あらすじ
ハロウィーンの晩。27歳のジェットは、何者かに殴打されて意識不明となってしまう。緊急手術を行い2日後に目覚めたものの、医師によると、彼女の脳内には確実に動脈瘤が形成されると考えられ、いずれ破裂して死に至るという。手術はほぼ不可能。余命1週間を宣告されたジェットは死ぬまでに自分を襲った犯人を見つけると誓い、幼なじみのビリーと調査を始める。だが、容疑者は身近な人物ばかりで……。究極のタイムリミットに挑む探偵役が、必死で謎を解き明かしていく。『自由研究には向かない殺人』の著者が放つ、圧巻の犯人当てミステリ!/解説=上條ひろみ
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Posted by ブクログ
4.5くらい。
面白かった。
余命が一週間しかないので、多少強引に捜査が進んで面白い。
頭に動脈瘤という爆弾を抱えているので、頭をぶつけたり危ないことをするとヒヤヒヤしてホラーだった。
徐々に身体機能が落ちていくのもホラーだった。
主人公の最期の一週間。最期の“生”って感じで良かった。
ソフィアと言い合いになって、どっちが連絡を取らなくなったのかうやむやになってたけど、これは主人公のジェットのほうがおろそかになっていた、というのが真相かなと思った。ビリーのことも放置してしまう性分なので。
ソフィアが薬を塩に変えていたのぞっとする。虐待しそう。こういう、自分は正しいことをしている、自分にはこの行動をとる許される理由があると思い込んでいる人間はきつい。
面白いが。
なんだかんだジェットは生き延びないかな~と思ったが、さすがホリー・ジャクソン。真相を知らずに逝ってしまうとは。そしてラストもすごい。
父親スコットはジェットの腎臓が移植されて生き延びられるのだろうか?
ダイアンの不貞は結局バレたのか。
ビリーの父親ジャックは本当に死んだのか?
ルークは罪を免れるのか?メイソン建設はどうなるのか?
ソフィアとの結婚生活は続くのか?
色々どうなるんだってところで終わる。人生みたいに。
でもビリーはジェットに愛された、自分は愛されても良い人間なんだと実感できるようになったので、未来はまあまあ明るそう。
面白かったな~。
Posted by ブクログ
日本でもお馴染みとなったイギリスの作家、ホリー・ジャクソン。邦訳は、中編含めて6作目。今作も前作「夜明けまでに誰かが」と同じくノンシリーズ。なのでここから読んでも全く問題ない。
ハロウィンの夜、誰かに頭を強打されたジェットは、余命一週間と宣告される。成功の見込みが低い手術を受けることをせず、自身の手で犯人を見つけることを誓うジェットだが…
自身の命が一週間後に尽きるという、タイムリミットもの。デスゲーム的なものとか、マフィアに猶予されているとかじゃなく、ただただ病でここまで短いリミットがある状況はなかなか珍しい。無謀な捜査の説得力にもなっていて、医療的にはファンタジーかもしれないけど、ぐいぐい読ませる原動力になっている。
振り返ると、そこまで展開に大きな浮き沈みはないのだけど、そのことに気づかないくらいに没頭してしまう作品。個人的には、これまで邦訳された作品の中で一番好き。
ミステリとしては、序章でほとんど全ての主要登場人物が出てきて、道中の伏線も丁寧に張られている。手堅く、安心して読めるなぁと。
この設定なので、ものすごいハッピーエンドになることは誰もが思っていないと思うけど。どう着地するか、楽しみに読んでほしい。
Posted by ブクログ
容赦ないラストの展開に思わずため息
やはりホリー・ジャクソン、恐るべき!
余命1週間と言われたらどうする?
普通なら愛する家族と共に穏やかに過ごすだろう
しかし27歳のジェットは、残された1週間で自分を襲った犯人を見つけるという大胆な選択をする
幼い頃に姉を亡くしているジェットにとって、死は遠い存在ではなかったのかもしれないが、信じられない行動力で、次々と秘密のベールが剥がされていくスリリングで衝撃的な1週間
そしてそれは親友ビリーとの絆、自分のホームを確信した1週間でもあった
ジェットのかけがえのない濃厚な1週間を堪能し、余韻にひたりました
この作品も数年後、ハロウィンの時期にNetflixで映像化される気がします
観る観ないは、ビリー役の俳優さん次第かなぁ、と勝手に妄想しております(歌声も重要!)
