あらすじ
自らの意志を貫き、愛に生きたおきゃんな江戸娘・お順の波瀾の生涯。
兄の剣の師との叶わぬ恋の末、佐久間象山に嫁ぐも・・・。
お順の人生を彩る五人の男たち。
父・勝小吉
初恋の人・島田虎之助
夫・佐久間象山
兄・勝麟太郎(海舟)
謎の剣客・村山俊五郎
さらに松陰、龍馬、土方歳三らも登場する
幕末から明治を描く長編歴史小説
<目次>
第一章 小吉の放ほう蕩とう
第二章 虎之助の野や暮ぼ
第三章 象山の自うぬ惚ぼれ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
勝海舟の妹から見る幕末。前編。
初恋の人に添えるかと思いきや、佐久間象山の妻となる。
その事によりさらに幕末の混乱に巻き込まれていく。
初めて江戸を離れる事になり、その後の人生はどうなるのか。
Posted by ブクログ
武家に生まれたものの、明治維新を迎え幕府は崩壊、時代は幕末の動乱。報われない一途な恋もし、25歳も年の離れた人に嫁いだものの夫は暗殺され、どうしようもない男に惹かれてしまう。時代に翻弄されながらも歴史とともにたくましく生き抜き、恋をし続けた女の一生を感じます。
Posted by ブクログ
おきゃんな江戸娘順の父、 勝子吉はなかなかおもしろい人だったようだ。問題は多いが愛嬌があり、人に好かれる資質があった。その娘として育ち、周辺の男たちや政治の動きもしっかり読み取る賢さを備え、初恋の島田虎ノ助への愛を貫く。結局は結婚しないまま亡くなってしまうのだが……。
この著者の作品は初読み。順の人柄もあってか、明るい作風だと感じた。
Posted by ブクログ
勝海舟の妹?
ということで読んでみました。全く幕末を理解していない私ですが、とても読みやすかったです。
海舟の妹・順と関わった5人の男性を中心に描かれています。
佐久間象山の妻になったことすら知らなかったんですが、面白かったー。
上巻は象山さん蟄居することになったところまで。