あらすじ
「私は本になります」――古今東西の書物を読み漁ってきた編集工学者が,愛着をもつ「本」たちを主人公に据え,「日本という方法」を軸に,書物の来歴,読み方,編集術を余すところなく開陳する.伝説の私塾「連塾」の最終講義を書籍化!垂涎の『千夜千冊』全集特別巻所収「ぼくの読書術」を付録として収録する.
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Posted by ブクログ
『本はね、いつだってロマンでもテロルでもあり続けるんですよ』
私の中で読書というものが花開いた、あるいは芽が出た、グッと自分の身体の真ん中に来た、そういう感覚になったのは松岡正剛に出会ってからだと思う。
松岡正剛が亡くなった。情報としては知っていたが、自分に腹落ち、腑に落ちてなかったのだろうと思う。
この本を読んで実感が湧いて来た。
悲しくもあり、人生を終えた一人の先輩に対しての穏やかな気持ちにもなった。
何となく、松岡正剛に対して一区切り、という感じ。
恐らく書ききれなかったこともあるだろうと思うが、一つの生命の終わりでもあるが、また何か、誰かの始まりでもあると思う。
著作を全てを読んだわけではないけれど、そして、これで松岡正剛を読むのは終わりというわけではなく、また出会いに行くだろうとも思う。
人は死ぬ。でも終わらない。
私には確かに松岡正剛から受け取ったものがある。誰が何と言おうとそれは私の中と縁と周辺と外側にある。
色々な本、書物、書籍、テキストの結節点や分岐点に立っていた。これからも墓碑が傍らにあるだろう。
編集は終わらない。安らかに。