あらすじ
ツイストの魔術師が贈る超絶面白サスペンス!
夜のニューヨーク。
愛する娘を奪われた二人の女は、ある夜、復讐の誓いを立てる。
――「殺人を交換するのよ」
別の場所では、夫の留守中に妻が青い目の侵入者に襲われる。
――「あいつを殺さなければならない」
そして衝撃的なゲームチェンジ――!
アンソニー・ホロヴィッツ絶賛!
『弁護士の血』でミステリー・ファンを驚かせた
“物語の達人”であり“ツイストの魔術師”が
巨匠ヒッチコックへのオマージュをこめて描く――。
衝撃の復讐劇と驚愕のどんでん返しに震える
超絶面白サスペンス!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
2026年の22冊目は、スティーヴ・キャヴァナーの「キル・フォー・ミー キル・フォー・ユー」です。
スティーヴ・キャヴァナーを初めて読みましたが、賞をいくつも受賞したり、ノミネートされるのも頷けます。
単純な交換殺人の話かと思ったら、話が次々と展開し、一筋縄では行きません。時間軸では、見事に錯覚させられました。ディーヴァー同等の捻りとドンデン返しが有ります。しかも、善100%に振り切っていない所が、これ又、良いです。
ラストでアマンダが、夜のビーチでジェスのスパークルズを燃やすシーンが堪らなく良いです。
愛する人を理不尽にも失った人の物語です。
☆4.8他の作品の翻訳をぜひとも望みます。
Posted by ブクログ
スティーヴ・キャヴァナー『キル・フォーミー キル・フォー・ユー』小学館文庫。
初読み作家。ジェフリー・ディーヴァー以外にツイストの魔術師が居たとは全く知らなんだ。
1つ1つのセンテンスが短く、小説としては非常に味気無いが、ストーリーは非常に面白く、スリリングである。特に中盤からの大展開には驚かされる。前半と後半とで全くテイストが異なり、読み終えてみると、まさかのサイコサスペンス小説だったことに気付かされるのだ。
舞台はニューヨーク。夫と近所の公園に外出した6歳の娘が、夫が目を離した僅かな隙に何者かに連れ去られた上に殺害され、その責任を感じた夫も1週間後に自殺を果たすという悲劇に見舞われたアマンダ・ホワイトは警察の捜査で浮かび上がった被疑者ウォレス・クローンに復讐しようとしていた。被疑者のクローンは証拠不十分で無実となり、密かに付きまとうアマンダに対して裁判所はクローンへの接近禁止命令を下していた。
接近禁止命令に違反したアマンダに対して裁判所は保護観察とグループ・セラピーへの参加を課す。アマンダは裁判所の命令に仕方無く従い、グループ・セラピーに通い始めると、そこで自分と同様に娘を殺害された母親のナオミ・コットンと知り合う。ナオミの15歳の娘のレベッカはフランク・クウィンにレイプされ、首を絞められ、殺害されたのだが、証拠不十分で釈放されていたのだ。
互いに同じ境遇で、復讐の機会を伺っていることを知ったアマンダはナオミに互いの復讐の相手に対する交換殺人を持ち掛ける。
一方で、弁護士の夫のスコットと何の不自由も無い幸せな結婚生活を送っていたルース・ゲルマンは、スコットの外出中に、家に侵入した青い眼の男に襲われ、全身を17ヶ所も斬りつけられ、瀕死の重傷を負う。ルースが辛うじて生命を取り留めたのは、近所の家に救急車が来たことに驚いた犯人が留めを刺せずに逃走したためだった。
事件のショックから犯人に襲われた家にも戻れず、ホテルの部屋に閉じこもったままのルースをスコットがレストランでのディナーに連れ出す。しかし、その店内にはルースを襲った青い眼の男がステーキを食べながら、ルースを見つめていた。
この後、娘を奪われたアマンダとナオミ、青い眼の男に襲われたルースとその夫のスコットがどう関わっていくのか。中盤の急展開からストーリーは大きなうねりを見せ、読者を全く別な世界へと誘う。
本体価格1,210円
★★★★