Posted by ブクログ
「まだ死んでない」
濃密な一週間
普段、我々一般人が過ごすことのない一週間
ジェットはその目的のために費やそうとした
その僅かな時間の中で、生の意味、自分の存在意義をはかろうとした
迫りくる確実な死
怯え、焦り、悩みながらも自分を殺した犯人に迫ろうと駆け抜けた
その一週間に、いつもそばにいて寄り添っていたビリー
プラトニックながらも他の誰ともかえがたい強い絆
何かのタガが外れて底なしに笑い合う二人が愛おしかった
ミステリとして読めばたぶん、最上級のものではないと思う
けれど物語を紡ぐ作者の想い、引き込ませる筆力、翻訳者の情熱、それらがひしひしと伝わってくる小説
ジェットの強い意志が心に伝わってくる小説
Posted by ブクログ
面白かった〜。結末は切ないけれど。
どこかピップの面影のあるジェットが
文字通り死にそうになりながら減らず口をたたき、不謹慎な冗談を投げつけ
そしてアクシデントや妨害にもめげず、真相にたどり着こうとする熱意と行動たるや…ホントに言葉にならない。
メイソン家とフィニー家の人たちは色々なものを失い
その原因が全て十数年前の、ありふれたご近所不倫から始まっていたというのがやりきれない。
Posted by ブクログ
ぐふふ
え〜の〜
やはり生まれた時から一緒の異性の幼馴染え〜の〜
って独特の視点!
ホリー・ジャクソンのサスペンスミステリー『余命一週間の探偵として』に独特の視点からの感想!
いやでも、これはもう最強設定じゃん!
昔からそうだし、未来永劫そうだよね
しかも万国共通
でもってあーた、男のほうは自分の気持ちに気付いてるけど関係を壊したくなくて蓋をしてて、女の方は一番の親友むしろ兄弟と思っていたけど…って最強過ぎるやろ!
こんなもんどう考えたって「ぐふふ」以外の感想ないわ!(ある)
そしてそんな最強設定の二人が探偵となって事件解決に挑むんだけど…
なー
ホリーさんですよ
あのホリーさんですよ
『自由研究には向かない殺人』シリーズで賛否を巻き起こしまくってくれたホリーさんですよ
ひと筋縄では行かないと思ってたけど、またこんなことしてきやがった!
もう!(# ゚Д゚)
Posted by ブクログ
今年読んだ本の中で一番面白かった!
最近集中力が落ちてきたのと遅読なので600ページ越えのミステリーで身構えたけど、さすがホリー・ジャクソンは読みやすい。もちろん翻訳の良さもあると思う。気付いたら夢中になって読んでた。
ジェットは犯人を見つけるために不法なことまでやってしまってハラハラしつう、死ぬまでになんとか犯人を特定してほしいと願いながら読む。実は序盤から犯人が分かってしまっていたけど真相や動機を知るとほろ苦い気持ちになった。
Posted by ブクログ
ハロウィーンの夜に何者かに頭を殴られ、重傷を負った27歳のジェットは辛くも一命をとりとめる。しかし負わされた傷のせいで、一週間後には脳動脈瘤が破裂し死に至るであろうことを宣告される。最期の一週間を過ごすか、それとも可能性の低い手術に賭けるか。ジェットが選んだのは、残りの一週間で自分を「殺した」犯人を見つけることだった。スリリングで切ないタイムリミットミステリです。
持病のせいで仕事も辞め、モラトリアムな生活を送っていたジェット。「時間はたっぷりとある」「あとでやる」と口癖のように言っていた彼女にいきなり突き付けられたタイムリミットはあまりに過酷です。誰が犯人なのか、そしてなぜ自分が襲われたのか何もわからないまま、幼馴染のビリーの協力を得て捜査を始めるジェットの姿は前向きで力強いのですが。死を目前にして平気なはずはないだろうという当たり前のことを考えてしまうと、何とも言えない気分になります。残り時間が限られているからこそなりふり構わず突き進む姿には頼もしさと共に少し不安もありました。だけど懸命に支えてくれるビリーの存在にはものすごい安心感があります。この二人がともに過ごした一週間は本当に素敵。だけどもっと彼らに時間があればいいのに、とも。
次々と明かされる人々の秘密、徐々にジェットを蝕む死の兆候、そしてジェットとビリーを襲う危機、山場だらけで読む手が本当に止まりません。ジェットが生き延びる道がないのは分かっているので、その結末にたどり着きたくない気持ちが強いのだけれど、それでも展開が気になるのでどんどん読んじゃう……。
Posted by ブクログ
待ってました、待望の新作!
