あらすじ
夫の浮気を疑った妻が、相手の女性に会いに行く。言い争っているうちに、ふたりの身体が入れ替わってしまった!自分の家族や人間関係を違った視点で見てみると、いままで気づかなかったことが見えてくる……。読んだあと、少し人に優しくなれそうな、Ifの世界をリアルに描いた長編小説。
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Posted by ブクログ
面白かった〜。垣谷さんなので、妻が夫と不倫相手に対して徹底抗戦。そして最後は夫をバッサリ切り捨てる痛快なお話なのかと思ってました。でも妻とカノジョが対面する所までは予想通りだったけど、まさか2人の中身が入れ替わってしまうとは…。
真っ赤なロングドレスを着たおばあさんがおかしな呪文を唱えたら2人の中身が入れ替わってしまい大慌て。年齢もバックボーンも全く異なる2人が仕方なく入れ替わったまま生活するのはとっても大変。息子のPTAの役員会議で意見を求められた時の星見のヤンキー言葉が痛快で笑えました。菱子だったら絶対に言えないけど、星見にしたら最もな意見。
元々持ってる考え方を変えるのは簡単ではないけれど、立場が変われば考え方も変わるというのがよくわかるお話でした。
それにしても夫のパソコンを盗み見るのは良くないですね〜。菱子も見なければ勘違いしないで済んだのに。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
39歳の小松原菱子は42歳の夫麦太郎、中学3年の娘実花、小学5年の息子真人と4人で2LDK+Sのマンションに暮らしている。新しいマンションを探しているとパソコン履歴で夫の浮気相手(夫と同じ大東亜製粉株式会社営業三課)の山岸星見のブログを見つけてしまう。夫には直接聞けず、浮気相手に会って話をしようとしたところ『真っ赤なロングドレスをきたババア』に菱子と星見の中身を入れ替えられてしまう。2ヶ月間お互いになりきって生活していくなかで、菱子は星見の同僚達と親しくなり仕事の成果もあげ、星見の母親との関係も修復する。一方の星見も菱子の子供達を自立させ実花の悪先輩との関係も絶たせ、PTAでも発言し他のママさん達から賛同を得る。結局浮気ではなく夫は星見など契約社員だが有望な後輩たち(石黒)を正社員にならせるために仕事を教えていただけであり、菱子と星見がお互いを理解し合えたところで再び『ババア』が現れ2人は元に戻る。
菱子は家族との平和な日々が戻り、パン屋で働くようになる。星見は母親と亡くなった父親の生まれ故郷新潟に祖母に会いに行ったり、製粉会社を辞めて菱子の義父の履物屋に弟子入りしたりして、菱子家族と星見家族の交流が始まる。
【感想】
今までに読んできた垣谷さんの小説の中でも珍しくSF的要素のある作品。「入れ替わってお互いのことを理解し合って誤解が解けてハッピーエンド」とお決まりで分かりやすい展開なんだけど、面白くさらっと読めました。『自分が変われば相手も変わる』
人間関係に悩んでる時におすすめの作品。
Posted by ブクログ
なんとも意味ありげなタイトル…。
浮気を疑った妻と相手の女性の身体が入れ替わってしまう…なんていうとんでもない設定だ。
お互いの立場にたってみて、自分自身や家族を客観的にみてみると、今まで気がつかなかったことがみえてくるもんだなぁ。
菱子と入れ替わった星見が、娘の実花に家庭科のエプロンの宿題に関して啖呵を切る場面は笑った。なぜかって?
私も我が子に言いたくて言いたくてたまらない言葉なのですよ…笑
Posted by ブクログ
「妻と夫の浮気相手の身体が、入れ替わってしまう」よくある設定ですが、自分が変われば相手もこんなに変わるのか!はては子どもの志望校や、義父母の老後の暮らしまでに影響力があるとは!
自分はこれでいいと思って生きているが、他人からみたらどんな印象なんだろう?心配になってきます。
年金で充分暮らしていけるのに郵便配達を続ける、新潟で1人で暮らしている星見のおばあちゃんの言葉。
「自分は世の中で必要とされている人間だ。そう思うと明日が来る意味がある。(略)自分だってまだまだ捨てたもんじゃない。生きてる価値があるんだ、まだ生きてていいんだって、そう思えるんだ。」に、ハッとさせられた。
将来、自分が1人になってしまった時に、思い出せるよう心に留めておきたい。