【感想・ネタバレ】ヴァルター・ベンヤミン――「危機」の時代の思想家を読むのレビュー

あらすじ

歴史と記憶、記号論、消費と労働、表象文化、都市空間…あらゆる思考の出発点、ヴァルター・ベンヤミン(1892‐1940)の主要作品群『翻訳者の課題』『歴史の概念について』『暴力批判論』『複製技術時代における芸術作品』を徹底的に読み解く。

【目次】
序論
言語について 2―『翻訳者の課題』を読む 後半
暴力について―『暴力批判論』を読む
歴史について―『歴史の概念について』を読む
メディアについて―『複製技術の時代における芸術作品』を読む
ベンヤミンを理解し、深めるための参考書

【著者プロフィール】
仲正昌樹(なかまさ・まさき)
1963 年広島生まれ。東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了(学術博士)。
現在、金沢大学法学類教授。専門は、法哲学、政治思想史、ドイツ文学。古典を最も分かり
やすく読み解くことで定評がある。また、近年は、『Pure Nation』(あごうさとし構成・演
出)などで、ドラマトゥルクを担当。演劇などを通じて精力的に思想を紹介している。

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Posted by ブクログ

三省堂の神田本店で行われた連続講義の記録。全部参加して、割とちゃんとメモもとってたのですが、文字化されたものを改めて読み返すと忘れている内容も多く。「歴史の概念について」の講義が特に、再発見!な内容が多かったです。索引は歴史を解放する、等。

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2011年11月19日

Posted by ブクログ

 三省堂本店で行なわれた著者の連続講義「ヴァルター・ベンヤミン──〝危機の時代〟の思想家を読む」を文字に起こし、おそらく編集部が体裁を整えたもの。素直に少しずつ読んでみることで見えてくるものがあるのを知らせてくれる点では、確かに刺激的である。とくに著者のロマン派研究が生きている、言語論の読解は示唆に富む。ただ、野村修の訳業にコメントを加えながら、原文の仕組みを解き明かしているところは、ドイツ語原文を参照する者にとっては興味深いが、それ以外の読者の関心をどれほど引けるだろうか。「複製技術時代の芸術作品」をメディア論として読む講義を中心に、著者とベンヤミンの資質の違いや、著者の芸術への関心の浅さが際立っている印象もなくはない。それに、ベンヤミンについてこのような注釈的講義を本のかたちで出版することに、いったいどのような意図があるのだろうか。ここで扱われている著作のほとんどに、すでに「精読」書が存在する。出版そのものの意義に対しても疑問が拭えない。

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2011年03月21日

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