あらすじ
オードリー若林正恭さん、佐久間宣行さん 推薦!
エンタメ時評の旗手 初の著書
独自の鑑賞術・言語化・インプット術を初公開!
「なんかよかった」という感想を一緒に抜け出そう。
簡単ではないけれど、簡単にできることの積み重ねだ。
他人の感想が気になりすぎる「感想検索病の時代」に、私だけの視点・言葉で語るには?
YouTubeやPodcastで映画&ドラマ解説が大注目の大島育宙さんが、『花束みたいな恋をした』『ラストマイル』『PERFECT DAYS』など様々な作品を手がかりに、「独自の感想を生み出す方法」「自分だけの軸を持ってインプットするコツ」を大公開!
【目次】
第1部:感想検索病の時代
第2部:独自の感想の作り方
第3部:独自の視点を生み出すインプット術
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Posted by ブクログ
著者の経験に基づいた具体例が多く、文章もわかりやすいため、するすると読めた。「感想検索病」「考察ブーム」への筆者の視座が、独自の角度でありつつ、多くの人が納得するようなものとなっていると感じた。(少なくとも自分はかなり腑に落ちた)
あと、この本を読んでから、起床後に読書する習慣をつけてみたが、かなり良い。
みなさん試すと良いと思う。
今後、感想の出力内容に困った時や、「感想を出力すること自体に囚われすぎている」と感じた時、読み返したら道標になってくれる、そう感じさせる一冊だ。
Posted by ブクログ
インプット・アウトプット術についてyoutubeで紹介されてきたことをもう一歩踏み込んで紹介してくれておりとても勉強になったが、それよりも第一部の現代がどういう時代であるか評論したパートに心を打たれた。非常に切れ味鋭い言葉で熱く記されている。なんなら「はじめに」から必読である。
Posted by ブクログ
あまり啓発本は読まないのだが、感想の言語化が本当に上手な友人がいて、なぜああなれないのだろうと思っていたので購入してしまった。今後多少は感想がうまく書けるようになると良いなぁ…
SNSの登場により、モノや現象を言葉に置き換える価値が換金性を帯びるようになって、質より量が重視されている。そしてそのゲームに全員が否応なく参加させられている。言語化はゴールではない。途中経過に過ぎない。
世の中安直に走る傾向があって、面白かったとつまらなかったの二元化になりがち。感想と批評は分けて考えなきゃいけない。考察は考えて調べることだが、正解を求めているわけではない。むしろ正解をひとつに絞らず、多くの切り口を楽しむ。目指すのは独自の感想。
「自分の考えを書く前に先行研究にあたる」のは論文でも必須。他人の感想を吸収しながら選り分ける作業に入る。
1. 過去作品に言及しているか
2. 過去作品との比較が容易か
3. 観ていないと言えない話をしているか
4. 全体を語っているか、部分か
語られていないことを見つけるのがよい。
好きな作品(自分なりに評価のポイントが説明できる)の批判を探し、対話的建設的な議論に慣れて、新しい視点を探す練習をしろ。語彙を増やして、推敲を重ねろ。
Posted by ブクログ
わたしは良い感想を書きたいというより、いち大島育宙ファンとして、大島さんの思考を覗き見するつもりでこの本を読んだ。
大島さんが過去に発した言葉に大好きなものがあって(どこで発信していたか失念)
「批判する時には、肯定する時の倍、対象を調べよう」
というもの。
私は、仲間内で話す時も、映画や本の感想を記録する時も、手っ取り早く分かりやすい、刺しに行く、ウケをとるために、あえて強い言葉を使ってしまうことがすごくあった。
自分のことばで誰かが傷付くかもしれないことよりも、自分が面白いことを言ったと思われかったし、いいねが沢山ついたらそれが快感だった。
でも、いろんなことを経験して、だんだん人に優しくしたいと思うことが増えてきて、
そんな時に大島さんのYouTubeに出会って、コンテンツを紹介すると同時に、大島育宙というすてきな人間の、作品と対峙するときの態度や思考の枠組みがどんなものかを教えてくれた。
この作品にはこういう良いところがあるけど、こっちの視点からみたら悪いことで、でもこういう価値を見出せるかもな、って、自分が言葉を発するより先に、検証する作業を怠らないようにしたい。
大島さんは常にそこをサボらない。
