あらすじ
ツイストの魔術師が贈る超絶面白サスペンス!
夜のニューヨーク。
愛する娘を奪われた二人の女は、ある夜、復讐の誓いを立てる。
――「殺人を交換するのよ」
別の場所では、夫の留守中に妻が青い目の侵入者に襲われる。
――「あいつを殺さなければならない」
そして衝撃的なゲームチェンジ――!
アンソニー・ホロヴィッツ絶賛!
『弁護士の血』でミステリー・ファンを驚かせた
“物語の達人”であり“ツイストの魔術師”が
巨匠ヒッチコックへのオマージュをこめて描く――。
衝撃の復讐劇と驚愕のどんでん返しに震える
超絶面白サスペンス!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
★5 交換殺人がテーマの超ドキドキサスペンス! リアルにええぇって声をあげちゃう展開に熱中度MAX
■あらすじ
アマンダは娘を殺害した男に恨みを抱き、いつも後を付け狙っていた。社会復帰のためグループセラピーで仲間と交流を深めるうちナオミと出会う。彼女も同じ境遇であり。お互い憎んでいる人物を殺し合う、交換殺人の提案を受ける。
並行して若い夫婦が描かれる。夫スコットが留守の間に、妻ルースが青い目の男に襲われてしまうのだ。瀕死の重傷を負った彼女だったが、その後、襲ったと目される男を目撃し…
■きっと読みたくなるレビュー
★5 超ドキドキサスペンス、驚きの展開に目ん玉飛び出ること請け合いですよ!
一度読み始めると次がどうなるか気になって気になって、もう読む手が止まらないのよ。これぞエンタメ小説! って作品で、もはやディーヴァーばりの熱中度ですよ。
なにがおもろいって、まず登場人物たちの置かれている境遇がめっちゃシンドイのよ。
アマンダは娘が襲われたうえ殺害、ショックで夫が自殺。犯人クローンが捕まるも、彼は金と権力で無罪を勝ち取られてしまう。怒り狂ったアマンダはクローンをストーキング… 刑事に諭され、彼女はグループセラピーに通うことになる。
一方スコットとルース夫妻。自宅で襲われ、心と体に傷を負ったルースは、犯行時の恐怖で精神を病んでしまう。スコットは付きっ切りで妻の看護をすることになる。もう追い詰められ度がスゴイ。
それでまた悪者が酷すぎんのよ、悪い奴ってなんでこんなにも根性腐ってるんでしょうか。そして唯一の良心、刑事ファロウ。彼のおかげでなんとか精神を保てます。
そうなんです、本作はキャラクター像がはっきりしてるし、立場や境遇が分かりやすいってのがいいですよね。
さらに素晴らしいのはプロットですよ、これぞサスペンスって展開が繰り広げられます。タイトルを見直してみましょう『キル・フォー・ミー キル・フォー・ユー』。私のための殺人、あなたのための殺人、本作は「交換殺人」がテーマなんです。
詳しくは言えないんだけど、もうめっちゃ凝ってるんですよ。何度、え、えぇっ~~~! とリアルな声をあげたことか。家の中で読んでてよかったよ、ほんと。主要人物は10人くらいだけど、関係性がこんがらがってしまう方は、人物関係図を書きながら読むのがオススメですよ。
今年いちばんドキドキワクワクしながら読んだかもしれない、そのくらいエンタメ&サスペンス度がマシマシです。
■ぜっさん推しポイント
暴力で追い詰められ、恐怖に慄く描写がめちゃくちゃ上手なんすよ。本当におびえている姿が真に迫ってました。人がここまで追い込まれてしまうと、もはや狂気でしかなく、日常生活をおくるのは難しいんでしょうね… 身近な幸せは大切にしたいし、翻って悪党ってのは、マジで許せんなーとピキりましたね。
Posted by ブクログ
カットバック視点で進むサスペンス。
ただカットバックだと、あれを思い浮かべるけど、その通りなんです。
ただその展開は二転三転し、いろいろなことにサプライズをくらい、ラストのどんでん返しも驚く
