【感想・ネタバレ】中国の神さまのレビュー

あらすじ

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関帝廟に祀られ財神として人気の高い関羽や航海の女神媽祖、『封神演義』のヒーロー二郎神やナタ太子、日本でもおなじみの鍾馗や斉天大聖(孫悟空)、学問の神さま文昌帝君など民間信仰の神から、太上老君や玉皇大帝のような道教の神、観音や弥勒などの仏まで、中国人の間では多種多様な神々が息づいている。今もなお篤い信仰を捧げられる神さまたちを紹介し、彩り豊かで不可思議な中華の宗教世界を知る。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

中国において祀られている神・仏・仙人などを、それぞれ簡潔に紹介した書。民衆からの人気が高く今なお信仰されている神々を中心に取り上げており、便宜的に「民間信仰系の神々」・「道教系の神々」・「仏教の仏・菩薩と神々」の三種に分けて解説する。
本書は中国の神々の中でも、民間からの知名度が高く、またしばしばドラマやゲームなどの物語に登場するものをピックアップしている(その為、盤古などの古代神話の神々は取り扱っていないので注意)。全体の文量としては関帝や二郎神などの「民間信仰系の神々」が半分を占め、残りを「道教系の神々」と「仏教の仏・菩薩と神々」に割いており、各々の神の詳細と来歴について述べている。上述したように本書で取り上げられるのはいずれもドラマやゲームに登場することの多い神々ばかりであるので、それらの元ネタ探しの本としては非常に分かり易くおすすめである。
また、同時にそうした物語の中で神々がどう描写されているのかについて言及しているのも本書の特徴である。特に『西遊記』や『封神演義』については、それらにおける描写が現実の信仰や伝承に大きな影響を与えたことを指摘しており、文学作品の宗教への影響を考えさせてくれた。

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2014年05月25日

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