【感想・ネタバレ】中国に立ち向かう日本、つき従う韓国のレビュー

あらすじ

米国の忠実な同盟国だった韓国、同じ資本主義陣営の仲間とばかり思いこんでいた韓国が既に中国に取り込まれている。そう言うと、中国大陸の状況に詳しくない多くの日本人は驚かれるかもしれません。
ただ、これは現在進行形で起きている現実、東アジアの新しい秩序です。
韓国は軍事機密の円滑な交換を約束する軍事協定を日本と結ぶはずでしたが、中国の恫喝によって署名の当日に拒否しました。しかも、日本との協定は反故にしたのに、中国に対して軍事協定を申し入れました。
結べば米国が韓国に与えた機密情報が中国に筒抜けになってしまいます。
韓国は金融の命綱も中国に託しました。いざという時のために、韓国は日本や中国とスワップ協定を結んでいましたが、人民元の国際化に対する協力と引き替えに、中国との通貨スワップを延長してもらうことを決めました。ドル体制を揺さぶる中国。
そのお先棒を同盟国の韓国が担ぐとは、米国の心中も穏やかではないでしょう。
この変化を最初に描いたジャーナリストが、日本経済新聞社・編集委員の鈴置高史氏でした。韓国の中国接近で東アジアの力関係が揺らぎ始めています。
激変する北東アジアで日本は何を考えるべきか。それを知るのに最適な一冊です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

過剰反応する韓国の反応を見ながら日本の明日を考えるというスタンスで韓国の反応を通じて中国との距離感を考える本。プロローグと第四章の扉に濃縮されている。しかし、韓国は利害計算ではなく『時代精神』によってあっち(北京)のチームに戻っていくのかねえ・・・まあ、たしかに法治すら定着しなかったわけだからなあ・・・

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2018年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

韓国を、もう少し歴史の中でとらえ直さなければならないということを再確認した。

あと5年後くらいたつと、東アジアの様子も、ずいぶん変わっているんだろうなぁ。
その頃に、読み直してみたい本。

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2013年08月11日

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