【感想・ネタバレ】残火のレビュー

あらすじ

14年前に起きた産院放火殺人事件。その被害者遺族三名を誘拐したのは、加害者の息子・湊川潤だった。取り調べを担当する警視庁の羽山圭司と高尾署の森垣里穂子に対し、湊川は加害者家族として歩んだ過酷な日々を一方的に語ったうえで問う。「殺人事件の加害者家族と被害者遺族──一つ選べと言われたら、あなたはどちらになりたいですか?」二人が湊川の真意を掴めぬうち、管内で新たな凶悪事件が起きてしまい……。『トリカゴ』の刑事たちが辿り着いた慟哭の真相とは。辻堂ミステリの新たなる到達点!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

辻堂さん また凄いもの読ませてくれました!

「トリカゴ」に登場した刑事たちが出てきたらしいけど、ほんとに記憶にない(^_^;
まぁ私にはよくあること。

もう最後は怒涛のようなどんでん返しに続くどんでん返し。
最後のどんでん返しがなくても・・って思ってたけど、あれはやっぱり真実として伝えなければならなかったのだと思う。

14年前の産院放火事件の加害者の息子として理不尽な扱いを受けて生きてきた。
その放火事件の被害者遺族3人が誘拐監禁される。
自分たちは被害者家族なのに、なぜこんな目に遭わなくてはならないのか。
そこから犯人と思われる産院の息子が、早い段階であっさり捕まってしまうがここからが警察と犯人の駆け引きに呑み込まれていく。

もう壮絶で、衝撃的。
被害者家族と加害者家族の心理、葛藤を刑事が深掘りして徐々に真相が明らかになっていく。
すごく深いイイミステリー。

読む価値あり!
お薦めです!

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2026年10月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでいてファイヤ・ドームを
読んだ時の感情になりました。

私は殺人が起こると被害者家族の
心情になります。
それが子供だった場合は母として
自分ならどう思うだろうか。
生きていけるだろうか。
憎い加害者に制裁を加えたい。
それは加害者家族へも同じ感情かも
しれません。

家族が起こした事への報いは
受けるべきなのか。
正義とは何だろう。

ミステリー要素もあり
そこまで重たい気持ちにはならず
最後まで読む事が出来ました。

辻堂ゆめさんの作品は、
決めつけの恐ろしさを語っていて
自分の中の当たり前を叩き割ってくれます。


0
2026年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

14年前の産院放火事件。
この事件の犯人、大森千彦の息子が犯す復讐劇や過去のエピソードを通して、加害者家族の苦しみを描き出す社会派ミステリ。

被害者家族の救済措置や支援団体はたくさん存在するのに、加害者家族は半ば連帯責任のように世間から責められ続け、誰も救いの手を差し伸べてはくれない。

最後の最後で、被害者家族の三人が実は放火犯だと露呈。
大森はスケープゴートであり、冤罪であることがわかった。

この、産院放火事件に関しては。

ではなぜ、大森は放火という罪を被ったのか。

大森の息子、湊川は、火遊びが好きだった自分が放火犯だと父親が思い込み、自分の罪をかわりに背負うためだったんだろうと予想していた。

しかし真相は違っていた。

大森はある風俗嬢を妊娠させ、かっとした末に撲殺。
その日が放火の日と同日であった。

風俗嬢を妊娠させた末に殺した罪か、放火か。

天秤に賭けた結果、大森は放火犯になることを選んだまでだった。

大抵の真実は、美しくなんかない

なんども繰り返されるどんでん返しに、加害者家族の涙に。

ミステリとしても社会問題提起としても考えさせられる小説だった。

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2026年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

加害者家族はもちろん、被害者家族もそれぞれ辛い。失った大切な人や日常は取り戻せないし、新しく平和な日常を送る事ができないのは辛すぎる。マスコミ初め知ったような顔であーだかーだ、正義を語るふりをして批判する周りが残された家族を追い詰めている。辻堂さんの話は一般的なニュースの捉え方を変える視点で書いてる話が多いなぁ。トリカゴのコンビも良いが謎解きが趣味の青年も凄かった。あの状況で会話より拾って推理とかできない。ーたいていの真実は美しくないー残酷だけと犯罪を犯す人は皆自分勝手だ。読み応えあって満足。

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2026年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

二転三転した後に、さらに大どんでん返し。事実は小説より奇なりとはいえ、ありえない。加害者、被害者どちらも地獄。だからといって「殺害➖救済」はない。とても面白い展開にハラハラし通しだったが、大どんでん返しまではいらないかな。しかも最後に詰め込みすぎて頭パンク。

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2026年10月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

相関図を書きながら読んでいると、明らかに言及が少ない人物が浮かび上がるため、中盤頃にはあらかた予想がついてしまう。今作は相関図を書きながら読むのはおすすめしない。
出てくるエピソードからは潤と朱莉の関係の強さや朱莉の家庭環境の悪さを感じられなかったのと、千彦には実は愛人がいてたまたまストレスが溜まっていたところに妊娠を告げられて殺害というくだりが唐突な印象。
厳しめで申し訳ないが自分の好みの問題で星3

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2026年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「加害者」の息子が被害者遺族を誘拐。
彼が何も知らせずに雇った送迎アルバイトの安野の視点と、
逮捕された彼を取り調べる森垣里穂子の視点で交互に物語が進んでいく。

大抵の真実は美しくない- と森垣が言うように、判明した真相は犯人の看破したものを越えていた。

過去の事件の加害者たちの身勝手さがおぞましい。
とともに、余裕のない社会が次の犯罪者を生む。
憎しみは何も生まない。
人に石を投げる資格がある人はいない。

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2026年10月14日

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