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Posted by ブクログ
森三樹三郎先生が四谷怪談と称した、おもに魏晋以降に発展した中国の神さまについて知りたい方にはお勧め。
『封神演義』などを読んで、本来の神さまの伝承について知りたい方にもいいかもしれない。
ここらへんをおさえていると、例えば『ドラゴンキングダム』でジャッキーチェンが演じたルーヤンの登場シーンは八仙の張果老のパロディーだとわかって面白さが増します^^
Posted by ブクログ
漢文にもそれなりに親しんできたつもりだったけど、まだまだだなあ、と思わされた。
確かに、自分、白話小説、あまり読んでない。
関帝、鍾馗、西王母くらいは知っていても、こんなにバラエティに富んだ神々がいたとは。
本書は民間信仰系、道教系、仏教関係と「便宜的に」三分類して、神ざまを取り上げていく。
総勢何柱なのだろう?
全く知らなかった神も多くて、参照枠もないので、今、頭の中パニック状態です(笑)
図像、それから現代どう祭られているかを示す写真も多数ある。
読み続けるのがつらくなっても、そういうのでつられて、とりあえず最後までページを繰り終わることができた。
日本で出ている本で、中国の神をここまで広範に集めた本は少ないようだ。
手元に置いて、今後神様に出くわす(もちろん、本の中で!)たびに参照するといいのだろうな。
Posted by ブクログ
中国において祀られている神・仏・仙人などを、それぞれ簡潔に紹介した書。民衆からの人気が高く今なお信仰されている神々を中心に取り上げており、便宜的に「民間信仰系の神々」・「道教系の神々」・「仏教の仏・菩薩と神々」の三種に分けて解説する。
本書は中国の神々の中でも、民間からの知名度が高く、またしばしばドラマやゲームなどの物語に登場するものをピックアップしている(その為、盤古などの古代神話の神々は取り扱っていないので注意)。全体の文量としては関帝や二郎神などの「民間信仰系の神々」が半分を占め、残りを「道教系の神々」と「仏教の仏・菩薩と神々」に割いており、各々の神の詳細と来歴について述べている。上述したように本書で取り上げられるのはいずれもドラマやゲームに登場することの多い神々ばかりであるので、それらの元ネタ探しの本としては非常に分かり易くおすすめである。
また、同時にそうした物語の中で神々がどう描写されているのかについて言及しているのも本書の特徴である。特に『西遊記』や『封神演義』については、それらにおける描写が現実の信仰や伝承に大きな影響を与えたことを指摘しており、文学作品の宗教への影響を考えさせてくれた。