無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
特殊なプロット、気を衒う表現、各種のトリック、現代の作家はそういった飛び道具に便りがちだ。全く飛び道具のみで構成されている作品すらある。しかもそれを賞賛する人が数多くいて、あたかも正統派の文章から逸脱することが当然であるかのような印象を受ける。
果たして過去の作家陣もそうだったのか。
否、自らの描写力のみで戦い続けていたのだ。
永井荷風とはまさに描写のみに生き、描写のみで文壇を魅了してみせた作家だ。言葉の隅々に凄みがあり、華があり、細部に宇宙が宿っている。読む者に無限の彼方を夢想させる。底なしの沼からふつふつとこみ上げてくる怒りや思考を破壊する愛が手に取るように感じられる。そう、一本通しただけのシンプルなストーリィに森羅万象が宿っているのである。
あなたが読んでいる本、それはどんな本だろうか。
芯があるか?
凄みがあるか?
混沌と際限なきエネルギーが、込められているのか?
ないだろう?
ならば今すぐ本を閉じなさい。
迷うな、前を向け。
本当に読むべき本を読みなさい。
人生は短く、儚いものなのだから。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。