【感想・ネタバレ】王国のレビュー

あらすじ

珊瑚の女王を殺したのは、
誰なんだ?
9人全員何かを隠している

白珠湾の海を守るーー生まれ故郷の海を愛する母と、
国際協力事業団で海を守る仕事に就く父を見て育った
浜崎朔也は海洋学部で学び旅行代理店を経て、満を持して
ウェルネス・ツーリズムの会社「海の王国」を興した。
幼い頃からの夢がようやく形になりかけた矢先、悲劇が起きる。

第30作にして新たなる挑戦――究極のブロマンス・ミステリ

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったです。

物語は、「珊瑚の女王を殺したのは誰なのか」という謎から始まります。

そこから登場する9人を一人ずつ追い、それぞれの視点から同じ出来事や人間関係を見ていく。

この構成がとても良かったです。

単純に犯人を探して終わるミステリーではありません。

一人の人生から別の誰かの人生へ。

そこからさらに別の人物へ。

物語が枝葉のように広がっていき、少しずつ全体像が見えてくる。

その作りがかなり面白かったです。

9人全員に物語がある

特に良かったのが、9人それぞれのキャラクターです。

誰か一人だけが物語を動かすのではなく、それぞれに考えていることがあり、それぞれに隠しているものがあります。

同じ出来事でも、立場が変われば見え方も変わる。

ある人物から見た誰かと、別の人物から見たその人では、まったく印象が違ってくる。

そんな視点の変化を繰り返しながら読み進めていくことで、登場人物たちがどんどん立体的になっていきました。

そして9人とも、それぞれ魅力があります。

人がいなくなっても物語は続く

この作品で印象的だったのが、中心にいた人たちがいなくなったあとまで、きちんと描いているところです。

普通なら、大きな事件が起きて真相が明らかになれば、そこで物語は終わるかもしれません。

でも『王国』では、その出来事によって残された人たちがどう変わっていくのかまで続いていく。

一つの出来事から、人と人との関係が枝分かれしていきます。

誰かの言葉が別の誰かに残る。

誰かの思いを受け取って、また別の人物が生きていく。

そんなふうに、人の思いが循環していくような感覚がありました。

そこがすごく良かったです。

誰かのために生きている

9人を追っていくと、それぞれが自分一人のためだけに生きているわけではないことも見えてきます。

誰かを思っている。

誰かを守ろうとしている。

誰かのために何かを隠している。

その行動が正しいのかどうかとは別に、人間の行動の奥には必ず誰かへの思いがある。

そこがこの作品の温かい部分でした。

事件そのものは決して明るい話ではありません。

辛いこともあるし、嫌な出来事も起こります。

それなのに、読み終わった時に残るのは単純な嫌悪感ではありませんでした。

むしろ、少し切なくて優しい。

そんな不思議な読後感があります。

ミステリーの先が面白い

もちろん、「珊瑚の女王を殺したのは誰なのか」という謎があるので、ミステリーとして先を読みたくなる面白さもあります。

ただ、個人的には犯人探し以上に、人間関係が少しずつつながっていく部分が面白かったです。

最初は少し離れた場所にいた人物たちが、一つの事件をきっかけに関わり始める。

それまで知らなかった誰かの気持ちを知る。

そして、過去に起きた出来事の意味まで少しずつ変わっていく。

読み進めるほど、「この人はここにつながっていたのか」と分かってくる感覚があります。

ワクワクしながら読める一方で、かなり切ない。

この両方があるのが良かったです。

9人で作られる一つの王国

『王国』というタイトルも、読み終わると少し違って見えてきます。

一人の主人公だけで作られた物語ではありません。

9人それぞれの人生があり、それぞれの秘密があり、それぞれの思いがある。

その全部がつながって、一つの大きな物語になっています。

辛い事件を描いたミステリーなのに、最後には人と人とのつながりが残る。

誰かが誰かを思い、その思いがまた別の人へと続いていく。

湊かなえ作品らしいミステリーの面白さがありながら、それだけではない優しさと切なさのある作品でした。

かなり面白かったです。

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2026年09月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いつも楽しませてもらってます!

今回は悪意を持った事件ではなく、夢の実現に向けて皆がベストを尽くそうとして、でも、ほんの少しのボタンのかけ違いで最悪の結末を引き当ててしまったというのが読んでてなんとも苦しかった…

どれだけベストな状態に近づけても完璧なことってきっとなくて、どこかしらに落ち度はある。大切なのはその落ち度によって過ちを犯した時にどう乗り越えていくか。

勝馬さんの言葉と朔也の行動が答えを出すためのヒントなんだろうな。

0
2026年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大好きな湊先生の新作、
9人の登場人物がそれぞれ、とある事件に関係する秘密を抱えて生きていて、一人一人その秘密が解き明かされていく
イヤミス感はないので読後も気持ちのストレス?のようなものはない、ただそのイヤミスが好きなので物足りなさはあるけど面白かった。
海の王国、想像するだけで楽しく読めた。
ただ登場人物も多くて、名前も混乱したり日をまたぐと読み返さないとわからなくなったりと、読みにくさはあったかなと思う。
でもこの本は、幸運にもサイン会に参加する機会があり、湊先生と直接お話しすることもできてとても大切な思い出の1冊になりました。

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2026年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

湊かなえさんによる、究極のブロマンスってことで。ブロマンス大好きだしさらにミステリだしなんと言っても湊かなえさんだし、お知らせから楽しみにしてました!
とある海を舞台に、9人の登場人物の視点で語られるある事故。
皆がそれぞれ秘密を抱えていて、キャラクターの心情が繊細に描かれたお話でした。
ミステリなんだけど、ヒューマンドラマのような。ミステリにしてはちと弱い。
前半はなんだか皆奇妙だな〜〜胡散臭いな〜〜みたいな気持ちで読んでたけど、思ってた以上に爽やか〜に終わった。
まぁどうしてもイヤミスを欲してしまったけど、
これ映像で見たい、映像映えしそう。

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2026年09月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

〈海の騎士たちよ、珊瑚の女王はなぜ死んだ?〉謎のメッセージを残して死んだ朔也。事故死と思われた朔也の恋人・汐音は誰かに殺されたのか?朔也と汐音と共に「海の王国」の運営に関わる友人たちの告白。

ミステリ?という感じでは無いのかな。2人が死んでいるし、色々隠された謎があったりはするけど、ガッツリとしたミステリを期待するとちょっと肩透かしをくらう。ただ個人的にはとても楽しく読めた。こう言う感じも良いな。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

期待はずれ、、
以下ネタバレ含みます。

というか途中までかなり面白くて、誰が犯人だ?みたいな感じだったのが徐々に、あ、これは全員みんないいやつパターンだってなった時に割と白けてしまった。湊かなえ作品で求めてるのコレジャナイ感。もっと厭ーなのを読みたいのよ、あなたの作品今までそんな感じだったじゃん?ハッピーエンドは好きだけど…ねぇ?

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2026年09月04日

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