【感想・ネタバレ】迷惑行為はなぜなくならないのか?~「迷惑学」から見た日本社会~のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年11月07日

迷惑にもいろいろある。法律上禁止、処罰対象になるのにみんながやっている、実際に処罰されるケースにはならないなどの理由から行われるもの、モラル上の問題でやっても処罰にならない、そもそも大した問題ではないという価値観から発生するもの。学者さんが著者ということで論理がしっかりしているし納得しやすい。「迷惑...続きを読む学」を提唱し長年研究されていることも一因であるだろう。迷惑、モラルに関する人間心理についてもっと知りたいと思ったし自分の行動も改めて見直したいと思った。

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購入済み

すんなりわかりやすい

2013年11月28日

心理学からのアプローチに基づいて、わかりやすく迷惑行為というものがどのようなものなのかということが説明されている。
迷惑行為をなくすことができるのかについては難しいと思われるが、少なくとも自分が迷惑行為に遭遇したときに、どう対応すべきかについては理解できると思う。

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Posted by ブクログ 2020年08月02日

迷惑行為を、命令的規範(普通こんなことしないよね)と記述的規範(みんながやってるから正しい)という2つの社会規範の観点から分析して論じています。
「夜の幹線道路で制限速度を守る方が迷惑なのか?守らない方が迷惑なのか?」、「電車の中では携帯の電源を切るべきか?」といった身近な題材を取り上げており、とて...続きを読むも読みやすいです。迷惑行為の防止についても、実験データをもとに述べているので納得させられる点が多かったです(やや過激にも見えるところがいくつかありましたが…とても面白かったです)。

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Posted by ブクログ 2014年02月18日

著者本人も言っているが迷惑学というのが確立しているわけではなく、本書も学というより、迷惑行為ってなんだろうね〜と実例をあげながら考えてみる、という感じに留まっている。人間関係は難しくない、返報性さえ気にしてけば大丈夫だというが、それでも迷惑行為がなくならないということは、人にされたらイヤなことそのも...続きを読むの、あるいは自分がそれをしているという自覚が持てないほどの想像力のなさから来るのか、それともいわゆる価値観の多様化、中国のトイレのような所変われば的迷惑なのか。同じ国でも、記述的規範の変化ももちろん大きい。
自分が迷惑行為的なことを行わないように気をつけることは返報性に留意すればよいのだろうけれど、世の中の場合は公的追従ではなく私的受容を押し出していったほうがいいよ、と。捕まえる、罰金を科す、というよりも、カッコ悪い、モテない、というほうが効くのだ、多分。何か問題が起こるとすぐ厳罰化される。厳罰化、カッコ悪い。
社会的迷惑と私的迷惑はまた違うし、私的迷惑はむしろ大いに巻き起こったほうが、対人関係の密度、ひいては社会的にいいよナーと思うのだけど、どうでしょうね。

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Posted by ブクログ 2014年02月03日

至極真っ当な解説で、逆に言うとその通りだと思うが、インパクトのある分析や結論があるわけではない。
私は勝手だがこの手の新書には、少しでもほほうと思うものを期待するのだが、今回はハズレか。

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Posted by ブクログ 2014年01月26日

学生などの調査なども活用しながら、迷惑について分析を行った本。
迷惑行為を類型化したうえで、具体的な事例をまじえながら、説明を行っている。

自分としては、「トルコと日本の国と時代を超えた返報性」のところが興味を持った。

筆者が最後に記載していたが、迷惑行為はずっとなくならないのだろうなぁ。

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Posted by ブクログ 2013年12月19日

社会学の新しい領域である「迷惑学」について書かれた本。
軽妙なタッチで書かれているので非常に読みやすく、テーマが「迷惑行為」であるため、自身の身近な事例に落とし込みやすく、共感しやすい

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