だからそこだけではないメインの驚かし方に拍手
3265冊
今年164冊目
Posted by ブクログ
娘を殺され、その死に責任を感じた夫の自死を経験したアマンダと、夫の留守中の暴力事件の被害者ルースの2人の視点で物語は進んで行く。アマンダの喪失感とルースの恐怖が場面が変わる度に増幅していく。それにより私自身の容疑者への怒りが増していく。兎に角描写の展開がすごく早くて緊張感をもたらしてくれて、本を置く間もない。前半と後半の微妙なボタンの掛け違いの描写も敢えてのミスリードを誘っている様。読み終えるのが惜しい作品だった。
Posted by ブクログ
2026年の22冊目は、スティーヴ・キャヴァナーの「キル・フォー・ミー キル・フォー・ユー」です。
スティーヴ・キャヴァナーを初めて読みましたが、賞をいくつも受賞したり、ノミネートされるのも頷けます。
単純な交換殺人の話かと思ったら、話が次々と展開し、一筋縄では行きません。時間軸では、見事に錯覚させられました。ディーヴァー同等の捻りとドンデン返しが有ります。しかも、善100%に振り切っていない所が、これ又、良いです。
ラストでアマンダが、夜のビーチでジェスのスパークルズを燃やすシーンが堪らなく良いです。
愛する人を理不尽にも失った人の物語です。
☆4.8他の作品の翻訳をぜひとも望みます。
Posted by ブクログ
スティーヴ・キャヴァナー『キル・フォーミー キル・フォー・ユー』小学館文庫。
初読み作家。ジェフリー・ディーヴァー以外にツイストの魔術師が居たとは全く知らなんだ。
1つ1つのセンテンスが短く、小説としては非常に味気無いが、ストーリーは非常に面白く、スリリングである。特に中盤からの大展開には驚かされる。前半と後半とで全くテイストが異なり、読み終えてみると、まさかのサイコサスペンス小説だったことに気付かされるのだ。
舞台はニューヨーク。夫と近所の公園に外出した6歳の娘が、夫が目を離した僅かな隙に何者かに連れ去られた上に殺害され、その責任を感じた夫も1週間後に自殺を果たすという悲劇に見舞われたアマンダ・ホワイトは警察の捜査で浮かび上がった被疑者ウォレス・クローンに復讐しようとしていた。被疑者のクローンは証拠不十分で無実となり、密かに付きまとうアマンダに対して裁判所はクローンへの接近禁止命令を下していた。
接近禁止命令に違反したアマンダに対して裁判所は保護観察とグループ・セラピーへの参加を課す。アマンダは裁判所の命令に仕方無く従い、グループ・セラピーに通い始めると、そこで自分と同様に娘を殺害された母親のナオミ・コットンと知り合う。ナオミの15歳の娘のレベッカはフランク・クウィンにレイプされ、首を絞められ、殺害されたのだが、証拠不十分で釈放されていたのだ。
互いに同じ境遇で、復讐の機会を伺っていることを知ったアマンダはナオミに互いの復讐の相手に対する交換殺人を持ち掛ける。
一方で、弁護士の夫のスコットと何の不自由も無い幸せな結婚生活を送っていたルース・ゲルマンは、スコットの外出中に、家に侵入した青い眼の男に襲われ、全身を17ヶ所も斬りつけられ、瀕死の重傷を負う。ルースが辛うじて生命を取り留めたのは、近所の家に救急車が来たことに驚いた犯人が留めを刺せずに逃走したためだった。
事件のショックから犯人に襲われた家にも戻れず、ホテルの部屋に閉じこもったままのルースをスコットがレストランでのディナーに連れ出す。しかし、その店内にはルースを襲った青い眼の男がステーキを食べながら、ルースを見つめていた。
この後、娘を奪われたアマンダとナオミ、青い眼の男に襲われたルースとその夫のスコットがどう関わっていくのか。中盤の急展開からストーリーは大きなうねりを見せ、読者を全く別な世界へと誘う。
本体価格1,210円
★★★★