【感想・ネタバレ】地獄の花 他一篇のレビュー

あらすじ

人類の一面は確かに動物的たるをまぬがれざるなり――外遊前の荷風が,道徳や正義を掲げつつも情欲や権力欲に揺れる人間の本性と社会の裏面を描き出す.初対面の森鴎外から「地獄の花はすでに読みたり」と励まされ,創作欲を高めた荷風の出世作.同時期に執筆された鮮やかな短篇「闇の叫び」も併収.解説=中島国彦

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Posted by ブクログ

表題作と、「闇の叫び」という短編が収録されている。どちらも酷い話である。若い女性がひたすら追い詰められていく。その原因の一つは大衆の下劣な関心をかきたてる新聞の報道なのだが、現代ならバズり狙いのSNSということになりそう。宗教というものの空虚さをドライに描いていたり、ヒロインが暴行される場面を小田原の深夜の海辺の荒々しさに重ねて描くあたりには凄みを感じた。

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2026年06月19日

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