あらすじ
商店街の一角にぽつんとある、元・文学スナック、現・惣菜屋「真実一路」。
町内でいま話題をさらっているのは、その店のママ・愛里須とその夫で売れない小説家・治の行方。
ある人によれば、円満離婚したらしい。
別の人によれば、妻が甲斐性なしの夫に三行半をつきつけた、という。
また他の人いわく、夫が恐妻から逃げ出した、と。
邪気のない噂が邪気混じりの噂を巻き起こしていくーー急な閉店と夫婦の蒸発についての真相とは?
感情タグBEST3
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評価はあまりよくないけど、私にとっては久しぶりに寺地さんらしい、という気持ちになった作品でした。自分自身がちょっと疲れていても、読んでいてなんとなく温かい気持ちになれる、ような。決して幸せいっぱいな話ではないのですが。
「ハッピーエンドって作中人物が幸せになるっていう意味じゃないんですよ、本を閉じた読者が「ああおもしろかった、また明日からも頑張ろう」とか、そんなふうに思える結末のことなんです。」
一気読みではなく、毎日少しずつ読んだので、最後に「おもしろかった」と思うというより、なんとなく1日の疲れとかもやもやを忘れさせてくれた感じでした。
「あたしね、本ってドアなんだと思ったの。自分が今いる場所と違う世界が繋がってるドア。本の数だけ世界があって、誰かが開けてくれるのを何日だって、何十年だって待っていてくれるのよ。」
だからこれからも本を読み続けます。
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登録しようとして、みんなの評価が低くてビックリした。実を言えば私も物語の最初の方は「売れない同期の作家と妻の話など面白いのか?」と思っていたが、途中からは、作家(寺地さん)が作家をえがく事の面白さにはまった。本音は混ざってるのかな?親の事とか娘の事とか、エゴサーチの事とか。そう考えながら読むと、ものを作り出す者の苦労や楽しみ、能力や才能という目に見えないものへの不安や喜びについての苦悩や葛藤は想像を超えるものだと思った。
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どんな話って聞かれたらうまく答えられないような、なんとも言えない、独特なお話だった。それぞれ短編として面白かったし、読んでて現実と小説の境目が曖昧なような不思議な感じ。モチラのイラストが可愛らしい。
そういえば最近、なんて何気ない話題を話すときの常套句だけど、そこからこんなに話が広がるのだなぁ。
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これまでにないタイプの作品で真実と虚構の間で、こっち側とあっち側今どこにいるのか混乱してパニック起こしそうでした。読者の視点はジャイロセンサーに3軸加速センサー付きで時間軸も加わった4次元マルチタスクなのですが処理が追い付かなくって置いてきぼりくらった感じでした。
今回の作品は長編の中に作中作のように短編や連作短編が散りばめられており、寺地さんの遊び心とチャレンジ精神を感じられる作品なのでした。
スナックのママとその旦那である売れない作家の失踪の謎を追って友人である人気作家が近所の人たちから事実を探ろうとするのですが、これがまた面白い。
売れない作家は神経質で扱いにくく、嫉妬と承認欲求とか憧れや自己嫌悪とか混在しててそばにいたら呼吸するのも難しそう。
肉屋の奥さんの話とか、本屋の女主人の話とか、観察者の視点が違えば見え方も違って、いく通りもの解釈がそれぞれの物語になっている。作家はギフトをもらっているのだから読者に尽くさなければいけないとか、無茶プレッシャー感じて作品仕上げてるんだなって寺地はるなさんもそうなんかなって、また読者も脳内フル稼働して意図を探らなければって思ったりです。
事実とゆうのは尾鰭がついて面白おかしくなっていくものなんだなって思えました。
実際の出来事を題材にして書くタイプの作家にはモデルになった人がいるそうでどこまでが現実でどこからがフィクションなのかこの狭間で葛藤があるようで面白かった。
なかでも、マネキンに恋した古着屋の店主の話が眠れなくなるほど良かたし、続くスカートを履いて踊る婆さんの話も面白かった。
