【感想・ネタバレ】高野連(新潮新書)のレビュー

あらすじ

飛びすぎる金属バット、球数制限、暑さ対策、7回制の導入……。汗と涙と青春の舞台、甲子園をめぐっては近年、さまざまな問題が指摘されているが、「改革を阻む最大の元凶は高野連」との見方は根強くある。果たして、高野連は本当に「悪の総本山」なのか。関係者への綿密な取材と歴史の検証によって、高校野球を取り巻く「問題」の本質を探り、あわせて改革の方向性を提言する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

今では高校生のイベントという枠を超えて日本の一大イベントになってしまった甲子園と高校野球。その高校野球を統括する団体である高野連というのは、過去の経緯から「悪者」
になりがちな組織である。
ところが、本書の著者によると、高野連はかなり変わってきており、むしろ最近では先進的な取り組みに手をつけるようになったとのことである。

本書は、その高野連の成り立ちから現代直面している課題までを、まさに縦横無尽という感じで取り上げていく。本書を読むと、彼らが取り組む問題というのはどちらかというと、高校野球だけの問題ではなく、日本全体の問題ではある。ただし、高校野球の場合、甲子園で全国大会を開催するというドグマがあまりにも強すぎて、打ち手が少なくなってしまっているというのが印象だ。

また、本書に書かれている通り、高校野球というのは、指導にライセンスが要らず、様々な人間が、ある意味自分の思い込みで指導ができる世界にある。そういった中で、高野連が最新の取り組みをやろうとしたとしても、現場の反発があるというのは変わらないのだろう。

個人的には、かつて国立でサッカーをするといった価値観で統一されていた高校サッカーの冬の選手権が今では一つの大会になったように、一度改革を始めてしまえば、意外と甲子園である必要はないのではないかと皆が気づく気がするのだが、なかなかその一歩を踏み出すというのは難しいのだろう。

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2026年08月09日

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