【感想・ネタバレ】アトンの娘(1)のレビュー

あらすじ

古代エジプト王朝、常に権力の頂点に立っていたのは「神の子」といわれる王(ファラオ)であった。今から約3550年前、古代エジプトが勢力・文化ともに最盛を誇った第18王朝期、エジプトは多神教だったが、アメンホテプ四世と王妃ネフェルティティは、絶対無二の存在としてアトン神を信仰しようと、宗教改革をはじめた。その頃、二人の第三女、アンク=エス=エン=パ=アトン(アンケセナーメン)は姉たちに囲まれて幸せに暮らしていたが…ツタンカーメンを支えた王妃アンケセナーメンの波瀾に満ちた生涯を描く!

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Posted by ブクログ

【神と権力争いに翻弄された、13歳の若き王妃】

ツタンカーメンは有名だけど、その妻アンケセナーメンはどんな人物だったんだろう?と興味を惹かれて手に取った作品。

表紙の独特な髪型に「本当にこんな髪型だったの?」と驚きつつ読み進めると、内容はまだ序章ながら衝撃の連続でした。

漫画『王家の紋章』のような歴史ファンタジーとはまた違った意味で、とにかくリアルで面白い……!中身は驚くほど生々しい超一級のサスペンスです。

唯一神の信仰に狂っていく父、純血を守るための歪な婚姻システム、そして王族の肉体を蝕んでいく謎の病……。「これは神の呪いなのか?」と、ページをめくる手が止まりません。

何より、大人たちの権力闘争と親の狂気に巻き込まれていく、当時わずか13歳の主人公の心理描写がとにかくエグいです。
子供ながらに政治や「神とは何か」を考え、悩み、葛藤し、ドロドロした大人の世界で大切なものを失っていく姿が切なすぎる。

純血と権力を守ろうとするエジプト王室の行為は、どこか日本の昔の天皇家に似ているような気がする。
歴史の教科書では数行で終わる「アマルナ宗教改革」の裏側で、この『アトンの娘』がどんな運命をたどるのか、次巻が楽しみです!

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2026年09月22日

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