それとスナックのママさんが書いた長文のレシピにもおったまげました。常識の壁に遮られて見えなかった新境地が見えてきた感じでした。
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小説家であるために、もがく様子が虚(登場人物の書いた小説)実(登場人物たちの日常)混交で進んでいく。しかも、小説家が2人いるので、多分すごく読みにくいと感じる人が多いのではないか?しかも私小説っぽく、身の回りの人や出来事しか書けない、谷川治の小説が紛らわしいし(逆に名前が似ている登場人物いたら、彼の創作と思えばわかりやすい?)、それが、どこまでこの話の中の"実"なのかは想像力に任せられるし。
でも、私はこの本面白かったです。谷川治と奥さんの愛里咲がどうなったのかな~と思ってたらどんどん脇道に進むような、問題がすごく増えすぎて収束しないのかと思ったらしっかり纏まってくれたりとか。ちょっと文芸作品寄りなのか、と感じました。
ちょっと読みにくい点や、多分子どもには面白くない話が多いことを考慮すると、高校以上向けなんだけど、読めれば小学生でも。
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実を言うと、あまり惹きこまれず、最初の数編は流し読みになってしまったが、「スカートの乱」以降はきっちり読めた。
特に「焼き上がるまで」という作品が好き。小説のはずなのにレシピ、レシピのはずなのに自己紹介、という独特な雰囲気のものだった。個人的には、隣にいる誰かに料理を教えてもらっている気持ちになれて、あったかいような泣きそうな気持ちになった。
本筋で惹かれたかどうかは微妙だが、要所要所で出てくる寺地春奈さんらしい表現はやはり好きだなぁと思った。
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主人公は売れっ子小説家の女性。同期の売れない男性小説家が行方不明になったと、共通の担当編集者から聞かされたあと、その男性作家から未発表の原稿の束が送られてきて…
男性が書いた作品と、それに感化されて女性が書いた作品、いくつも出てくる劇中作品が面白かった。特に男性の作品の登場人物は、彼の実際の家族やご近所さんがモデルになっていて、その人たちも(劇中作ではなく)本編に出てくるので、現実と虚構を行ったりきたりで、若干混乱しつつも楽しめた。
ただ、ラストが自分の想像とはまったく違っていて、中盤が面白かった分、物足りなく感じてしまった。
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確かに相性ってある。
そして私は相性悪かったっぽい。
しばらく途中でやめようかと思ったけど
後半徐々に馴染んできた。
作中人物の書いたレシピエッセイが一番面白かった。
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作家の思いやら考えやらが詰まった話だけど、これもまたノンフィクションを重ねたようでいて実はフィクション?
街の片隅に、こういう人たちもいて、元気にやってるなーというお気楽な気分で読めるが、心には特に留まらない。
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小説に救いを求めている人におすすめだけど、読むのが大変です。最初の方は日常の描写が多くてすらすら読めたけど、入れ子状態で物語の登場人物が書く小説が何回も出てきます。だから今は現実描写なのか物語の方なのか分からなくなることがありました。
作家さんの心理描写が描かれていて、寺地さんご自身の価値観なのかなと思ったので、そこにはワクワクした。
小説家とその奥さんがどうして「失踪」したか、その「真相」を友人の小説家が追いかける物語。
U-NEXTは短くてすぐに読めるもの、と聞いていたけどこの作品はそうじゃなかったという意味でも評価が低い。
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登場人物と登場人物の書く劇中小説の名前が似せてることもあり、どっちを読んでるのかどっちの心境なのかわからなくなりましたね。確かに谷川治の方の話しはこりゃあ売れないかなあ、と面白みがなかったです。(それか狙い?)
モッチラは、巻末に出てきたものかしらね?
