あらすじ
独占欲も、結婚願望もなかったのに、なんで――?
女同士の不倫に耽る友達、凡庸な不倫にはまった私。
現代台湾から届いた、愛の矛盾に食らいつく複雑恋愛小説!
「恋以外にするべきことがたくさんある。
でも、『私』を粉々にする引力がここにある」
高瀬隼子さん激震
フェミニストを自認し、作家を目指す「私」が
うっかり迷い込んだのは、落ち目の映画監督とのありきたりな不倫。
夫がいる友達は女性上司と肉体関係をもち、
心を病む父とクセの強い母は相変わらず。
「そう、結婚なんかしてる僕は、万死に値する。」
婚姻にまつわる不条理、湧き上がる怒りと孤独……
すべてを振り切り、ある行動を起こしたとき、
思いがけず手にした〝新たな景色〟とは?
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Posted by ブクログ
社会のことも、家族のことも、自分のことも、何も知らないまま誰かを好きになって、自分が子どもだったのだと気づく女の人の話だった。
人生で出会う人は、甘い記憶も苦い思いも、全て無いよりはいいよね。
心の通わない家族も、名前もなければ将来もない関係も、無いよりはいいよね。
無いよりはいい、と心から思えるのは、誰にも寄りかからずにいられる大人になったからだよ。
チャーリーは「君は僕を憎んでる」と言ったけど、主人公の世界に本当の意味でチャーリーが現れたのは最後のシーンだけなんだよね。
主人公は自分のことをうまく愛せずに、自分への苦しみをチャーリーに向けてただけ。
今度はもしかしたら、「対等に」「向き合える」んじゃないか、と希望を持たせるような最後だったけど、
現実には別の相手とそうすることが多いよね。
面白かった。