今作のジェット&ビリーは、“向かないシリーズ”のピップ&ラヴィを彷彿とされるコンビで、“向かないシリーズ“が大好きなので、またこういう二人で一緒に事件を解決する系で嬉しかった。
でもストーリーは相変わらず残酷で、救いがない…。
今作は、殺人事件が起きて、犯人探しをして、犯人や動機等が判明して事件解決。という単純なものではなく、人それぞれが抱える悩みや葛藤が複雑に絡み合って、結果として起こってしまったというお話。
優しさや愛情って、時に狂気にも変わってしまうんだな…と感じた。
Posted by ブクログ
とっても面白かった。
主人公が死んでしまうと分かりながら読み進めるのは心が握りつぶされる程に辛かったけど、主人公の強さに励まされながら読んだ。
限りある命となったからこそ日常の何気ない瞬間を愛おしく感じたり、時間が勿体無いと感じたり、砂時計の残りが少なくなるにつれ目的を果たす事だけでなく主人公の価値観や人との関わり方が変わっていくのも良かった。
ただ出てくるやつがみんなクズ。
お母さんは自己保身で他責ばかり、父親は優しいがどっちつかず、ルークも言ってる事とやってる事が違いすぎる、ソフィは元親友のくせに殺人未遂のクソ女。なんなんだよ!主人公があと少しで死ぬというのに身勝手な奴ばかり。
ビリーだけが終始いい奴。ビリーのために星を5に。ビリー最後までジェットのそばにいてくれてありがとう。
Posted by ブクログ
めっちゃ面白かった!この作家の本、大人気みたいだけどそりゃそうだ。まず訳がいい。軽快で読みやすいし。外文は訳がうまくてナンボだから。生命のタイムリミットが決まってる中で自分を襲った犯人探しは超ハラハラだし、主人公ジェットの心境の変化の吐露はウルウルするし、600ページ越えノンストップミステリー最高!それにしてもミリーといいジェットといい、外文の作家さん達、ずっと心に残る応援したくなるような強烈な魅力を持つ女性主人公を造形するのが上手いなぁ。家の積読の山に「夜明けまでに誰かが」が埋もれてた!ここにきて海外ミステリーにハマりそう!
Posted by ブクログ
ミステリーとしても面白かったし、死を迎える人間の描写としても面白かった。
ところどころのアメリカンジョークでテンポ悪いなと最初は思ったが、死に直面してもなお軽くジョークを言えるジェットの生き方に心動かされた
感情移入してしまい、相棒に対しての想いを伝えるシーンでは泣いてしまった。
Posted by ブクログ
なんというか、すごい。とにかくすごい。読み終わって最初の感想は、「こんなこと一般流通書籍でやっていいんだ!!」だった。(やっていい。)
メタ的な視点で言うと、「自由研究には向かない殺人」から始まるシリーズと「夜明けまでに誰かが」には物凄い濃度の「クソ男は更生しない!!!!!!!!死ね!!!!!!!!!!!!」という作者の怒りを感じていて、それも全く悪くないんだけど、さすがに同じ味がするな〜と思ってた。でも今回の小説にはそれをさほど感じなくて、どちらかというと「一つの側面からしか物事が見えなくなった人間の愚かさ」が強く描かれていたのかなという感じがして、とても読みやすかった。やっぱりホリー・ジャクソンは天才なんだな…。
内容としては間違いなくミステリーでありながらも、「殺された」女性が余命1週間を費やして「生きた」、人生と愛の話。登場人物みんながままならなさを抱えていて、残酷で、救いがなくて、喪失に満ちていて、でも確かに、灰色の人生が鮮やかに色付いていく1週間を追った物語だったと思う。
そしてジェットとビリーが可哀想なのはそうなんだけど、パパ……パパがあまりにも可哀想すぎる……。パパが何をしたって言うんですか? 優しすぎただけで…まぁちょっと不器用だったかもしれないけど…でも優しいだけの人が…。妻が向かいの家の男と不倫していて、長女は長男に殺されていて、毒(塩)を盛られ、次女を殺され、会社は燃え、長男は自分の子じゃなかった挙句に人を殺し、なんかもう、ここから入れる保険は無くないですか?と読み終わってからずっとパパのことを考えている。レジー、レジーだけがパパの救いだよ。ずっと一緒にいてあげてね…レジーだけはパパを置いていっちゃダメだよ…頼むよ…。
