【感想・ネタバレ】経済学は人びとを幸福にできるかのレビュー

あらすじ

2003年刊の底本『経済学と人間の心』(四六版上製)の新装版。
著者は市場メカニズムや効率性の重視に偏った考え方を批判し、人間の尊厳や自由を大切にした経済社会の構築を訴えてきました。
実際、2000年代後半のリーマン・ショックや世界経済危機を経て、「人間が中心の経済」という思想はますます輝きを増しています。同時に、幸福な経済社会を作るうえで、経済学がどのような役割を果たせるかという議論が巻き起こっています。
新装版では底本の構成をガラリと変え、未公開の講演録2本を追加しました。さらにジャーナリストの池上彰氏が「『人間のための経済学』を追究する学者・宇沢弘文」と題して、解説を加えています。
ノーベル経済学賞候補と言われた世界的な知の巨人・宇沢弘文氏が、温かい言葉でその思想を語った、珠玉のエッセイ集です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

世界の宇沢の講演録、文章などを本人がまとめたもの。若干の重複が見られるが、欧米時代を経た往年の業績、ローマ法皇や昭和天皇など名だたる人々との親交が垣間見れるほか、制度経済学・公共経済学の流れを組んだ環境・医療・教育などの「社会的共通資本」が国の発展の礎であることや、そのための国際炭素税などの仕組み、センター試験の弊害、官僚への失望、英NHSから見習うこと、など人となりや考えなどが概括的に分かる。特に炭素税については、直接話を伺って見たかったので、大変残念。

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2014年11月29日

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