【感想・ネタバレ】余命一週間の探偵としてのレビュー

あらすじ

ハロウィーンの晩。27歳のジェットは、何者かに殴打されて意識不明となってしまう。緊急手術を行い2日後に目覚めたものの、医師によると、彼女の脳内には確実に動脈瘤が形成されると考えられ、いずれ破裂して死に至るという。手術はほぼ不可能。余命1週間を宣告されたジェットは死ぬまでに自分を襲った犯人を見つけると誓い、幼なじみのビリーと調査を始める。だが、容疑者は身近な人物ばかりで……。究極のタイムリミットに挑む探偵役が、必死で謎を解き明かしていく。『自由研究には向かない殺人』の著者が放つ、圧巻の犯人当てミステリ!/解説=上條ひろみ

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Posted by ブクログ

#余命一週間の探偵として
#ホリー・ジャクソン

自分の余命が残り一週間という、究極のタイムリミットを前に展開するサスペンスミステリ。刻一刻と迫る期限。テンポもよく中だるみも一切なし。こちらもページをめくる手が止まらない。今年読んだ作品の中で、時間あたりの消費ページ数の第1位かもしれない。
ピップシリーズとも共通するご近所さんミステリが今回も健在。やっぱりホリー・ジャクソンは、タフな女性主人公の描写が本当に上手い。ジェットの強さを目に焼き付けておきたいよ。
そして、今回も作者の謝辞が最高でグッとくる。これからも最高の作品たちを期待したい。

#読書好きな人と繋がりたい

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2026年07月11日

Posted by ブクログ

(一足お先にプルーフで読ませていただきました)

ホリー・ジャクソンの新作ということで楽しみにしていた一冊。600ページ超の大作ながら一気読みだった。

ハロウィーンの夜に突然の襲撃に遭った主人公が、余命一週間の間に自身の殺人事件を解決しようと奮闘する、強烈な物語に序盤から引き込まれた。
著者の他の作品と同様に、家族や親友など近しい人たちの関係性や過去の出来事が徐々に明かされていく過程はスリリングで見事。

原題は“NOT QUITE DEAD YET”
残された時間の愛おしさ、無常さ。
死にゆく者と死なれゆく者の後がない心理に胸を締めつけられた。
限りある時間をどう生きるかという問いを深く突きつけられた、忘れられない一冊になった。

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2026年07月07日

Posted by ブクログ

期待を裏切らない没入感と、読後に深い余韻を残す人間ドラマだった。

主人公ジェットとビリーのバディ関係は『自由研究には向かない殺人』のピップとラヴィを彷彿とさせ、異性の友人という関係性の描き方はさすがの一言。
二人の間に流れる信頼や微妙な距離感を書くのが本当に巧み。

メインとなる事件には関連する様々な謎があり、随所に散りばめられた伏線とその鮮やかな回収が続く展開で、興奮が保たれて一気読み。

ミステリとしての面白さだけでなく、人間の描き方が深い。
死を前にした防衛本能のように、皮肉やブラックな“死人”ジョークを連発するジェットが辿り着いた心境の変化は、「この1週間があってこそなんだな」と頷ける。

賛否分かれるかもしれないが、ビターな余韻を残す展開も、犯人にとって最も残酷な因果応報だと感じた結末も、個人的にはホリー・ジャクソンらしさを感じて最高だった。

単なる犯人当てのパズルに留まらず、理不尽な現実に直面した登場人物たちの葛藤や、綺麗事だけでは終わらないほろ苦い結末まで、ミステリとしてのスリルと人間ドラマの残酷な美しさが高いレベルで融合した作品だった。

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2026年07月12日

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