Posted by ブクログ
死を前にした人間がワガママになるのは、いけないことなのか。
すごく"死"とは正反対のバイタリティを感じた。
謝辞にあるように、きっと事あるごとに私はジェットの強さを思い出すだろう。
自らの死をカウントダウンするなんて、どんな気持ちなんだろうか
最悪が更新されていくなんて、どんな気分なんだろうか
『死にたくない』どんな想いで発したんだろうか
節々で、涙がとまらなかった。
人間関係が複雑に絡み合っていて、何を信じたらいいか分からなくなってしまう本作だった。
ホリー・ジャクソン著の翻訳済み作品は全て読んできたけれど
そういった表面上に現れないような澱みを書くのがうまいなあ、という感想を上塗りしていくのが、出るたびに読んでしまう魅力なんだろう。
真相の最奥には触れなかったけれど、真実の最愛に包まれて逝ったジェットはきっと幸せだった、と、信じてる。
Posted by ブクログ
あまりにも凄すぎる。
タイトルからしてすごい。
探偵こと主人公ジェットは、タイトルどおり物語の序盤で「殺される」。
頭を3回も殴打されたことで、1週間後に死ぬかすぐに手術台の上で死ぬかの二択を選ばなくいけなくなるジェット。1週間の余命と闘いながら幼なじみのビリーとともに「自分の殺人事件」の犯人を探す…というストーリー。
ビリーがね…もうね…ほんと…
この作者の描くワトソン役の男の子、ほんといい。
『自由研究には向かない殺人』シリーズのピップとラヴィみたいな素敵かわいいコンビで、ジェットが余命1週間なのがほんとつらい。
ストーリーの面白さもいいし、ラストもよかった。
主人公はピップに似てるかな。
頭が良くて口が悪い。そして憎めない可愛さ!
とっても面白かったです!
今年では一番かな。
『夜明けまでに誰かが』はまだ途中。
ところでビリーがジェットに「刑事殿」とかそういう言い回しのシーンあったような…(見つけられない)
ピップとラヴィにも同じようなやりとりがあって、ちょっとニヤニヤしてしまった。かわいい
はー、とても面白かったな〜
Posted by ブクログ
「自由研究には向かない」シリーズのホリージャクソンの最新作。彼女は作者名を見ただけで買ってしまう作家の1人。
27歳のジェットは、自宅にいるところを何者かに襲われ、頭を何度も強打され瀕死の状態に陥る。一命は取り留めるが、脳の奥に動脈瘤が形成されつつあり、一週間後にはそれが破裂して死に至る旨を医師から聞かされる。手術しても成功の可能性は著しく低い。
彼女は残された人生の時間を、自分を「殺害した」犯人の究明に充てる決心をする・・・。
面白さは期待を裏切らなかった。
タイムリミットが迫る中での犯人探しというサスペンス、巧みなミスリード、ミステリー好きも納得の意外な犯人と、相変わらずこの作家の好調ぶりが伺える。
惜しいのは翻訳。ジェットの台詞が舌足らずで、まるで「自由研究・・・」のピップのよう。10代の少女と同年代のボーイフレンドのイメージが浮かんでしまう。
Posted by ブクログ
前作とおなじく、つよい女の子の主人公とサポートするやさしい男の子の組み合わせでとてもすき
それはそれとして、ひどいことがおこってそれが解明されるのに誰ひとり幸せにならないのでつらい
Posted by ブクログ
この作者さんの作品は、【自由研究には向かない殺人】のピップや、【夜明けまでに誰かが】のレッドなど、性格に違いはあれど、機転の効く頭脳明晰な主人公が、あらゆる媒体を駆使して令和の謎解きを展開するのが魅力的だ。
本作で主人公に据えられたジェッドは、なんと犯人にたどり着けないまま死んでしまう。これまでの作品を愛読してきた自分には、雷が落ちたような衝撃だった。なんという消化不良…と思ったが、これはジェッドに対する作者の優しさかもしれないとも思った。犯人は彼女の愛する人の父親。もしも真相を突き止めてしまっていたら、2人はあんなに美しい最期を迎えられただろうか?ジェッドは、ビリーと謎解きすることで、これまでの人生で得られなかった充足感を感じながら死ねた。真相が明らかにならなくても、得るものがあったのだ。
