あらすじ
金閣寺北方の総合病院・第7病棟に、キツネ憑きの発作を起こす老女が入院してきた。それは陰陽師・安倍晴明の伝説に基づく芝居なのか、それとも本物の心霊現象か。一方、一条戻橋の下で現代の陰陽師土御門泰山が殺害! 額には五芒星の形に輝く五本の蝋燭。さらに殺人の連鎖は止まらない。いったい誰が、何のために? ついに親友まで事件に巻き込まれ、英光大学の村野杏美は、魔界都市・京都へ!
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Posted by ブクログ
陰陽師はともかく、風水と関わりが深い「五行思想」を知っていれば必ずわかることを登場人物が知らないためくどくどと説明する部分があり、陰陽師や風水関連の知識があると冗長的に感じるかもしれない。
オチで気持ちを揺さぶられるけど読み終わっても何か物足りない気がする。
私は未読だけど、「卑弥呼の赤い罠」と「飛鳥の怨霊の首」とシリーズ(登場人物が同じ)らしいので、まずはそちらから読むといいかも。
前述の2作品も含め、日本古代史を語るところで天皇の系譜に関するくだりがあるが、今作を読む限りは少し違和感を覚えた。ストーリーとの関わりが薄く、わざわざ書く必要があるのか謎。
その辺りの思想的こだわりがある人には不快と感じることもあるかもしれない。
逆に言えば、そのこだわりを捨てることを勧めるものなのかもしれない。