【感想・ネタバレ】私と悪魔の100の問答 Questions & Answers of Me & Devil in 100のレビュー

あらすじ

親の事業が失敗し、マスコミに叩かれ、学校にも行けなくなった葛葉紅葉、十七歳。世界中を敵に回した女子高生に、悪魔が契約を持ちかける。その条件とは命を捧げること――ではなく、そいつの「100の質問」に答えることだった……。追い詰められた少女と、尻尾の掴めない男が出逢うときに生まれる、奇妙で不思議な対話の先に待つものは……?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

言葉遊びですが、言葉一つ一つが哲学。正解も不正解もない。
考えという行為の難しさ。
人間とは比較するいきものだといいますが、そんな感じですね。
この本は人におすすめすることはないとは思いますが、中々興味深い参考文書代わりにはなるかもしれませんね。
ある意味で、『なぜ?』と聞くはずれ君が実は人間らしい人間かもしれない。
私たちは、ありのままの世界をただありのままに生きてるだけ。
それは本当の意味で生きているのか、いないのか。
難しい議題な本でした。

ただ、紅葉がどういう結末を迎えたのかが理解できない。
この後どうなってしまうのか、『システム』とは、『アンティ』とは。
まぁ、そこは『私と悪魔』にとって必要ない部分なのでしょうね。
あくまでも、この作品は問答。
そこが主軸なのです。

ですが……これを小説というのか、哲学書として読むのか。中々判断がつかないものです。
物語としては、ただ少女が事件に巻き込まれ、ヒーローになっていく。
その裏をかき回しているのが悪魔である人物。
でも、それはあくまでも自分のために利用するからそうしただけであって、そもそも100の問答は必要ない。
しかしながら、そこをとると思惑通りにいかない。
まぁ、よくできてる設定なんですが、なんとも不思議感ですね。

悪魔の定義とは何か――それは読んだ人が思うもの次第ですね。

0
2014年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「悪魔」の問いに少女が答える、問うのがメインで答えはない問いなのは前書きのとおり。
この作家さんの作品は多分読んだことがない。楽しく読めました。
ほぼ会話ですけど、それが悪くない。紅葉ちゃん良い子。

0
2014年11月03日

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