あらすじ
大都市ゴンドランドを取り仕切る、その男の名は・ルドルフ・ターキー。富と権力をふりかざし、欲望のままに女を抱き、正義も悪も自分次第。華やかな50年代アメリカを描く痛快娯楽活劇、第2巻!
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Posted by ブクログ
相も変わらず、ルドルフ・ターキーは破天荒で傍若無人でした
もう、彼が為す事なら笑って許したくなっちゃうほどにw
自分に嘘を吐かないで素直に生きるってのは本来、難しい筈なんですけど、彼はそんな事をつい考えちゃう私達を「馬鹿か、お前ら」を高い位置から嘲笑うように、気持ちがイイくらいに好き勝手に、自分の中の信念に従ってます
本当の色男ってのは、ボロボロになってこそ、魅力が発揮されるのかも知れませんねぇ
女性よりも、男が惚れて跪きたくなる、または、逆に真っ当に肩を並べられる立場まで登りつめて、完膚なきまでに叩きのめしたくなるほどの色男です
もう、ホント、この漫画を胸がスカッとしちゃいますよ、皆さん
お世辞にも「良い人」とは言えない、ニヒルでダーティー、その上、クールな、悪巧みが大好きな悪童らが、やられっぷりだけが映える小悪党をコテンパンにしてくれるんですから
長蔵先生の描く人物は、線それ自体から大人の艶気?みたいのが滲み出てて、ドキドキしちゃいますね
また、打撃・銃撃戦などのアクションシーンにも雑さがなく、抜群の迫力が溢れていて、そこに重きを置いている読み手も満足させてくれる事、間違いなし
銃や“パイナップル”、服などの小物にも、長蔵先生のこだわり、譲れないものを感じられました
一つ、残念だったのは、エグマリヌ(裏も含めて)の活躍が少なかった点
いつか、彼が黒も通り越して、ルドルフをゾッとさせるくらいにマヂギレして、マフィアの支部を蜂の巣にするような大立回りを見たいものです
名を体を表す、とはよく言ったもので捉え所も掴み所も全く見せないペイルの残忍性には、背中が寒くなりました。裏の顔なんか持ち合わせていなさそうな、良い意味でのバカたるヴェルメリオの快活さも笑えますね
やっぱり、色男3人が並んで立つと、思わず、色っぽい吐息を出したくなるほどの画になります
でも、詰まるトコ、この2巻を読んで得た結論は、色男を手玉に取って、シュンッと小さくさせられる美女が最強www
Posted by ブクログ
ブリーの癪に障る行為は鉄拳制裁。やられたら倍返しなルドルフ・ターキーが実にカッコ良かったです。
上司として男として。1巻ではルドルフが中心でしたが、2巻では主に周りの人物が中心でした。腹心の部下である秘書モモコの上司に報いたい思い、そして憧れにも似た恋慕の感情が前半部分に描かれていました。自分が憧れている人間から任された仕事を全うしたい責任感とたった一言のねぎらいの言葉で喜んでしまう自分、こうしたまだまだ自分が無力だとわかっている人間の弱さが出ていてとても良かった。強い魅力を主人公であるルドルフが縦横無尽に動く分、こうした周りの人物の弱さや強いものに対しての憧れを描いてるのがこの作品の良い所です。
豪快奔放慇懃無礼な主人公ですからその友達も同類なわけで、ペイルとヴェルメリオの両者もいい味をだしています。ルドルフが悩んだり、弱い部分をラパン姐さんでしか表現できないぶん周りに頑張ってもらわないといけませんね。2巻で今月のハルタと同じ回を乗っけちゃう良進行ぶり、なにこの次巻予告本誌でも見てない状態。ジャパンを存分に楽しんでくださいルドルフさん。