あらすじ
女子大生のミナミがフリマアプリで見つけたのは、自室から盗まれた自分の口紅だった。 『嘘をつく日に塗っていたので、少し穢れています』意味深な説明文とともに、謎のアカウント「M氏」によって次々と出品される私物たち。エスカレートする出品と、暴かれていく秘密。見えない悪意に追い詰められ辿り着く、予測不能な真実とは――?
【梨氏コメント】
スターツ出版らしさとホラーらしさが縫い合わされた、この賞ならではの受賞作だと感じました。
作中作と一人称を縦横無尽に往来するこの作品が「モキュメンタリーホラー小説コンテスト」の受賞作に選ばれたことも含めて、著者と出版社の意思を感じます。
今後、この作品を経た作者からどんな怪異譚が生み落とされてしまうのか、楽しみで仕方ありません。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
個人的には後半から一気に面白くて、
あっという間に読み終えました!
良い意味で、
自分が予想してた展開とは全く違くて驚かされました( ̄∀ ̄)
個人的には無駄が少なく、
さくさく読み進めれたので、
とても読みやすかったです
Posted by ブクログ
とあるフリマアプリに出品された口紅
他人の人生を覗き見られるアプリを見るのが日課だった女子大生が、ある日突然自分の所有物が勝手に売られていることに気づく。
いつのまにか自分の人生が売られている恐怖、どこから見ているのか、目的は何なのか。
最後にわかった真相に心底ゾッとしました。
Posted by ブクログ
モキュメンタリーホラー大賞に相応しい1冊。何よりも新しいのは一人称で展開していくモキュメンタリーとは相性の悪そうな技法。そこが梨さんにも絶賛されているのだと思う。とにかく一気読み必死で、304ページ全てがノンストップで、ページを捲らさせられた。
Posted by ブクログ
ふぅーって一息付かせてくれる時間なんて与えてくれない。
最初から最後まで恐怖を与え続けてくるノンストップホラー。
フリマアプリをしたことのある人
1人暮らしをしたことのある人
友達のいる人
誰かと付き合ったことのある人
ゴミ出ししたことのある人
あなたを恐怖に導くものはどこをきっかけに現れるか分からない。
自分にも当てはまる部分が少しでも感じられる設定が本当に怖すぎる⋯。
私1人暮らしだよ。
今日からどうするよ⋯⋯。
Posted by ブクログ
いつもの日常が侵食され、逃れよう、抗おうともがいているうちに、気付けばもう後戻りできない所まで辿り着いてしまう。
非現実的な設定ではなく、今の時代に誰もが利用しているようなものが、絶望と地獄の入口になっているところが恐ろしい。
読者はこの本を読んでなお、フリマアプリをこれまで通り利用できるだろうか。
利用するとしても、その都度いくばくかの恐怖心を覚えることにならないだろうか。
Posted by ブクログ
一人暮らしの人が一番怖いのは何なのか。
それはきっと、
「誰かに見られている」という感覚だと思う。
誰もいるはずのない部屋。
プライバシーが守られているはずの聖域。
それが、もし見られていたとしたら。
もし、知らないうちに
部屋へ入られていたとしたら。
『【NEW!!】あなたが出品されました』狂実
メルカリなどのフリマアプリを利用している人ほど、
この小説はあまりにも身近すぎて恐ろしいと思う。
最初に出品されたのは、
主人公のお気に入りの口紅。
ちょっとした傷も、
撮影された背景も見覚えがある。
……この口紅は、自分のものだ。
そうして謎の「M氏」による出品は、
どんどんエスカレートしていく。
お風呂場の髪の毛。プリクラ。そして、個人情報まで。
自分の生活が、
少しずつネット上に切り売りされていく。
✧
最初は、「ストーカー系の怖い話かな」
と思いながら読んでいたんです。
でも、読み進めるうちに
物語は思いもよらない方向へ進んでいく。
……そっちへ行くのか!となり、ドキドキも最高潮。
モキュメンタリーホラーは大好物で、
これまでも結構読んできたのだけれど、
この作品、切り口がかなり新しい。
✧
何が秀逸かって、
フリマアプリの商品説明。
たとえば口紅の商品説明には、
「嘘をつく日に塗っていたので、少し穢れています」とある。
汚れじゃなくて、穢れ。
この一文字だけで一気に不穏になるの、ずるい。笑
そして私が毎回楽しみにしていたのが、
フリマアプリ【BuyBye】の出品ジャンル。
作中では出品写真が
ところどころに挿入されるのですが、
髪の毛が「ハンドメイド > 素材・材料 > その他」
に分類されている。
……確かに素材だ。笑
そして残飯は、「ペット用品 > ペットフード」。
もうやめて。笑
この、コミカルなのにちゃんと不気味…
という絶妙なバランスがすごく好きでした。
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怖さとしては、
じわじわと現実が侵食されていくタイプ。
そして何より、
「絶対にこんなことは起こらない」
と言い切れないのが怖い。
フリマアプリ。SNS。写真。位置情報。
私たちは普段、
思っている以上にいろんなものを外に出しているんですよね。
ガチガチのホラー小説は苦手、
という人でも楽しめる一冊だと思います。
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本書は、
著者の狂実さんよりご恵贈いただきました。
ホラー大好物の私としては、もう感謝しかありません……!
