【感想・ネタバレ】シリーズ日本近世史 4 都市 江戸に生きるのレビュー

あらすじ

江戸城の周囲に,大名屋敷,町人地,寺社地等が展開する,巨大城下町・江戸.そこではどんな暮らしが営まれたのか.町の構成,物の流れはどうか.日本橋近辺,浅草,品川などの地を取り上げ,庶民の訴えや寺の記録,絵図や名所図会などから,都市を構成する多様な要素を読み解く.細部から全体をとらえる意欲的試み.

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Posted by ブクログ

通史の概説書としては、著者も認めているように、難しいし、江戸だけだし、……。しかし、各叙述を読むと非常に丁寧に史料と向き合いながら何とかして都市の民衆の営みを浮かび上がらせようとしていることはよくわかる。

第1章では城下町江戸の成り立ち・概略、そして各論に当たる第2〜4章では、町方の中心部である南伝馬町、寺院と寺領の社会である浅草寺、そして有名な宿場である品川とそれぞれ性格の異なる地域が取り上げ、第5章では江戸のエネルギー源であった薪炭の舟運を介しての流通とそれに関わった商人などが取り上げられている。

経済史的にはやはり最後の薪炭の話が一番興味深いが、それぞれ具体的な分析対象として取り上げられている領域・空間も江戸城下町からイメージされるような武家社会の垂直的統治構造とはかなり違うイメージが喚起され、面白かった。

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2015年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

江戸だから、城下町だから、下から見上げてもいつもお武家さまが視野に入る。日本の町で城下町でないのってどこだろう。この人がそういう街を書いたらどんなだろう。

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2015年07月20日

Posted by ブクログ

江戸城の周囲に、大名屋敷、町人地、寺社地などが展開する巨大城下町・江戸。

そこでどんな暮らしが営まれたのか、残された貴重な資料から読み解く意欲作。

本書では「下からの視座」に立ち、ふつうの人々の暮らしや営みを事実に即してリアルに描かれている。

「社会=空間構造論」「身分的周縁論」「分節構造論」という手法を用い、江戸のごく一部ではあるが、南伝馬町ー江戸町方中心部の世界、浅草寺―寺院と寺領の社会と空間、品川―宿村と民衆世界、舟運と薪―江戸の物流インフラと燃料について、残された資料を読み解いている。

西洋文明を取り入れざるを得なかった日本社会、その円熟期の日本を「下からの視座」で分析した筆者の今後の著作の発表が待たれます。

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2015年07月03日

Posted by ブクログ

村に比べると色々なアクターが登場する。著者の下からの視座という意気込みはわかるが、全体としてのまとまり、見通しに欠けていたように思う。品川の擬似遊郭の存在は考えさせられた。

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2016年08月24日

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<目次>
はじめに
第1章  城下町・江戸
第2章  南伝馬町~江戸町方中心部の社会
第3章  浅草寺~寺院と寺領の社会と空間
第4章  品川~宿村と民衆世界
第5章  舟運と薪~江戸の物流インフラと燃料
おわりに

<内容>
マクロな歴史を追求した入門書。江戸の町を残されたデータから紐解いていく。新書を意識して深くは掘り込まず、流す感じ。江戸近郊の物流を燃料である薪から見ていく発想は感心。浅草寺や品川の部分で、この小さな空間の中も、町奉行、寺社奉行などの管轄に分断されていたことをわかり、治安を維持することが大変だったとわかった。

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2015年07月09日

Posted by ブクログ

庶民の視点で江戸時代を紐解こうとするもの。
シリーズ一番の期待値で頁を繰った。残念なことに記述が学術的すぎるかも。専門用語が多くて、ちょっと分かりにくいかな。それでも品川の章は面白かった。旅籠が擬似遊郭であったことや、駕籠屋の実態を検証するところは興味深い。でもこれって志ん朝の蔵前駕籠や品川心中のおかげかも。

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2015年06月05日

Posted by ブクログ

名も無い庶民などいない・・・という、著者の人間味あふれる傾向が本をおもしろくさせている。
資料でひも解かれていく庶民の歴史がおもしろい。

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2015年05月23日

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