あらすじ
地図で読み解く、とんでもなくディープで面白い世界史!経済ニュース・国際情勢が面白いほどよくわかる!
本企画は、『地図で学ぶ 世界史「再入門」』の姉妹企画です。前作は「地図を手がかりに、世界史の通史を学び直す」というコンセプトでしたが、本作は、「海峡、山脈、河川といった地形を切り口に、世界史の意外なつながりを鮮やかに読み解く1冊」です。
歴史を動かしてきたのは、王や英雄だけではありません。人とモノがどこを通り、どこでぶつかり、どこを奪い合ったのか――その舞台となった地形こそが、戦争、交易、宗教、植民地化、帝国の盛衰を左右してきました。
本書では、マラッカ海峡やホルムズ海峡のような現代にも直結する海の要衝から、北西航路、アルプス交通路、十字軍を支えた巡礼交易路、アフガニスタンを貫くシルクロード、ラオスの河川交通路、そしてコンゴの大河と資源までをたどりながら、学校では点で覚えがちな世界史を、ダイナミックな「移動の歴史」として描き出します。地図を通して歴史を見直すことで、国際情勢や経済ニュースの背景まで立体的に見えてくる、知的興奮に満ちた教養書です。
著者は、代々木ゼミナール、鉄人エイドなどで予備校講師を務める伊藤敏氏。板書での図解、なかでも正確無比な地図の描写と、「世界史の理解」を信条とした解説に定評があります。
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Posted by ブクログ
いやぁ、素晴らしい本であった。世界史を人な流れ、シーレーンや陸路に求め、
第一部のシーレーンでは、マラッカ海峡とホルムズ海峡とアフリカの角(ソマリ半島)を取り上げる。これはまさに現在のイラン戦争の背景となる歴史でありとても勉強になった。
第2部の北西回路は温暖化により利用可能となった北極海であり、トランプのグリーンランド発言の背景となるものだ。
第3部のアルプス交通路は、スイスの歴史とも言うべき内容であり、スイスが収容改革でも大きな影響を与え、現在のアメリカにも大きな影響を与えている。
第4項の巡礼交易路は十字軍に関する記述であり、この本を読んで初めて知ることがたくさんあった。十字軍を表面的になぞっただけではその後の世界史がわからない。
第5部のシルクロードは、アフガニスタン史とも言うべき内容で、なぜ大国がこことかかわって常に挫折している理由がよくわかった。
第6部の内陸交通路はラオス史とも言うべき内容で、むちゃくちゃ面白い。
第7部は大河と資源というテーマであるが、コンゴ史だ。現代のアフリカが抱える問題の深層がわかる。
現代を理解するのに必読の書だと思いました