これまでの作品のようなミステリと思いきや、今回はジェッドとビリーの物語であり、事件はその契機に過ぎず、新しい切り口を見せてくれた。
Posted by ブクログ
600ページ↑だけど読みやすかった
ハウスメイドほど多くはないけど、海外テイストのユーモアがかなり好み
余命1週間で犯人を見つけてやろう!と思うバイタリティがすごい
実際にこんな人間はいるのかな、、
ゴールデンスランバーでも同じことを思った記憶
登場人物は全員クズのうえ、真相に関係ないところのクズだから、犯人を見つけたい主人公目線だと邪魔すぎる。物語としてはいろんな展開で飽きない。
Posted by ブクログ
ハロウィンの夜、何者かに殴打され生死の境をさまよったジェット。奇跡的に助かったものの、後遺症から余命1週間を宣告される。
彼女は幼馴染のビリーと自分を殺した人物を見つけるべく捜査を始める。
被害者が一命をとりとめて、犯人を探し出そうとするという設定はもちろん斬新でおもしろい。でも、それ以上に死というタイムリミットが制約からいつしか無敵感と潔さに変わっていくところが新鮮だった。
「いいでしょ、もうすぐ死ぬんだから」の圧倒的なパワー。生前(という言い方をあえてする)何かを成しとげなくてはという強迫観念にも似た強い気持ち。この二つが合わさったジェットはさながら暴走機関車。
「やりすぎだろ、おいおい…」と思う一方、「いいぞ、もっとやったれ」と彼女を応援してしまう自分もいた。
犯人を探しにとどまらず、これをきっかけに彼女が残り少ない自分の人生を取り戻していく。この仕掛けが一番私に刺さったなあ。
登場人物みんなの後ろ暗い秘密がイモづる式に明らかになって、最後結末に収束していく様は読んでいて気持ちいい。
ただ。いかんせん、ラストの展開に救いがない…!
私が海外の作品をあまり読まないからか、エンジンがかかるまでかなりの時間がかかったのはちょっと残念だったな。1/3過ぎたあたりで急にスピード感が出てきて、ラストは一気読みしてしまった。
最後に一言。
ビリー、おまえは本当にいいやつだな…
Posted by ブクログ
ハロウィーンの晩に何者かによって自宅で頭を殴打された主人公は、それが原因でやがて脳内に手術で動脈瘤が形成される。手術は不可能で、その破裂により余命は1週間と宣告された主人公は幼馴染と共に捜査を始める。。。
タイムリミットミステリーでページを捲る手を止められない面白い物語だったが、女性主人公と歳の近い男性バディ、頼りにならない無能な地元警察、真犯人は幼馴染の父親など、「自由研究には向かない殺人」とほぼ同じ構造なのは残念。それを差し引いてもお勧めしたい作品ではあるのだが。
「自由研究には向かない殺人」を読んでいなければ、間違いなく⭐︎5つの作品。
Posted by ブクログ
【2026年100冊目】
ハロウィンのバカ騒ぎの夜、ジェットは殺された――後頭部を殴られ、意識を取り戻しはしたものの、余命は一週間だと告げられる。限られた時間の中、友人のビリーと共に捜査を始めたジェットだったが……私を殺した犯人は、私が探し出す。「自由研究には向かない殺人」で一世を風靡したホリー・ジャクソンの最新作。
最初は主人公のジェットのことがあまり好きになれなかったのですが、犯人探しが進むにつれ、ジェットの心情も深掘りされていき、どんどんと「頑張れ!」という気持ちになっていきました。
腎臓に疾患があるというハンデを持ち、何かを成し遂げるという経験をしたことがなかったジェット(唯一達成したものは忌まわしい記憶と共にあるという……)。なのに、ハロウィンの夜に殺されかけ、告げられた余命はわずか一週間。そもそも設定の時点で面白いのですが、一週間という短い期間をジェットとビリーの濃い物語として追いかけることができました。