たくさんの人が関わって膨大な時間やお金がかけられたひとつの作品を、簡単な否定的な言葉で切り捨てたりしない。あらゆる角度から検証している。
後半で紹介されている読書会や創作会が、自分にもできたらと思った。
他者の持つ視点や考え方を聞いて、自分の中の疑問や感想と照らし合わせて仮説・検証をして、さらに新たな回答に辿り着く、これが仲間とできたら言葉を持つヒトとして生まれて、こんな幸せなことはない。
この本のレビューとしては正しくないかもしれないけれど、この本を読むと、それまでの自分よりも穏やかに、優しくなれると思う。
大島さん、ありがとう。
Posted by ブクログ
ラジオやYouTubeで大島育宙さんの話をちょこちょこ聞いているので買いました。
普段から自分がぼんやり思っていることを上手くロジックで説明されていて、なるほどと思うことが多かった。読書会を自分で仲間を集めて開く、というアイデアは新鮮。ちょっとやってみたいと思った。
Posted by ブクログ
作品鑑賞前にまずは自らの性格や行動原理を的確に把握することが重要である。そのことを筆者自身が身をもって、寄り添って教えてくれている。「ふつう」から抜け出そうともがく我々の傍に筆者がいてくれる安心感を常に感じながら読むことができた。
Posted by ブクログ
主張としては並(3.0)の寄せ集めではあるが、2026年の今、考察ブームや令和人文主義的批評ブームに応じて出されたパッケージとしては、装丁・誌面編集含めて優(5.0)という感想を持った。
凡庸な感想(時に愚昧な考察の氾濫)の分析から始まり、切り口の異なりを得るためのコツ、最終的には読書術、読書会、創作術へとステップアップしていく。左の小口のところにある2ページ要約を作った作者/編集者の、いい意味で徹底して読者を信用していない技の繰り出し方が小憎らしかった(褒めてます)。また、「とにかく自分だけの〇〇警察になってみよう」などキャッチーで覚えやすいK.U.F.U.をいくつも端的に示しており、誰しもどれかひとつくらいは気軽に行動に移してみる気になるような内容が散りばめられている。個人的には「読書する集中力が上がらない時は、積読2ページ読んだら次に進む、を何十冊も繰り返す」「朝の1時間はスマホから手を離して本だけ読む(本から目を離さなければ他に何をしてもいい)」の二つは大変良かった。
本当は三宅香帆『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』(新潮新書 2025)こそこのクオリティに達しているべきものだったのではないか。一億総批評家時代の処方としては、大島育宙のこの本に軍配が上がる。
タマフル/アトロク(特にRHYMESTER宇多丸の映画評の)ファンだということも途中で描かれており、色々と勝手に腑に落ちたところがあった。この本自体もTBSラジオ「武田砂鉄のプレ金ナイト」大島育宙ゲスト回を聴いていて気になって買った。ご本人も既にだいぶTBS的知識人枠になっているかもしれない。
Posted by ブクログ
最近流行りの言語化ハウツー本とは、また一味違う切り口で面白かった。各ページの端にトピックスの要約が書かれている構成も斬新で目を引く。 著者が「観たもの・読んだものをどうインプットし、どう自分の言葉でアウトプットするか」というプロセスを、懇切丁寧に開示してくれているのでスッと内容に入り込める。今後のアウトプットの参考にしたいヒントがたくさん詰まっている本だった。
特に、現代人が陥りがちな「感想検索病」を安易に否定しない姿勢に共感した。言語化ハウツー本はいくつか読んでるけれど、他人の感想を読むな!と突き放したところから始まるものもあって、「それをしないようにと考えすぎて書けなくて悩むのでは…」とモヤモヤしていたので、この本のスタンスはとても好き。
他人の感想を読んで生まれた「なるほど」や「そうなの?」をベースに、自分の言葉を少しずつ付け足していく。私自身も普段やるアプローチだったこともあり、深く共感しながら読めた。
Posted by ブクログ
巷でよくあるハウトゥー本のように、見開きで一単元!みたいなのではなく、筆者の思考のプロセスががっつり文章になっており、読む側も気合いのいる本でした。
書いてある内容は自分にもできそう、できなそう、どちらもありましたが、総じてこういう考え方でエンタメに取り組む姿勢をかっこいいと感じました。