり取りが面白かった。

「短歌を書きまくれば自我はなくなる…」
センスは学べなくても技術は学べるとのことなので、私も短歌に挑戦してみるのもいいなと思った。

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2026年08月23日

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