「人は物語を求める!」なるほど
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現実と小説の境目があいまいで、読みながらとても混乱した。
でもこうやって小説家は自分の中にあるものを引っ張り出しながら1つ1つの作品を紡いでいるんだと思うと、それを読ませてもらえることへのありがたさを感じた。
ある人のイメージを聞いても人によって全く異なり、みんなそれぞれのフィルターを通して人を見ている…と分かっていても、普段は意識しないものなんだろうな。いろいろ決めつけとかはしたくないなと思うけど、気づかぬところでやっているんだと自覚するのだけは忘れないようにしたいな。
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これまでの寺地さん作品とは一線を画す印象。
作者ご自身が小説家としての自分ととことん向き合った痛みみたいなものも感じられる気がした。
ただ、谷川治氏が書く作中作がどうにも肌に合わず、なかなか読み進められず。
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おもしろかった。Audibleで聞いたけど、一人の失踪した作家のことをめぐっていろんな人の視点で描かれている話。他人は本当に想像をして人を作り上げているものなんだなぁと。尾ひれをあれこれつけられて。
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作品と現実が交錯してわかりづらさが最後まであった
作家が他の作家をこんなにも気にすることって、あるのかなー
短編ひとつひとつとしてはとても興味深い物語の集まりでした
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寺地作品全部読んでるわけじゃないけど、今回何か雰囲気違った。作中作の「令嬢ルミエラ」が好き。"美しくない人間はいない"と言い切る滝谷が良い。
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今までの作品とちょっとテイストが違う。短編集なのか、そうでないのか。小説なのか現実なのか。ちょっとわかりにくいのでなかなか本の世界に入り込めなかった。
「本の数だけ世界がある」のお言葉通り、小説を読むことでいろんな人生を体験したつもりでいる。
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う~ん、はっきり言って微妙…。
作家の匙小路ルイは、同期作家の谷川治夫婦のことを題材にして執筆できないかと考えていたが、当の谷川夫婦はルイに自身の原稿を預け失踪してしまう…。その原稿をたよりに、ふたりの生活に迫ることで真相に近づいていくというもの…。
スナック「真実一路」の文学スナックの路線は目新しいので好き♪というか、行ってみたい!!どこまでが創作でどこからが現実なのか、見えにくい感じ…ようは、わかりにくい…。寺地はるなさんの小説なのに??散りばめられている作中の短編も、なんか不思議な話ばかり…。
あ…でも一つだけいいなって、というかだいぶ好きな文章を見つけたので、評価は甘めの☆3です。
『「あたしね、本ってドアなんだと思ったの。自分が今いる場所と違う世界に繋がってるドア。本の数だけ世界があって、誰かが開けてくれるのを何日だって、何十年だって待っていてくれるのよ。」…本はどこでもドアだ。動かずして、どこへでも運んでくれ、体験させてくれる。なんて素晴らしいのだろう…。』
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本屋さんで平置きしてあった絵柄と
タイトルでなんとなく手に取ってみました。
以前「カレーの時間」を読んだことがある
作者だったので読みやすいかと思ったら・・・
あれっ?ちょっと読みにくい?本編と
本編内の小説があるからなのか理由はよく
わからないけどなんとなく読み辛さがあった。
そして気になったのは他人が言う
「そういえば最近」って何なんだろうな?
聞いてほしいのか伝えなければならない事
なのかただ雑談の中の話のきっかけの
冒頭なのかはわからないんですが、作中で
他人からあんな風に切り出されたら
わたしだったらすごく気になっちゃいます。
なのであとで言った人との温度差に
瑠依が拍子抜けする感じに共感しました。
ただただ踊らされていた感のある瑠依に
同情しつつも作家って色々と身を削っている
職業なんだなと改めて思いました。
そして・・・「モチラ」って何~って
思ってたら最後にちらっと出てきて
それをみたらなんかかわいかったので
