あらすじ
高柳は今、一世一代の決心を胸に香港の超高級マンションの前に立っていた。目的の相手は、大学時代の同級生、ティエン・ライ。香港での仕事をマフィアに邪魔され、失敗しそうな高柳は、最後の手段でティエンに交渉を持ちかけに来たのだ。交渉金のない高柳は、自分自身の身体をティエイに売るから、それでマフィアを何とかしてほしいと頼む。必死な高柳に、香港でも有名なマフィアの血を引くティエンは、妖しい取引を持ちかけてきた。「お前の身体だけで報酬が足りない場合は、俺に一生飼われる覚悟はあるか」危険な魅力を放つティエンの目の中に茫然と頷く自分の姿を高柳は見た…。
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Posted by ブクログ
高柳は今、一世一代の決心を胸に香港の超高級マンションの前に立っていた。
訪問の相手は、大学時代の同級生・ティエン・ライ。
香港での仕事をマフィアに邪魔をされ、失敗しそうになり、最後の手段でティエンに交渉を持ちかけることにしたのだ。
交渉するための金のない高柳が彼に売るものは自分の身体。
自分の身体をティエンに売るから、力を貸してほしい、と頼んだのだ。
実は、香港でも有名なマフィアの血を引くティエンは、高柳に妖しい取り引きを持ちかけてきた。
「お前の身体だけで報酬が足りない場合は、俺に一生飼われる覚悟はあるか」
危険な魅力を放つティエンの目の中に茫然と頷いた自分を、高柳は見た――
という話でした。
実は、高柳は学生時代からティエンのことを憎からず思っていて、今回のことも嫌で嫌でしょうがないけど仕方なく、というわけではなくて。
そしてティエンもまた、高柳のことを気にかけていた。
けれど、取り引きとして始まってしまった二人の関係ではなかなか素直になれなくて、身体の関係だけが深まっていく。
そんな時、高柳がティエンの弟である「龍」に攫われて、助けに来たティエンと仲直りをしてハッピーエンドでした。
大人の淡い淡い恋をめちゃくちゃややこしいことになった挙句にようやく成就させた話でした。
実はこれ、「ウェルネスマート」という会社の社長を軸にいくつか繋がっている話の一つなので、そのシリーズを探してみると面白いかもしれません、私が読んだいくつかは、それなりの読み応えがあって面白いです。