ありがとうございました。
次回作も、楽しみにしています。
Posted by ブクログ
第二回モキュメンタリーホラー小説コンテスト大賞受賞作。
もし自分の私物が勝手にフリマサイトへ出品されていたら。
想像するだけで背筋が凍る。
主人公は女子大生のミナミ。
ある日、自分の口紅がフリマアプリに出品されているのを発見する。
それを皮切りに、謎のアカウント「M氏」によって私物が次々と出品されていく。
作中に挟まれる出品写真が恐怖を更に増幅させる。
登場人物は全員クセが強く疑心暗鬼に陥った。
「M氏」の正体が判明しても恐怖は終わらない。
フリマアプリの便利さの裏に潜む不気味さと、人への信頼を揺るがす恐怖が描かれた一冊。
Posted by ブクログ
もし日頃利用しているフリマアプリで何故か第三者から自分の私物が出品され、果ては自身が出品されることになったら…というモキュメンタリーホラーで日常に潜む恐怖、嫌悪感を満ちた描写、息もつかせぬ展開の連続、絶望感満載のラストまでホラーの醍醐味が凝縮されていた。
Posted by ブクログ
なんだなんだなんだ! この世界には狂人しかいないのか?!
まともな人間ってどういう人のことを言うのかわからなくなってしまうような狂気の世界。いや、今わたしたちが生きているこの世界がそうなりかけているからこそ、正常な状態がわからなくなってしまっているのかもしれない。そんな気づきたくない事実に気づかせてくれる恐ろしい作品です。
私はメルカリ的なフリマサイトを使ったことがない古い人間なのでわかっていない部分もあるんだけど、実際にどんな使われ方したのかわからないような中古?品、なかには使いかけの化粧品とかも本当に出品されているようだ。私だったら絶対に買わないけど、それこそどんな用途を目的としているのかわからないが、買う人が一定数いるから出品されているわけでございますでしょ? それがもう怖い。こんな私の感覚って昭和の頑固オヤジ並に古臭いカビの生えたものなんだろうか。出品者、購入者それぞれが異常者だと言いたいんじゃなくて、なんの疑問も抱かずに物品のやりとりができるのが逆にすごいと思ってる。……もちろん褒めているわけではないです。
それにメルカリユーザーの全員をそのように思っているわけではないですよ。転売ヤーが横行しているのもあってあまりいいイメージを持っていないのは事実ですが……。
まぁこの物語で起こっているような深刻な事態になると思ってはいないけど、自分と近しい関係の人がもしかしたら自室から持ち去ったものを人知れず売買しているっていうのはまったくあり得ない話とも言えないし、そういう可能性を示唆したという点で著者の恐ろしい着眼点が垣間見える。いやマジで実際に行われてるんじゃないの? そういうリアルさがありますよ……。
そんな薄ら寒いストーリーのなかで劇中に出てくる配信者「奇撮隊(きさつたい)」は我々に清涼感ある爽やかな風を送ってくれた。あんな空気のなかでもこのネーミングには笑ってしまった。やるじゃん。
しかし残念ながらその結末にはまったく笑えなかったけど……。
この本を読んだ後にフリマサイトをご利用する際は十分にご注意くださいね。
Posted by ブクログ
【NEW!!】あなたが出品されました
次々と自分の持ち物が出品されていく恐怖と、次第に明らかになってくる別の恐怖とで身動きできなくなる怖さ。
あなたの持ち物は出品されていないでしょうか。あなたの友人は本当に、、、。
狂実さんご恵贈頂きありがとうございます