【感想・ネタバレ】赤と赤(上)のレビュー

あらすじ

公園の木にぶら下がる女の首吊り死体。自殺なのは間違いないんだろうが、事件は事件だ。誰かが木登りをして、死体を下ろしてやらなければならない。ひと騒動の末になんとか片付けると、今度は若い男の射殺死体が発見されたとの一報が。やれやれと現場に駆けつけて死体の持つ免許証を見たニューヨーク市警の刑事ニックと相棒のエスポージトはびっくり仰天……夜も眠らぬ大都会で次々発生する難事件、珍事件。ニューヨーク市警の現役刑事が、自らの体験をもとに書きあげ、高い評価を受けた痛快きわまるポリス・ストーリー

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Posted by ブクログ

「ニューヨークのとある分署の刑事班」の「ある夜の出来事」を淡々と描く様子から起こる物語…夏の終わり頃から雪が降り頻るまでの数ヶ月に及ぶ物語である…「ある夜の出来事」が不思議な繋がりを帯び始め、ニックの心境の変化、ニックとエスポとの関係の変化、ニックの周辺の人々が描かれる…

誰しも、「ある夜の出来事」で自殺らしい遺体と射殺された遺体とに一度に出くわす程に激しい状況で暮らしている訳でも無いであろうが、それでも物語を通じて描かれる「ニックの憂鬱」のようなものには、「仄かな心当たり」が在るような気がする…「手が込んでいる」という印象は薄い他方で「如何にも何処かに在りそう」という按配のリアルで渋い物語だ…

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2013年11月05日

シリーズ作品レビュー

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