まぁいっかぁ~となりました。
Posted by ブクログ
うーん、今までの寺地さんの作品で一番読みにくかった。小説家の話で、現実と小説の話が混じってるので、あれ?これは現実?となることが何度かあった。通勤時間に読んでるから、少しずつ読むと余計訳がわからなくなっちゃって、結局最後まで頭の片隅に『?』が残るまま読み終えた。
小説家の匙小路ルイとしてデビューした瑠依は編集担当の利根川から結婚をテーマにした話を書いてはどうかと提案される。瑠依に浮かんだのは同じ小説家の谷川夫婦だった。彼らをモデルに小説を書こうと考える瑠依に、利根川が『そういえば最近、谷川さんと連絡がとれないんですよね』という。
そのあとは瑠依が書いた小説やら現実、谷川の書いた小説、現実…と続いていく。いやー、正直難しかったな。
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小説家が、消息を絶った同期の小説家・谷川の行方を辿っていくお話。
谷川の書いた私小説や、彼の妻が町内会の会報に書いた文章を読みながら、行方の手がかりを掴もうとする。
作中作が5作入っているので、短編集みたいな読み心地だった。
彼らの行方の結末は、拍子抜けするような形で解決するのだけれど、現実はそんなものだよね。と納得。
小説家が作品を書くことの責任や影響、それに対する評価とどう向き合うかが、リアルに描かれている。
これも「小説」という体をとっているので、全てが寺地さんの考えではないのかもしれないけれど、寺地さんが持っている、小説を書くことへの想いが滲み出ているように感じた。
Posted by ブクログ
スナック「真実一路」。スナックらしからぬ名前だ。その「真実一路」が突然閉店し、ママが出ていき、夫である絶賛スランプ中の小説家との連絡も途絶えた。その二人の行方は…
友人である人気作家が聞き込みをして真相を探る。現実と小説になっている話がごちゃまぜになり、混乱しながらも、楽しく読んだ。
『あたしね、本ってドアなんだと思ったの。自分が今いる場所と違う世界に繋がってるドア。本の数だけ世界があって、誰かが開けてくれるのを何日だって、何十年だって待っていてくれるのよ。』本はどこでもドアだ。動かずして、どこへでも運んでくれ、体験させてくれる。なんて素晴らしいのだろう。
Posted by ブクログ
小説の中で小説と、現実と微妙に名前を変えてて、ちょっと混乱したけど、おもしろかった。会話で、相手の話した言葉は書かないで一人の人物だけの話してる言葉を書いてるところが、今までの寺地さんにはない感じで、それもまた読みやすかった
Posted by ブクログ
文中にでてくる「フィクションだけど、思ってないことは書けない」など、所々のセリフが小説家の裏側を垣間見るようで面白かった。小説を読むことは、その作家さんのDNAが自分の中に刻まれていくことなのかなとか思いながら読んでいた。
もともと短編小説をつなぎ合わせた構成の本なので、物語全体を理解しようとするよりも、一瞬一瞬の言葉や描写から何かを感じ取り、それを自分の血肉にしていくような読み方がいいと思う。
Posted by ブクログ
ストーリーはとても面白かったのですが、
主人公たち作家さんの原稿の話なのか、寺地さんのストーリーの話なのか狭間がわかりづらかったです。
他の方も同じように思っておられる方もおり、私だけじゃなかったのねと少し安心しました。(私の理解力が問題じゃなかったのね)
短編をつなぎ合わせて単行本に編集し直したのがまずかったのか…
ストーリーは面白かったので、☆3つってとこかな。
Posted by ブクログ
小説の中にその登場人物が書いた小説が差し込まれていて、読みにくかった。
それぞれの話はおもしろいのに短編で出したものを書籍化にあたり繋げようとして失敗している感じ?
編集が良くないのかなあ
出版社がUNEXTだし、経験が浅い?
話がおもしろいだけに残念
Posted by ブクログ
そういえば最近彼・彼女はどうしているか?
そう考えること誰にだってあると思うんです。
そんな時聞いた噂話を信じるか、信じないか。
瑠依はその真相を突き止めようとする。
連絡がつかないなら縁の切れめではないんだな…としみじみ考えしまいました。
そしてものすごく仲良し!ではないけれど、独特な距離感をもつ関係性に興味が湧きました。
また作中瑠依と谷川の作品が交互にでてきますが、個人的に好きだったのは「令嬢ルミエラ」です。瑠依と谷川の話からは少しだけ外れているかもしれませんが、女性の服が好きな滝谷が
ぼろぼろの状態でやってきたマネキンを綺麗にする。きっとルミエラは最後の力で滝谷にお礼を言って踊りに誘ったのかな…と。
美しい尾ひれと呼ばれたこの谷川の原稿が作中でとても好きでした。