あらすじ
落水周吉と茨木辰二は、掘り出し物の中古品も商うレコード店を共同経営している。仕入れ担当の落水は、函館の製菓会社副社長宅で珍しい初期の蝋管レコードを見つけた。蝋管レコードには古い手紙が付いていたが解読不能、何が吹き込まれているのかも不明だった。引き取りに再度出向いた落水は、函館駅からレコードを発送したまま行方不明に。無事上野駅に到着した梱包をほどいてみると、中には落水の生首が! 鬼貫警部の名推理。
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Posted by ブクログ
中古レコードショップの共同経営者の1人が、珍品の蝋管レコードの引き取りのため函館へ。レコードを函館から発送の行方不明になった彼は、レコードを送ったはずの荷物から首だけになって発見される!
鬼貫警部ものだけど、捜査は丹那刑事と、あとは容疑者の1人が容疑を晴らすために依頼した私立探偵がほとんど捜査してた上に、かなり重要な発見をこの一見さんの探偵がするもんだから、そこはちょっと拍子抜け。でも最後の推理はさすが!
最初、函の中から発見される死体とか、それが発送されたものであるとかいうところから『黒いトランク』を連想したけれど、あれは鬼貫警部が出ずっぱりだったのに対してこちらは最後しか出ないし、競馬の人となりとかもあんまり見れないし、何よりトリックが全然違う!アリバイもの出ないことはないんだけど、その要素はうっすらだった。
でも面白かった!