ホリー・ジャクソンさんはまさかの展開にするのが上手い作家さんなので、今回もそこそこ翻弄されました。最後も予想がつかなかったですね、油断ができなさすぎる。
既に次回作が楽しみです。次はどんなお話を見せてくれるのか。期待して待ちたいと思います。
Posted by ブクログ
ホリー・ジャクソンの新作、楽しみにしてました。
パワフルな主人公とキュートな相棒で謎解きする感じが、「自由研究に向かない殺人」を彷彿とさせる仕上がりですね。あと、自由研究よりも映像化が向いている作品なのでは、と。
ただ結構分厚くて読むのは大変でした。
あと、結末は。。そんなスッキリ感は無かったですね、個人的に。強くお薦め出来ないという事で、星マイナス一つです。
Posted by ブクログ
殺され損なって1週間の猶予ができ、その間に犯人を見つけるという思い。そのバイタリティと次々に表れてくる家族や周りの人たちの秘密。こんなにも平和そうに見えて後ろ暗い家族があるのかと驚く。また、主人公に協力する幼馴染のビリーの献身やその会話の切なさ、ミステリーでもあるけれど素敵な恋愛小説だ。
Posted by ブクログ
みなさん思ってるだろうし、こんなこといったらストーリー始まらないのですが、頭に重傷負ってるのに、普通に動いていいの?ハンマー持ち上げても大丈夫?と思いましたね。思考も普通にできてるし。そんな疑問が常に湧きましたが、楽しく読めました。ラストはちょっと整理不足では?事実がいきなり現れたようで、もったいないなあ、と思いました。
Posted by ブクログ
何者かに頭部を三回にわたり殴打され意識不明となったジェット
二日後に目覚めたジェットは何とか一命を取り留めた
が、それも束の間
その殺意ある殴打と持病の合併症から余命は一週間だと医師から宣告される
そこで、ジェットは残された時間で「わたし自身が殺された、自分の殺人事件を解決する」と行動に移ります
残された僅かな時間で頑張るジェットを応援したくなる人もいるでしょうけど、いやいやいやちょっと待て!
冷静に考えみて!
ほんの少し前まで意識不明で生死の境をさまよっていた人が犯人探しにそんなにバリバリ動ける!?
頭に包帯は巻いてるけどそんなに動いてもいいものなの!?
無理でしょ!
だめでしょ!
ってツッコミたくなりますw
ま、設定はどうあれ読み応えは抜群です
600ページを超える作品ですが一気読み
そこはさすがホリー・ジャクソクでした!
Posted by ブクログ
久々に海外ミステリーを読みたくて、以前『自由研究には…』で話題になった作家さんだったので、買ってみました。
読み始めてすぐに主人公のジェットが、思春期ならまだしももう27才だというのに、あまりの口の悪さで全く好きになれず最後まで読み切れるだろうかと不安になりました。
そこを何とか堪えて読み進めていくと、登場人物達が抱える様々な深刻な悩みが明るみに出てきて、私が予想した犯人はことごとく外れて、真犯人がわかった時には、愛する人を亡くし身内にも裏切りたビリーを思うと切なく悲しくなりました。
ミステリーとしてはそれなりに楽しめましたが、やっぱり最後まで読んで思ったのは、頭蓋骨骨折し大手術を受け余命宣告までされた主人公が、走り回ったり車を運転したりすることが、現実離れしすぎていると感じました。
Posted by ブクログ
600ページにわたる長編。
前半はちょっと冗長なところあったけど、後半に入ると一気に加速して急展開。最後はどんでん返しな様な、違う様な・・
この作者の他の作品もそうだけど、登場人物の性格を細かく描き分けて臨場感を出すというか没入させるのが上手いな。
Posted by ブクログ
先ず聞きたい事、頭蓋骨骨折の手術の後、自由に動けますか?そのモヤモヤを無視って突き進んだミステリーが本作。この作者は第1作目から好きだったけど、今作の余命宣告の主人公は27才で第1作の高校生と同じような言葉使いややりとりが私には違和感がある。犯人へのアプローチとかは凄いなとは思うが、全てが前作の偉業のせいなのかなとかなしかった。